逃亡者・ブートモンを追え!
★あらすじ
はじめのサポートを得て、ブートモンが隠れているというサイバー九龍のアプモン幼稚園を訪れるハル達。
しかし臆病なブートモンは走り寄るガッチモンたちの剣幕を見ておびえ、一瞬で逃げ去ってしまいます。
はじめが対リヴァイアサン用に装備させておいた緊急脱出プログラムが仇となりました。
ネットの海を飛び出しARフィールドに至るブートモンの影響で、各地に異変が起こりはじめます。
これを追って夏祭り会場にやって来たハル達の前に現れたのはまるで別のアプモン、ダメダモンでした。
壊れた家電をブートモンが無意識に起動させてしまい、そこから現れたのです。
コイツのせいで夏祭り会場は無茶苦茶になり、目玉である花火のお披露目も見送られかけます。
夏祭りを守るため、ブートモン追跡をいったん中断してダメダモンに立ち向かうハル達。
その特殊攻撃に思わぬ苦戦を強いられかけるものの、エンタモンの活躍で勝利を収めます。
常にハイテンションを保つ彼と虎次郎には、ダメダモンの能力も通用しないのでした。
戦いのあと、アプリ山470活動休止の報が飛び込んできます。
一日も早くリヴァイアサンを止めなければ。そのための力添えをはじめに求められ、応じかけたものの
ブートモンは花火の大音響に驚き、またもや逃走してしまったのでした。
一体、彼を迎え入れられるのはいつになることやら……
★全体印象
44話です。
今回は明確に誰が目立ってるってわけではなく、わりと均等に特筆点がありました。
無骨な外見でありながら、生まれて間もないせいで精神年齢が幼いブートモンの描写もポイントです。
あと超ひっさびさに出てきたワトソンも。
お話のほうは割にツッコミどころが多い流れ。
ブートモンが面識のない相手とその剣幕にびびって逃げ出すあたりまでは予想通りだし、
彼の能力の影響でダメダモン登場につながり、それを夏祭りという季節感に繋げるのも成程感ですが、
以後はなんか流れがおかしいというか……あの、キミらブートモン探しは…?
そのブートモンも最後でなんか結果オーライ的に出てきちゃうし、えっ? これでいいの? 感が横溢。
こんな流れで正式加入せずにまた逃げて行ったのは、むしろ良かったかもしれません。
でも次回を思うと、できればここでいったん加入させてひと区切りさせといたほうが良かった気も。
うーん、ジレンマですね。
脚本は野村祐一さんです。評価高めの回を書くことも多い人ですが、やはり当たり外れありますね。
作画的に、あのギャグ描写は苦肉の策だったのかなぁ……
★キャラなど個別総括
・ハル
言ってることはわからんでもないけど何か釈然としない。私が受けた印象はおおむねそんな感じです。
本来の目的が単なる「別の暴走アプモン」だったならまだ全然わかるのですけれど、
ブートモンだけは他の連中とワケが違うからなぁ……
おまけにそこへ亜衣まで絡めてるもんだから「みんなが楽しみにしてる夏祭りを守りたい」よりも
「亜衣ちゃんにいいとこ見せたい」って印象に半ば掏り替わっちゃってるのもマズい点です。
お前そんな下心をたくましくしてる場合じゃねえだろ、と品のないことを考えてしまう。
でもこれ、もろもろ全部「二手に別れる」で解決できるんですけどね…!
その場合、ダメダモンの方へいったメンバーの中に虎次郎組がいないといけないのですが
行方を追うだけなら勇仁に頼めばいいので、そうすればまだ御都合感は抑えられるかも。
捜索はオレが続けるからお前ら行け、って勇仁ならむしろ自分から言いそうだし……
あと君、この流れで何で必殺テーマ「来年も一緒に来よう」の対象が勇仁なのですか。
亜衣ちゃんが寂しそうにしてるじゃないですか。ご馳走を堪能してるようにも見えるけど。
・ガッチモン→グローブモン
うっかり必死になりすぎてブートモンに逃げられた人その1。
極にはなったものの、ダメダモンの特殊能力を受けてダメヤンキーにされてしまいました。
バディであるはずのハルをパシリに使おうとするし、色々まさにダメダメです。
・エリ
姉崎プロデューサーからアプリ山活動休止の報を受け、少なからぬショックを受けていました。
すぐ前向きなところを見せたものの、内心やはり穏やかではないでしょう。
脱退を決意していたものの、アプリ山での活動はもはや彼女の一部だったはずなのです。
……そういえば、はじめ救出からそこそこ経ってるけど脱退の話はどうなったんでしょう。
いろいろあって思い直したか、レイが気になって自分の身の振り方は後に廻したのか。
見たまんまを語るなら「無かったことになった」という感じですけれど。
・ドカモン→オウジャモン
うっかり必死になりすぎてブートモンに逃げられた人その2。
ダメダモンの攻撃を受けた際には気力50どころか0になってしまい、びびりまくってました。
絵まで脱力感ある手描きになってたのは、状況を逆手に取ってCG負担を減らす策……?
・虎次郎
エンタモン共々今回の殊勲賞。
ダメダモンの口臭に対しては鼻を抑えてましたが、臭い以外の効果は人間には無いんですかね。
ラスト前、エリへかけた気遣いの言葉もわりと印象的。
・ミュージモン→エンタモン
うっかり必死になりすぎてブートモンに逃げられた人その3。
ダメダモンとの戦いでは唯一その特殊能力をまったく受け付けず、逆に一方的勝利を収めてます。
完全な相性勝ちで作戦もへったくれもありゃしません。あの能力自体がヤバすぎなのですが。
口臭を鼻いっぱいに吸い込む場面は少し気持ち悪かったです。匂いフェチでもあるまいし。
・勇仁
ハルが亜衣へ立てようとしたフラグが全部突き刺さる人。
彼がハルの考えへ全乗りしたために、バトル以降の流れがいろいろ妙なことになった気がします。
あと君、何かあるんならそろそろ本当に出してくれないといい加減後が無くないですか。
46話でいきなり、かもしれないけど。
・オフモン→シャットモン
ブートモンに超剣幕で迫るメンバーの中にはいなかった人。これも性格上でしょうか。
ダメダモンの技を食らった際は、極であるにもかかわらず中身がほぼオフモンに戻っています。
絵はどっちの形態からもかけ離れてしまってましたが。
・レイ組
はじめのことが心配なのでしょう、二人してずっと張り付いてました。
あとやっぱり、レイのレパートリーは卵料理しかないのかもしれません。
ヘタすっと栄養的にそれで充分とさえ思っていそう。範囲内でのバリエには凝るようですが。
・はじめ
特に大きなミスはしてないのになぜかうまくいかない人。
一回目は仲間のチョンボ、二度目は自ら出てったのに花火のせいで逃げられてしまっています。
前者ではブートモンの隠れ家をロック解除しただけでなく、呼びかけて警戒心も和らげてたのに。
もちろん、緊急脱出プログラムを無駄に過敏かつ無駄に高性能に作ってしまったのは問題ですが
アレはもともと対リヴァイアサン、つまり対ラスボス用として装備させたプログラムです。
そのうえ知られないよう、一瞬の隙を狙って組み込んだそうなので調整もろくにしてないはず。
だからまだ擁護の余地があるんですよね。デバッグの暇なんか無かったんだろうね。
早晩、ブートモンの正式なバディとして現場に参戦する可能性は高そうです。
その前に大状況が起こってしまったら、最終話限定とかになるかもですけど……
・ブートモン
上記の通り、生まれてさほど経ってないので姿のわりに精神年齢が幼いです。
戦うより逃走を考えるようにはじめが設定したのかなんなのか、警戒心も非常に強いです。
驚くようなことがあるとすぐに緊急脱出プログラムを起動させ、彼方へ逃走してしまいます。
劇中ではその超起動能力を受け、壊れたものでさえも起動させてしまっていました。
その能力を知らずに影響させた結果、ダメダモン登場の騒動へ結びつけてしまっています。
もっとも、ダメダモンなぞより彼の叩き出した被害総額のほうが絶対に多いと思いますけど。
ゲーム版では、他ならぬ主人公のバディアプモンです。
どんなものでも繋げ起動させると豪語し、それは目に見えない絆にさえも及んでいました。
あちらの性格も幼い部類(+カタコト混じり)でしたが、こっちほど幼くはないです。
ラストシーンでは花火に驚き、ふたたび逃走しちゃいました。ほぼ無意識に出るレベルですな。
次回のコラボに絡んできたら話がカオスなことになりそう。
・亜衣
中盤からラストにかけて登場。浴衣姿を披露してくれてます。
ハルの心をぎゅっと掴む守られヒロインとしての側面を出してましたが、そのへんのフラグは
彼女をていねいに避けて全部勇仁に突き刺さっています。何故そうなる。
・ワトソン
夏祭りの由来を解説するために出てきた人。それ以上でも以下でもない。
最後に出てきたのがいつだったか忘れるくらいに霊圧を断ってましたが、やっと再登場しました。
ですが相変わらず全く話に絡めてません。ほとんど才能レベルで核心から遠ざかってる。
今回を逃したとなると、アプモンのことを知るのは最終決戦のドサマギになってしまいそうですね。
ヘタをしたらそれでもまだ知らない可能性さえ……
・ダメダモン
壊れた家電の供養のために始まったという夏祭りを迎え、家電神社に奉納されたご神体ともいわれる
壊れたスマホから現れたアプモンです。
直接の理由はブートモンの超起動を受けた影響ですが、それだけとも思えません。
むしろデジモンっぽい出現のし方です。
もう見るからにネガティブで、セリフのほとんどに「ダメ」「ダメダメ」と付く自他否定の塊。
あんたはどこのチギル王子だ。本当はネガティブなのも含めて。
直接の進化元にあたるスカシモンが躁系なぶん、反動でズンドコへ陥ったかのようです。
口から吐き出す煙は口臭でものすごく臭うだけでなく、浴びた電化製品やアプモンをダメダメにします。
これにより夏祭り関連のコンピュータ制御がメチャクチャになり、バディアプモンらも3/4が無力化。
極アプモンだけあって、さすがに恐ろしい能力の持ち主といえるでしょう。
しかしその恐怖もエンタモンには全く通用せず、ポルテメロスであっさり浄化されてしまいました。
効くか効かないかだけの力技で解決するしかないくらい、攻略の難しい類の技とは思いますが。
何か「One Piece」でペローナが使ってたネガティブホロウを思い出しますね。
アレの場合もウソップにだけは全く効きませんでした。理由は正反対だけど。
ゲーム版では本人より、「ダメダモンはダメじゃないもん! それを証明するもん!」
と意気込んでたモブ少女ドライヴァーのほうが印象に残ります。
何があの娘をそこまで駆り立てるのでしょう。
でもダメダモンがダメじゃなかったらそれはもうダメダモンではなく…なんというパラドックスだ。
・巻き込まれおじさん
毎回アプモン騒動に巻き込まれる人。
今回は宇宙飛行士でしたが、乗るはずだったロケットがブートモンの影響で勝手に点火してしまい、
窓に張り付いて「Noーーーーーー!」してました。
アレでいったい何億円がドブにたたき落ちたのでしょう。
関係者各位の首がすっ飛ぶぐらいじゃ済まないのでは……
★次回予告
デジモンの顔役、アグモンとのコラボ回を迎えます。びっくりするほど遅いけど。
半端に本編が絡んでこないことを祈るばかり。