ニリンソウ
脚本:佐藤寿昭 演出:髙戸谷一歩
作画監督:西村あずさ/有我洋美/洪範錫/諸葛子敬
総作画監督:仲條久美
★あらすじ
二週間に一度ほど、フラッとどこかに出かけてゆくというキョウ。
朝食当番を押し付けられたトモロウの失敗でレンジがお釈迦になり、
金を稼ごうとした矢先にひょんなことからキョウの行き先が判明します。
その付近にデジモンが出たというのです。
現場を訪れたトモロウ達。
キョウのe-パルスを辿っていったゲッコーモンを追ったトモロウは、
そこで巨大な獣型デジモンに襲われます。ブラックガオガモンです。
窮地に陥ったトモロウを救ったのは、キョウとムラサメモンでした。
騒動の中、カモフラージュらしきものが破れて山中の廃墟が露わとなっています。
天文台のようなそこに、キョウは大勢の幼年期デジモンを匿っているのでした。
そして彼らを生かすために、自分のe-パルスを提供していたのです。
デジモンたちのための避難所、それが「シェルター・ニリンソウ」なのでした。
戸惑いながらもブラックガオガモン襲撃に備え、レーナとマコトは動き出します。
しかしトモロウは気持ちの整理がつかず、動けずにいました。
吉村は語ります。エゴだと言いながらも、キョウには叶えたい夢があると。
再び襲うブラックガオガモン。その実態は「はぐれ」でした。
サポ主の命令に背いたため鎖に繋がれ、放置されたのです。
それでも飢えの極限の中、人を襲うのを良しとしないブラックガオガモンは
自らe-パルスを放出して消滅しようとするのですが、それを止めたのはキョウでした。
キョウは自らのe-パルスを分け与え、ブラックガオガモンの命を繋ぎます。
彼には夢がありました。いつか人とデジモンが共存できる世界を作るという夢が。
これを受け入れたブラックガオガモンは幼年期に戻り、シェルターに迎えられます。
キョウの夢に賛同したトモロウ達は、全面的協力を約束。
ファミリーを巻き込みたくなかったために一人で状況を抱えていたキョウでしたが、
これをありがたく受諾。シェルターはファミリー共通の秘密になるのでした。
★全体印象
7話です。
どういう話になるか全然読めなかった回なんですが、一応は予告に写ってた通り
キョウ回ということになりましょう。ここ一番で活躍してたのも彼だし。
そして、今後に繋がりそうなかなり重要な件が明かされた話でもありました。
キョウは捕まえた幼年期たちがいずれ国民保護省にデリートされることを危惧し、
駆け込み寺のようなものを作ってその様子を一人で見に行っていたのですね。
吉村は彼に頼まれ、ニリンソウに幼年期たちを送り届けていたと。
そもそも保護省に突き出してさえいなかったわけか……
ブラックガオガモンの立ち位置は、キョウの動機を強化する意味がありました。
その暴走の悲しい経緯と救いのある顛末はトモロウ達の協力宣言で補強され、
緊迫感あるバトルパートの後にホッと安心感を与えてくれています。
一方でクリーナーの頂点にして強権の持ち主たる五行星の存在が明かされ、
彼らによって強力な賞金首が次々とデリートされたことが明らかになるなど
今後への明らかな不安要素も示唆されていました。
いずれ、五行星との対決が避けられない事態に陥るのかもしれません。
そのとき、キョウがどうなってしまうのか非常に心配になってきました。
ただでさえポジション的に退場枠から一番近いところにいる人物だというのに……
脚本は佐藤寿昭さん。シリーズには:から参加してる方です。
その:より「ゴーストゲーム」の方が印象的な脚本は多かったのですが、
今回は総合的にみてもさらに穴が少なくて良い出来だったと思います。
演出の高戸谷一歩さんは「ゴーストゲーム」から参加している方。
そのゴーストゲーム最終話では絵コンテも担当されているので、
現場からの信頼はかなり高いものがあるとみて良さそうですね。
★キャラなど個別印象
・トモロウ
料理経験ゼロであることが発覚しました。
サポタマがあっても料理ってものは個人の技量に左右されやすい分野だし、
大抵のことは兄アスカがやってくれていたのかもしれません。
または買って済ませていたか。
まあ私だって料理をまともに覚えたのは大人になってからのことだし、
まだ高校生の彼が料理できなくたって不思議ではないでしょう。
まして金さえ出せばそれなりのものは食べられるわけだし。
でも今回を受け、料理を教えてくれと自分からキョウへ頼み込んでいます。
キョウの負担を少しでも減らしたいという強い気持ちが芽生えたとはいえ、
これは大きな前進といって良いかもしれませんね。
冒頭の様子からして、いささか先は思いやられますが。
ブラックガオガモンには危うく襲われかけたのですが、途中から同情的でした。
彼、ああいうはぐれ者にはシンパシーをおぼえがちでしょうからね……
できるなら自分で何とかしてやりたかったでしょう。
そのブラックガオガモンの襲撃に対しては比較的冷静に対処しており、
腕を差し出してゲッコーモンの退避先を作るなど相方との連携もできてきてます。
あとは進化がいつになるかですが、このぶんだと年末か年明けかも。
・ゲッコーモン
なんとキョウのe-パルスを味見してたことが発覚しました。
支障が出ない程度だったみたいですが、やめてさしあげろと言わざるを得ません。
そのおかげでブラックガオガモンと遭遇したのだから功名半分、実害半分です。
相手が相手のため、活躍らしい活躍は前半にとどまったもの。
その前半戦でもキョウに助けられてるし、それほど良いところは貰えてないかも。
・レーナ
キョウが「ファミリー」たる自分たちに隠し事をしていたことでかなり怒ってましたが、
割とすぐに切り替えてブラックガオガモン襲撃に備えていました。
後半戦ではまず彼女たちが前に立ち、迎撃に出ています。
今回といい彼女、やはりキョウには割と甘いところがありますね。
言うべきことは言っていたけど、そこまで強い圧は感じませんでした。
それだけ拾われたことに恩義を感じているのでしょう。
彼女の気持ちがファミリーとしてのものだけかどうかまではわかりませんが。
もちろんその分だけ隠し事をされてたことには納得がいかなかったでしょうが、
事情を知ったあとはほぼ二つ返事で協力に賛同しています。
彼女にとっても反対の理由はないでしょうから。
だって彼女もマコトも、デジモンをデリートしないという流儀に従ってるのです。
特に一番の古株だという彼女には、流儀以上の意味があるのかもしれないし。
・プリスティモン → ウルヴァモン
見せ場は主にバトルですが、ブラックガオガモン相手には押され気味でした。
相手は極限状態で本能に呑まれかかったし、リミッターが外れ気味だったのかも。
蝋燭が最後に最も勢いよく燃えるように。
・マコト
前半、トモロウが派手にゆで卵を爆発させたレンジを調べていました。
その上で修理に出すしかないと結論を出し、レーナもこれを信じています。
やはりというか、ハードに関してもかなりの知識がありそうですね。
後半では支援に徹しており、これというほどの見せ場はありません。
・キロプモン
分析とサポートに徹していました。今回は戦闘参加もなし。
でも、たったあれだけの状況でブラックガオガモンと識別することができるとは
やはり相当の分析力と捉えて間違いないでしょう。
データだけでなく、それを推測する頭脳にも優れているわけです。
・キョウ
あらすじの通り、シェルターニリンソウで幼年期たちを匿っていたことが判明しました。
直接の協力者は吉村一人だけだったようですが、今回に至って
ファミリー全員の協力を得られることになりました。
あのまま放っておいたら大変なことになったし、良いタイミングかも。
彼には人とデジモンの共生という夢がありました。
だから無闇にデリートすることをよしとせず、自分の手の届く範囲だけでもと
無力化したデジモンたちを保護し、ああして避難所まで用意していたのです。
ただ自分では「エゴ」と自嘲してたし、レーナ達への協力も仰いでませんでした。
彼自身にも先は見えにくかったし、付き合わせたくなかったのでしょう。
それでも、デジモン達の命を奪うことまではどうしてもできなかったわけです。
なぜ、身を削るような真似をしてまでデジモン達を助けようとしているのか。
その理由はわかりません。いや夢だからとは言ってましたけど、
その夢を抱くようになったキッカケがあるはずなのです。
少なくともドラマにおいて「なんとなく」はまずあり得ませんし。
やっぱり過去に何かあったのかなあ……
トモロウには「バグだからといって消し去ってもいいのか」と言ってましたけど、
そこに過去を紐解くカギがあるのかもしれません。
10代の頃は「鬼」と呼ばれデジモン以上に恐れられるほどの冷徹なハンターでした、
なんて過去があったとしてもわたしゃ驚きませんよ。人は変わるものだから。
・クーガモン → ムラサメモン
前半における事実上のフィニッシャー。
前回、前々回と見せ場が少なかったのを埋め合わせるかのような活躍ぶりですが、
もちろん相手をデリートするまでには至っていません。相当手加減してますね。
他にもキョウをさりげなくフォローしたり助言を与えたりはするものの
言葉少なにしか語らないあたり、相方に似てやや不器用さも見えますね。
それでも気遣いは見て取れますが。
後半のバトルでは、初めて成熟期での戦闘行為を披露しています。
ただし抑え込む程度で、積極的な攻撃はしていません。
相手がこうなった経緯を知っており、キョウの気持ちを汲んでいるため
手心が加わるのも当然というものでしょう。
・マキ
五行星によって高値の賞金首が軒並みデリートされたことを教えてくれました。
結果、トモロウと視聴者へその五行星の存在を知らせるキッカケを作ってます。
以前は彼女もクリーナーだったし、案外あの中の誰かと縁があったりして……
吉村の口ぶりからすると、彼女もキョウの行動については把握してそうですね。
その上で放置してたとなると、彼女のことも心配になってきます。
本人は自分が口を出すことじゃない、って認識かもしれませんが。
・吉村
シェルターニリンソウを隠すホログラム?発生器を開発しており、レーナ達に驚かれてます。
こう見えて以前は相当のやり手だったに違いありません。
下手すっとサポタマの開発にも関わってたことがあったりするかも。
キョウの影の行動を知る数少ない人物であり、ブラックガオガモンが出た際には
マキにグローイングドーン以外のクリーナーへの依頼を仲介してもらおうとしてました。
タイミングの問題でまんまとレーナ達に勘づかれてしまったわけですが、
結果だけを見ればこれは良いタイミングだったと言えそうです。
・シェルターの幼年期たち
キョウが「シェルター・ニリンソウ」に匿われていた集団。かなりの数と種類がいます。
なんとガンマモンの幼年期・クリモンの姿も。
この数イコール、グローイングドーンが今まで捕まえてきたデジモンの数、なのでしょう。
二輪草の花言葉を調べると、キョウが込めた想いが見えてくるかも。
みんな他に行くところがないとわかっているのか、逃げ出そうとするものはいません。
悪さをしていたころの面影もほぼ無く、例えばプニモンは
トモロウを見て消されそうになったことを思い出し怯えていたものの、
もう向こうにその気がないと悟ってからは懐くような描写もありました。
もしかして、進化のデータを失うと性格もリセットされるのでしょうか?
たとえば生まれた際はサポ主の影響を色濃く受けていたとしても、データを失って
幼年期にまで退化した場合、それ自体が失われるとか……
逆に本来のサポ主でなくても、e-パルスを受け取り続けることで
その人の影響を受けて性格が変わってゆくなんてこともあるのかもしれません。
パンダモンなどは、あの笹竹親分の影響がかなりあるように見えたし。
だとすれば、デジモンがどう育つかは結局人間次第なのかもしれません。
アスタモンなんかはヤクザから生まれ、その生き方通りに悪辣なまま育ったのでしょうが
それが退化によってリセットされるとなると、だいぶ話が変わってきますね。
キョウの言う通り、そこからやり直すチャンスも出てくるわけだから。
問題があるとすれば、その「やり直し」を許さない者がいるかもしれないことですかね。
キョウの抱く夢を実現可能かどうか以前に「間違ったもの」と切り捨てるような……
・ポヨモン
シェルターの中で特にキョウに懐いていたデジモン。
キョウが来たことを察知し出迎えまでしてるので、懐きっぷりは相当のものです。
危ないところを救われたなどで、彼を味方だと思う意識が強いのかも。
もともと活発なのか、シェルターの外に出て遊ぶことも多かったように見えます。
そこにブラックガオガモンが出て身動きが取れなくなっていたらしいところを、
ゲッコーモンに発見されました。
はからずもゲッコーモンがキョウのe-パルスを覚えてたことが役に立った形。
・ブラックガオガモン
シェルターニリンソウのある山に現れた成熟期の獣型デジモン。
「セイバーズ」におけるトーマのパートナー、ガオモンの成熟期として知られる
ガオガモンの色違いですが、れっきとした別種として登録されてます。
その体躯は成熟期以上らしく巨大なもので、犬ですがクマよりでかいです。
はからずもクマ被害が頻発している中では一種タイムリーな存在ですが、
見る人によっては割とシャレにならないかもしれません。
グリズモンでなくて幸いというか、ギリギリそこは外したのか……
上述の通り、サポ主に放置されたせいでe-パルスが欠乏してしまっており
登山客を襲ってe-パルスを奪うまでに凶暴化してしまっていました。
トモロウの前にも現れ、危うく彼のe-パルスをも奪いかけています。
キョウとムラサメモンの介入によって、その場は撤退しましたが後半で再び襲来。
でもその時点で事の経緯が判明しており、顛末はあらすじの通り。
倒されることなく幼年期へ戻り、シェルターの新顔として受け入れられています。
強面ですが本来はたいへん心優しいらしく、サポ主に邪魔な人間を始末するよう
命じられた時にはこれを拒否。放置の憂き目にあったといういきさつがあります。
サポ主が急に変わったのか、悪事に手を染めるようになったのか……
飢えて人間を襲うほど凶暴化した際もこの心根の優しさは残っており、
襲われた登山客もギリギリでコールドハートには至っていませんでした。
つまり、適切な治療をすれば時間はかかっても回復できる程度に抑えたのです。
トモロウを襲ったときも本能と必死に戦っていて、実際にやらかすまで遅れました。
おかげでキョウとムラサメモンの救援が間に合った形。
後半でも自分と必死に戦っていて、ウルヴァモンを圧倒しかけるほど鬼気迫りながら
ギリギリで大きなダメージにならないようにしていた節が窺えました。
さらに、これ以上誰かを襲いたくないからと自らe-パルスを放出。
エネルギーを使い尽くして消滅することで、すべてを終わらせようとしています。
極限状態にありながらここまで誰かを思いやれるとは、本当にいいヤツです。
あそこに大人しく繋がれたのも、サポ主を信じていたからなのでしょう。
サポ主が道を踏み外さなければ、これをよく支える名犬、じゃなかった
名パートナーになれたかもしれないのに……
いや、まだ諦めるのは早いのかな。
中の人は鶴岡聡さん。
シリーズでは「セイバーズ」の羽柴長官や、チョイ役に終わってしまってますが
あのアルフォースブイドラモンの役で知られている方です。
プリキュアシリーズでは「スタプリ」のガルオウガ役で知られてますね。
羽柴長官あたりはかなり高音での演技でしたが、今回はかなりの低音。
三宅健太さんと聞き間違えるほどの低音でした。
ひょっとしたらこの方の中でも一番の低音だったりするかも。
・五行星
クリーナーの頂点に立つという五人。間違いなくOPにいた連中です。
五行星という通称通り、五行にちなんだニックネームで呼ばれてるそうです。
最初に言い出したのは誰なんでしょうね?
マキが掴んだ噂によると、彼らがにより高額賞金首が当面一掃されたということ。
おそらく、その全てがデリートされたはずです。
キョウの行動の意図が明かされる前に、そのキョウの手の届かないところで
デジモンがどんどん消されていることがわかる構図になっていますね。
だからこそ、という文脈にもなってますが。
言うまでもなく、彼(彼女)ら五人がどんな連中かはまだ全然わかりません。
有志識者によって何人かは持ちデジモンも判明しているみたいですし、
そのうちの一体は九分九厘ゴクウモンでしょうけれど。
しかしこうなると、ゴクウモンがアスカのサポタマを持ち去っていった意味が
さらに重くなりますね。どうしてもその中の情報を他に渡したくないらしい。
兄貴はいったい何を掴んで、なぜ弟をキョウに預けようとしたのでしょう……
★名(迷)セリフ
「直接言えよ……」(トモロウ)
キョウが残したメモを見て。
言葉足らずなところ、彼の兄貴にちょっと似てるかもですね。
だからアスカとは気が合ったのかな??
「あーっ! いつかあたし達で倒そうと思ってたヤツ!」(レーナ)
急にデリート済になっていた賞金首を見て。
額は5000万クレジット、なんとアスタモンの50倍です。
顔はよく見えませんがどうやらエントモンらしいです。エントモンか……
アレは確かにかなり厄介です。あの設定の悍ましさは完全体レベルを超えている。
放置した場合の被害がシャレになりません。
……あれ? でもしばらくの間は提示されてたってことですよね?
もしかして一定のテリトリーを作ったあとは、あまり動きを見せてなかったのかな。
「よ〜し〜む〜ら〜っ! どういうこと?」(レーナ)
トモロウ達がいることに気づかず、うっかりキョウの「山行き」を話した吉村に。
セリフ自体というより、後半のドスの利き具合がツボです。
「寝てるときにちょっと味見を……」(ゲッコーモン)
お前、人間の食い物だけじゃなくてフツーにe-パルスも味見してたのか……
ひょっとしてレーナやマコトの味見も……???
「あ、ああ……イヤだ! 消えろ……オレの前から、消えてくれ!」(ブラックガオガモン)
トモロウ達を襲いながらの矛盾した言葉。
この行動が彼の本意ではないと直感で理解できる場面です。
最初は二輪草に引っ掛けて二重人格かとも思いましたが、全然違いました。
「去れ……!」(キョウ)
ムラサメモンの一撃におっ被せての圧に溢れた一言。
思わずブラックガオガモンが退いてしまうほどの迫力でした。
「まあ、アレだ…… ようこそ、シェルター・ニリンソウへ」(キョウ)
先程とは打って変わった人懐っこそうな笑顔で。
このギャップが彼の魅力のひとつですね。
「だからって!
キョウ独りでそんなことして、あたし達が心配しないとでも思ったの!?」(レーナ)
事情を聞かされて。無理もありません。
「これは、俺のエゴだ。すまない、お前たちに迷惑はかけないよ」(キョウ)
上を受けて。
だからこそ言えなかったのでしょう。
いつまで続けられるか、本人にもたぶん見えてなかったんじゃないかと思いますし。
「大丈夫ですよ。ちょっと目つきは悪いけど、怖い人じゃないです」(マコト)
怯えるプニモン(元ハイエモンピアス)に。……マコっちゃん?
でもトモロウにはもう当時の激情は失せており、ちょっと自己嫌悪してました。
「ファミリーだというなら、少しは頼ってやれ。
あいつらはそんなにヤワじゃない」(クーガモン)
休んでいるキョウに。
言外に「もうわかってるんだろう」なニュアンスが込められています。
パートナーだけあって、キョウのことは誰より理解しているでしょうし。
「ビートが乱れてるってナ」(ゲッコーモン)
「うるさい」(トモロウ)
整理のつかない気持ちをビートの乱れで表現している場面ですね。
二人が普段割とこんな感じで暇を潰してることがわかるやりとりでもあります。
後のセリフで、ゲッコーモンがトモロウのことをよく理解してることもわかりますね。
「苦しい……もう食いたくねぇ……
もう、消えたい……」(ブラックガオガモン)
自らe-パルスを放出して消えかけながら。
前半でも人を襲った際の恐怖の表情を思い出し、ひどく苦しんでいました。
かつては人を襲う対象とは捉えてなかったのだろうと受け取れます。
なぜこうなったかは大まかには示されてますけど、詳細な経緯が気になりますね。
「消えなくていい。消える必要なんてない。
お前たちには、何の罪もないんだ。
e-パルスが食いたいなら、俺のを食えばいい。
だから…… 消えるなんて言わないでほしい。
デジモンと人間……俺たちがともに暮らせる未来を……
必ず作るから……!」(キョウ)
ブラックガオガモンに自分のe-パルスを与えて。
何の罪もない、というセリフには「そ、そうかなぁ??」と思話内でもないけど。
それにしても、なぜ彼はここまでできるのでしょうか?
「誰にだって……やり直すチャンスはあるよ……」(キョウ)
ブラックガオガモンにズバリ「なぜそこまで」と聞かれて。
デジモンには人の法が適用できないし、もしやり直したいと思っていたとしても
誰も助けてはくれません。誰かが手を差し伸べてあげないといけない。
彼は、まず自分がそれを始めようと思ったのかもしれないですね。
「フッフッフ…… ただの飲んだくれだよ〜ん!」(吉村)
ホログラムマシーンを作った本人であるとわかり、驚いたレーナ達に。
本当に何者なんでしょうね、この人。
「キョウ! オレに料理を教えてくれ!
代わりに、オレたちもここを手伝うから!
………夢、あるんだろ?」(トモロウ)
目を覚ましたキョウに手作りのたまごロールを供して。
キョウの背負っているものを知り、より深く寄り添うことができた証拠です。
だいぶ照れは入っていますが。
「……ああ。よろしく頼む」(キョウ)
上を受けて。
笑顔がびっくりするほど儚げで、今にも消えてしまいそうでした。
彼、最終話まで生き延びられるんでしょうか……マジで心配になってきました。
★次回予告
謎のハンマーが登場。相変わらず何モンが出てくるのかわかりません。
この辺りは「ゴーストゲーム」で味を占めた感があるかも。