勇仁の真実

★あらすじ

ついに、ブートモンを確実に捕まえるためのプログラムが完成。
ワトソンの話からブートモンが学校にいると見た一同は、さっそく調査を開始します。
果たしてハルと勇仁がブートモンを探し当てるものの、また逃げられるハメに。

そこでガッチモンがプログラムを打ち込むと、ブートモンの現在位置がわかるようになりました。
エリと虎次郎でもう一度緊急脱出プログラムを起動させれば、ガッチモンのいる場所へ
必ずブートモンが来ると言うわけです。

紆余曲折、予想外に苦労したものの何とかブートモンの緊急脱出を作動させたエリたち。
あとは迎え入れるだけだったのですが、突如として変貌した勇仁がシャットモンを使って攻撃。
ブートモンをチップに変えてしまいます。

驚愕するハルに、「勇仁」は真実を語りはじめました。
大空勇仁という人間は存在しない。自分は対人情報収集用人型端末、YJ-14。
すなわち、人工知能だと──
 
 
 
★全体印象

47話です。
1話から引っ張りに引っ張り抜いた勇仁についての伏線が、ようやくにして回収されたお話。

よもや勇仁が人間ですらなかったとは、正直ちょっと驚きました。
ハルも憶えているあの昔の回想ではまるで別人みたいでしたけど、まさか最初からああだったの?
深読みは後の項に譲りますけど、ハルにとっては最も重い現実になってしまいましたね。

ってかもう次で48話なんですけど、これで本当に収拾つけられるんでしょうか……
勇仁絡みは言わずもがな、まだリヴァイアサンさえまともに出てきていないというのに。
すぐ大状況が始まるみたいだし、戦うべき敵も少ないので着地そのものはできるでしょうけど。
というか、こんなヘビーな話ならせめて4クール目初頭にやるべきだったんじゃ。

最後への溜めを作るため、夏休み中の学校を舞台にした穏やかな画面が目立つ回でもありました。
いかんせん、学校の場面が今までマジにほとんど無かったので取って付けた感も凄いのですが。
 
 
 
★キャラなど個別総括
 
 
・ハル組
 
 レイとのあの場面では表に出してないだけで、地味に半ギレだったのだろうなと思います。
 んなわきゃあないだろ、オレらの絆ナメてんなよコラ? 的な。
 わずかに表へ出たものがあるとすれば、それはレイへ一歩踏み出した時の強い歩調ですね。

 というわけで不安を抱きながらも勇仁を信じ切っていたわけですが、それがアダになりました。
 よりによって一番大事な場面で背を向けるという、冷静に見れば大失態モノの行動です。
 その信頼こそがYJ-14の、ひいてはリヴァイアサンの目論見通りだったのですが。

 ガッチモンは今回、ガッチクローでおかえりプログラムを打ち込むシーンが見せ場でした。
 USBからデータを文字通り直接吸い出せるとは、さすがデジタル生命体。
 
 
 
・エリ組
 
 ブートモンを脅かして所謂「おかえりプログラム」を本領発揮させる役割でした。
 たぶんコレが完全発動すれば、何度逃げてもガッチモンのところへ戻ってしまうようになるのでしょう。

 最終的にはブートモンを脅かしたりだまくらかしたりせず、正面からの説得で迎え入れようとします。
 が、その際に見せたエリの笑顔にハートキャッチされたブートモンが衝撃のあまりに緊急脱出。
 全く意図しないままにミッションを成功させています。結果オーライとはまさにこのことでしょう。
 
 
 
・虎次郎組

 エリ組と共にブートモンを驚かそうと色々手を尽くしていましたが、驚き慣れてしまった彼には効果なし。
 最後はエリ組に同調して説得へ転じましたが、決め手は持ってゆかれています。

 ところであの写真、割にとんでもない一件だと思うんですがもう触れられることはないんだろうな。
 
 
 
・レイ組

 一番警戒していながら、一番重要なときそこにいなかった方々。これまた失態と言わざるを得ません。
 レイはともかく、ハックモンの見解についてはハッキリしないままですけどね。

 ここ最近、レイはずっとはじめにくっついたままです。それだけ心配なのでしょう。
 リヴァイアサンがはじめに利用価値をもう見出していないのかどうか、確証が持てなかったでしょうし。
 バディを持たないはじめが万が一捕まって人質にでもされたら、それこそ目も当てられないでしょう。
 せめてブートモンを迎え入れるまでは、との考えだったとは思います。
 もっと言えば、二度と目を離したくなかったのでしょうね。

 でも、それだったらはじめも連れて学校に向かえば済んだ話だったんじゃないでしょうか。
 二人とも部外者ですが、彼らなら潜り込むことぐらい難しくはないでしょう。
 それともすでに向かっていたのかな? うん、きっとそうだ。
 
 
 
・勇仁

 というわけで人間じゃありませんでした。正式名称は対人情報収集用人型端末、YJ-14だそうです。
 YJだから勇仁で、14というのはこの数字に該当する年齢を想定したボディということでしょうか。
 人工知能ということですがアプモンの類ではなく、アンドロイドなのだとか。
 こうなると逆にトンデモ設定に見えてくるのはなぜだ。アプモンの方がよほどトンデモなのに。

 問題はどっからどこまでが勇仁で、どこからがYJ-14かですね。
 個人的にはやっぱりYJ-14が主人格で、勇仁はカモフラージュのために用意した別人格だと思うのですが。
 わずかでもボロが出たりしないよう、こっちは何も知らないんじゃないのかなぁ、と……
 全部知っててアレだったんならちょっと嫌すぎます。

 そして、なぜその彼がアプリドライヴDUOを得たのでしょう。
 その方がハルたちに接近しやすいと考えるとミネルヴァもグルという自説が勢いを増してしまうのですが、
 ミネルヴァが知っていてあえて勇仁にアプリドライヴとオフモンを託したと見ることもできます。
 ハルの知っている勇仁が本当に誰かを守りたいと願うなら、いよいよという時に可能性が残る、と。

 なんでずっとハルの側にいたかと言えば、やっぱり電衛門の孫だから、なんでしょうね。
 電衛門がハルに何かを託す可能性が高いと予測したリヴァイアサンが、監視のために用意したのでしょう。
 そして、あわよくばこれを利用するために。
 アプリドライヴDUOがもともとリヴァイアサンとミネルヴァ、どちらの謹製だったかで変わってきますが。
 でも、人間を信用していないリヴァイアサンがあんなモノを作るかなぁ…

 要は、まだまだ謎だらけということです。
 もし勇仁としての人格が何も知らなかったとしたら、そこまでややこしい事にはならないかもしれません。
 その場合は改心というより、勇仁の意識が覚醒して反逆する展開になると思うので。

 
 
・オフモン→シャットモン

 こちらは明らかに自分を保っています。
 YJ-14の命令を受けて躊躇ったのが、その何よりの証拠。
 「全部知ってたけど黙ってた」か「ついこの間聞かされたけどYJ-14に脅されて黙っていた」とか、
 「よくわかんないけど命令通りにした」などなど、いろんな類推ができます。
 
 ありそうなのは二番目かなぁ。
 ヘタを打ったら勇仁の人格を消す、とかなんとか言われてて、従うしかなかったとか。
 三番目でないことを祈ります。

 
 
・亜衣

 前半にちょっとだけ登場。お化けについては否定派みたいです。
 と言いつつ、いざとなったら怖がって男子をドギマギさせるタイプと見ましたが。
 こんだけ日常に寄せた回を増やすのなら、肝試し回なんかも少し見たかったですね。
 
 
 
・ワトソン

 最近やたらと登板率の上がった男。それだけでも奇跡的です。
 夜の学校に先生同伴で教科書を取りに行った際、PCやモニタが勝手に起動したり
 スマホが勝手に動いたりと行った怪現象を目の当たりにしていました。
 もちろんブートモンの影響ですが…お前、まだ抑えきれてなかったんだな。

 なんだかんだ、お話のキッカケを持ってきてくれる役割ではあるんですよね。
 本当にそれだけなんだけど。
 
 
 
・ブートモン

 最近ちょっぴりスレてきた人物。
 前回まではちょっとしたことに驚いて逃げてしまうほど臆病だったのですが、
 エリと虎次郎を向こうに回す頃には学習し、最初から警戒するようになって驚かなくなりました。

 彼の緊急脱出を作動させたのは、なんとエリの笑顔。
 彼女からもたらされたものは、ブートモンにとって未知の感覚だったに違いありません。
 ここはやはりアイドルパワーの勝利、と表現するべきでしょうか。

 が、表に現れたYJ-14の指令を受けたシャットモンの一撃をくらい、あえなくチップ化。
 敵側の手に落ちることとなってしまいます。全ては、信頼という名の罠……?
 
 
 
★次回予告

 さっそく人類アプリ化計画が発動するようです。
 なんか流れ的には勇仁関連の方がだいぶウェイト大な感じですけれど。
 やはりというか、リブートモンも出るみたいです。シャットモンは誰の差し金で現れた?