ガッチモンを取り戻せ! 電衛門じいちゃんの試練!
★あらすじ
ガッチモンを失い、勇仁も生死不明となって意気消沈するハル。
そんな彼らのもとに、データ体となって存在し続けていた電衛門が接触してきます。
曰く、バディたちは現実世界に出てこられなくなっただけで消滅したわけではないというのです。
電衛門の案内で秘密基地の一角からネット内に跳んだハル達は、そこでバディたちと再会しました。
しかし、アプリドライヴが壊れた影響で誰もハル達のことを憶えていません。
この状況を打開するためには、新たなアプリドライヴを手に入れなければならないといいます。
それには遥かな山の頂にある電話ボックスを使い、ミネルヴァと会話しなければなりません。
必死の登攀が続く中、ハルは改めて仲間の頼もしさを実感してゆきます。
いよいよ頂上が迫ったとき、突然氷のマンモスが襲いかかってきました。
こんな時だからこそバディ頼りではなく、自分自身が成長しなければならない──
確信したハルは、何とかマンモスの隙を縫ってミネルヴァと接触を取ろうと試みます。
そのとき、不思議なことが起こりました。
ハル達の胸の裡の輝きがバディたちに伝わり、新たなアプモンチップが現れたのです。
そして壊れたアプリドライヴは、アプリドライヴDUOとなって復活を遂げました。
バディたちの記憶もよみがえり、氷のマンモスを打破。全てはミネルヴァの課した試練だったのです。
喜ぶハル達に、クラウドの宣戦布告が叩き付けられました。
勇仁を助けたければ、アプモン墓場に来いというのです……
★全体印象
38話です。3クール目ももうすぐ終わり。
前回で倒れたバディ達が揃って復活し、ハル達のデバイスも全てアプリドライヴDUOに進化しました。
これでパワーが1.5倍になり極の時間制限もなくなったはずなので、かなり安定はするはずですね。
むしろ、これでやっとアルティメット4と互角にやれるかどうかってところでしょう。
ペアリングが切れてガッチモンたちの記憶が失われるも、あまり引っ張らずに速攻復活するあたりは
良くも悪くもデジタルな展開ですね。状況的にも某triよりはだいぶマシだったようですし。
あっちは「そもそもペアリングしなかった」ことになってるみたいなので……
そーいえば、カリスモンも「去った」と言っただけで別に「死んだ」とは言ってませんでしたっけ。
アクションは多めですが、バディではなくドライヴァーたちの活劇が中心。
割と漫画っぽい描写はあるものの、さすがにそこまで無茶な動きはさせていません。
人間なのにあんな動きをする大のアニキが異常だっただけですね。
クライマックス近くに出てくる氷のマンモスは「太陽の王子 ホルスの大冒険」を思い起こさせます。
脚本はシリーズ構成の加藤陽一さんです。
作画は全般的に普通ですが、4人の新バンクはさすがに力が入ってました。特にエリ。
★キャラなど個別総括
・ハル
前半は弱気な表情が目立っていました。ついバディ頼りになってしまう側面も露呈しています。
これはエリや虎次郎にも見られた傾向なので、彼ひとりがそうだというわけじゃないのですけれど。
そんな態度をレイに叱咤され、場を盛り上げる虎次郎や自身の苦境を厭わずに手を差し伸べるエリを見て
改めて仲間の強さを認識し、自分とて少しは変わったはずだと奮起を遂げます。
どんな状況にあっても希望を捨てずにいようとしたその心がミネルヴァにも認められたのでしょうか、
彼の行動が結果的に新アプモンチップとアプリドライヴDUO、バディたちの完全復活に繋がってます。
絶望から何度でも立ち上がろうとする強い意志こそ、主人公の証。
ミネルヴァは、彼が心の奥底に秘めている可能性に最初から気付いていたのかもしれません。
アプリドライヴDUOへの注入コールは「ぼく、注入!」です。普通ですね。
・エリ
なんか仕事放り出してドカモン救出に走ってました。
気持ちはわかるけど、タイミング的にむっちゃ仕事が増えそうなのに大丈夫ですかね。
そもそも、Lコープの膝元でアイドルを続けることはどう思ってるのかな。
そんな形振り構わぬ勢いで再会へひた走っただけに、ドカモンに忘れられてかなりショックを受けていました。
そのことを根に持ち、ドカモンが記憶を取り戻したあとは意趣返しのように邪険にしています。
ある意味現金な反応ですね。
ハイライトはミネルヴァ接触を目指して登攀中、ハルへ手を差し伸べるシーンでしょうか。
この時の彼女は視聴者にとって以上に、ハルにとって輝いて見えたことでしょう。
アプリドライヴDUOへの注入コールは「ドッカン注入!」です。このバンクだけやけに動きが良いような。
・虎次郎
レイの叱咤を受けてエリ共々気力を取り戻し、積極的に場を盛り上げて空気を変えていました。
どんな時でも周囲を巻き込んで乗せてしまうその才能は、ハルをして驚きを新たにさせるものでした。
記憶を取り戻したミュージモンとはすぐに調子を合わせ直し、コンビとして完全復活を成しています。
アプリドライヴDUOへの注入コールは「ノリ、注入!」です。いろんな意味で彼らしい。
・レイ
ハックモンのあまりの変わりように、思わず「誰だお前…?」と言ってしまうあたりが今週のお茶目ポイント。
あと改まって大きな声を出すのは苦手なのか、バディ達を探すときにもひとりだけ小声でした。
しかし現状打破への気持ちは最初から強く、バディ頼りになりがちな他のメンバーを叱咤しています。
彼はひとりでも相当の立ち回りをこなしてきた一流ハッカーなので、それを言う資格はありそうですね。
この姿勢がハル達にも伝播し、自分自身も一歩進まなければと決意する原動力になってゆきます。
本人はなにもそこまで狙って言ったわけじゃないと思いますけれど。
アプリドライヴDUOへの注入コールは「…注入!」です。ちょっと躊躇いがちなのがポイント。
・バディたち
電衛門がハル達を誘導した先に広がっていた、廃遊園地のような空間に全員が集まっていました。
状況からみて、ミネルヴァがここに保護するような形で誘導していたのでしょうか?
しかし健在ではあったものの、上述のように一時ながら記憶が吹っ飛んでいます。
ガッチモンは性格的にあまり変わってませんでしたがドカモンは何かえらい硬派になってましたし、
ミュージモンは理論派というか単なるマジレス野郎になっていて、ハックモンに至ってはもはや別人。
あまりのことに、ドライヴァー達もしばし唖然とするしかありませんでした。
結果的には全員が記憶を取り戻したので事なきを得たのですが、記憶がない間の人格(モン格?)については
終始まったく考慮されないままでした。そこは何だかモヤモヤします。
思い出したのは「地球防衛軍テラホークス」のナインスタイン司令。
彼はその名の通り本人を含め九人のクローンがおり、死亡しても記憶をクローンに移して任務を続行できます。
朗らかな性格だったクローンが記憶バックアップ移した途端に厳格なナインスタインそのものになり、
元の人格が文字通り消えてしまった場面は忘れられません。
このことを嘆いていたのが、よりによってロボットのゼロ軍曹だったのがまた皮肉がきいてます。
ただ、あのままだと彼らは目的もなくただあの遊園地で遊んでいるだけなのかもしれません。
そこからもう一度連れ出すためには、どうしてもドライヴァーとの繋がりが必要だったのでしょう。
・勇仁
どうやら捕まっているようです。ここからどうなるかはさておき、殺されてなかったのは不幸中の幸いですね。
オフモンの去就は不明ですが、リヴァイアサンが彼らを利用しようというなら無事ではあるのでしょう。
彼ら、特に勇仁についてはクラウドも知らないリヴァイアサン自身が直接関与してる何かがあるのかも。
・亜衣
彼女の家と新海家との旧いつながりが明らかになりました。
秘密基地に隠し通路がいくつもあったり、何かと繋がりやすかったりするのはそういう理由だったのですね。
しかし彼女自身はアプリドライヴァーじゃないので、ハル達が消えたあとは出番なしです。
中の人だけはミネルヴァ役を兼ねてるのですけど、この配役には何か意味があるのかな。
・電衛門
リヴァイアサン誕生以後、何とかしようとずっと奔走していたのですが命を狙われまくっていたようです。
やがて病に倒れて命を落とすものの、自分自身の記憶をバックアップして存在し続けていました。
なので電衛門そのものではあるものの、本人というわけではないようです。このへんを語り出すと哲学論になる。
今まで姿を見せなかったのは、今もリヴァイアサンに追われているからなのかもしれませんね。
ミネルヴァについては動向や意図を把握してるわけじゃなく、あくまで仲介するだけのようです。
じゃあ、アプリドライヴの音声が彼の声なのはミネルヴァの趣味……?
ちなみに最初はドット絵の姿を取ってましたが、その姿はまるっきりアレでした。アレです。みんな大好きなアレ。
・氷のマンモス
ミネルヴァに唯一コンタクトを取れるという電話BOXのある雪山において、頂上近くで突然現れました。
アプモンではなく、別にワームの類でもないという何だかよくわからない存在です。
その本質はミネルヴァが遠隔操作していた単なる物体らしく、倒された際にミネルヴァのマークが現れています。
ハル達人間にとっては脅威ですが、アプリドライヴDUOでパワーアップしたガッチモンたちの敵ではありませんでした。
連携攻撃の末、最後は久々のガッチクローで討ち取られています。
・ミネルヴァ
ハル達を導き、壊れたアプリドライヴをアプリドライヴDUOに進化させてくれました。
また、その際に初めて直接音声でハル達に語りかけています。その有り様はまさに女神のようでした。
今回ドライヴァーたちを襲った苦難がすべて彼女?の仕掛けた試練だったというのも、ある意味女神的です。
勇仁がアプリドライヴDUOを持っていたのは、言わばテストを兼ねてのことだったのでしょうか?
本格配備が遅れたのは、時として諸刃の剣になりうる機能が存在するからですかね。
今回の大判振る舞いは、試練を含めた条件付きのものだったのかもしれません。
問題は、彼女が勇仁についてどのくらい把握していたかですが……さて。
・クラウド
今回はずっと仮面でした。
勇仁を殺さずに捕らえろとリヴァイアサンに厳命されたのか、そのことを不審がってました。
なぜかそのセリフの後にあのウヘヘ笑いをもらしてたので、また変な妄想をしたのかもしれません。
ラストシーンでは、空気を読まずに空いっぱいの立体映像で宣戦布告してきてます。相変わらずの派手好き。
何か策を用意しているのは間違いありませんね。
・巻き込まれおじさん
電衛門がハルに接触をはかってきた際、電波障害でも起きたのか車を暴走させてました。
アプモン騒ぎじゃないうえに完全なとばっちりですが、それでこその巻き込まれおじさんかもしれません。
★次回予告
アプモン墓場出現。怪獣墓場みたいなノリです。
再生怪人祭りってことで、あのアプモンやあのアプモンも復活? ハイそこ、モデル再利用とか言わない。