みんなで連れ出せ! 引きこもりのオフモン!

★あらすじ

サテラモンを追い払ったものの、暴走してしまうシャットモン。
その場は勇仁の体を張った制止で収まりましたが、責任を感じたオフモンは箱に引きこもってしまいます。
ハル達が連れ出すためにいろいろと試みるも、なかなかうまくいきません。

やがてオフモンは箱を抜け出し、これ以上傷つけまいと勇仁のもとを去ろうとします。
そこへまたしてもサテラモンが現れ、シャットモンへの進化を強要してきました。
拒否するオフモンがならば用は無いとばかりに始末されかけたところへ、異常に気付いた勇仁が駆けつけます。
一時はバディとしての自信を揺らがせていた勇仁ですが、ハルの激励で決意を新たにしていたのでした。

勇仁の強い信頼を受け、バディとしての本分を取り戻すシャットモン。
しかし、本気を出したサテラモンの射撃はそのシャットモンでも躱し切ることができません。
応援に来たハルとグローブモンでも、回避だけで精一杯。でも、この2体の力を合わせれば……!
ハルに託されたチップを使い、勇仁はシャットモン+グローブモンのアプ合体を完成させます。
2体の極アプモンが相乗した力は凄まじく、サテラモンの攻撃を完全に見切って一撃のもとに倒すのでした。

こうして強敵サテラモンは倒れるのですが、すでに次の事態が動きはじめつつあり……
 
 
 
★全体印象

32話です。
オフモンがシャットモンとしての理性を手に入れ、バディとして勇仁と一段ステップアップするお話です。
前回に続いて極VS極が繰り広げられるばかりか、極+極のアプリンクも飛び出すバトル篇でもあります。

サテラモンも倒れるため、勇仁+オフモンを押し出す展開はこれで一段落でしょうか。
事実上、サテラモンはこの展開のために出てきたようなもの。オフモンと勇仁はやはり天敵だったようです。
でも本気のサテラモンならシャットモン単体は押せてたので、極同士なら相性は悪くなかったのかな。
ゲームでも相手がシャットモンの場合、属性的にサテラモンが有利ですしね。

しかしながら、まだ肝心なことがなにもわかっていません。
オフモンはなぜこれほどの力を持っているのでしょう。シャットモンとなるために必要だったはずの
他のアプモンたちはどうしたのでしょう。それとも、チップがアクティブ化すれば直になれるのでしょうか。
だとしても、そこへ至るためにはやはりアプ合体が必要だったと思うのですが……
グムー、やはりアプ合体は設定として汎用性が低いぞ。こういう展開にしたいとき、どうしても無理が生じる。

前半は本作だと割によくあるアホな寸劇が繰り広げられてますが、尺はまだ短いほう。
でもエリ組と虎次郎組の出番はそこだけなんで、タイトルのような「みんなで連れ出す」感は薄いですね。
亜衣はしょうがないとして、エリ達にも戦闘に顔を出すくらいはさせて良かったんじゃないでしょうか。
別にやる事はないでしょうけど、こういう場合は形だけでも整えると違うと思うし。

脚本は大知慶一郎さん。
作画は事実上、直井正博さんの一人原画にしか見えません。いちおう総作監いるけど。
 
 
 
★キャラなど個別総括
 
 
・ハル組
 
 主人公組なのに合体素材側に回った方々。
 オフモンを箱から連れ出すためとはいえ、慣れない不良のマネをさせられてしかも外したハルは気の毒でした。
 他のメンバーの作戦もうまくはいきませんでしたが、外しっぷりではハルがやはり群を抜いています。

 ガッチモンはいきなりグローブモンに進化した状態で参戦。
 前と違ってサテラモンの攻撃を検索、回避していたので一発も当たることはありませんでしたが、
 そこから攻撃へ繋ぐまでには今一歩足りなかったようです。なんか納得いかねーけど。
 サテラモン側の能力もそれだけ高いってことですかね。見えないところで無数の読み合いをやってたのかも。
 このままでは不利とみたハルの決断を受け、シャットモンに全てが託されることになりました。

 ハルが勇仁を励ましたことがオフモンとの絆を繋ぎ、アプリンクにも繋がったわけです。
 直接的にも間接的にも勝利の立役者というわけですね。
 
 
 
・エリ組

 前半のみに登場。オフモンの気を引いて箱から出てこさせようとしましたが、うまくいきませんでした。
 ちなみに、この作戦は日本神話の有名なエピソード「天岩戸事件」に範を得たものです。
 ハルと亜衣のイメージ映像だと、エリの役は引きこもった天照大神の気を躍りで引いたという、天鈿女命でした。
 ……ということは所謂「このあとぬぐ」というわけですね。
 
 
 
・虎次郎組

 前半のみ登場。オフモンの気を引こうとかなりノリノリで寸劇を演じてましたが、やはりうまくいかず。
 途中まではけっこういい線いってたのですけど、オフモンの精神的ダメージはそれ以上に深刻でした。
 
 
 
・勇仁

 友やバディのため、二度も体を張っていました。しかも躊躇いなく。
 前半ではオフモンを怒るどころか自分の力不足を責め、バディ失格ではないかとまで言っています。
 けれどもハルの励ましですぐに立ち直り、シャットモンと真正面から向き合って理性を取り戻させました。
 ……いろいろ出来過ぎな人物です。出来過ぎてて、確かに主人公向きじゃないかもしれません。
 むしろどこか人間性が欠落してるようにさえ見えるのは私の考えすぎなのか、それとも……

 戦闘ではシャットモンと改めて連携を確かめあい、アプリンクも果たすなど三度にわたって勝利の鍵となっています。
 なお、レイとは今もって一度も対面していません。この事実は何を意味するのでしょう。

 今回はシャワーシーンを影絵披露していました。突然のサービスですが個人的にはあまり嬉しくない。
 
 
 
・オフモン→シャットモン

 暴走の果てに勇仁の肩を噛んでしまい、前半はすっかり落ち込んでいました。
 あげく何重ものダンボールの奥に詰めた鉄箱へ自らをも押し込み、引きこもってしまいます。
 仲間たちも戸惑う深刻な状況でしたが、その割に描写割合はギャグが多々でした。
 空気の緩和にはなってますけどちょっと緩めすぎなような。

 後半ではひとり勇仁のもとを離れ、孤独な旅路へ戻ろうとしています。
 その時点では自分を制御できる自信がなく、勇仁をまた傷つけてしまうと思い込んでの行動でした。
 しかしサテラモンの急襲、駆けつけた勇仁の言葉と文字通りの命懸けな信頼を受けて理性を獲得。
 シャットモンの状態でも、勇仁を守りながら戦うことができるようになりました。

 上で書いたように、なぜシャットモンになれたのかはいっさい不明のままです。
 アプリドライヴDUOの影響か、進化時間にも制限がない模様。
 まだ何か皆に伝えていない情報があるのか、それとも本人も知らないうちにこうなっていたのか……
 果たして真相はいずこに。
 
 
 
・シャットモン+グローブモン

 シャットモンとグローブモンがアプリンクを果たした姿。
 シャットモンの体の上へ、グローブモンの上半身と翼が鎧のように組合わさった姿をしています。
 パワー値は両者の単純な和よりさらに高い17万オーバー。どんどんインフレしてゆくなあ。

 シャットモンの驚異的なスピードとグローブモンのアルティメットサーチ能力を併せもっており、
 サテラモンのコズミックレイダーを完全に見切って肉薄できるほどの力を手に入れています。
 敵が狙ってくる座標を読み取って最小限の動作で己の位置をズラして躱し、次弾が来るまでのタイムラグを使って
 距離を詰めているのでしょう。検索と回避を分散処理できるようになった、と言い換えても良いでしょうね。

 攻撃力も当然ながら遥かにパワーアップ。射程内に入ったサテラモンを一撃のもとに仕留めてしまいました。
 この姿に勝てるアプモンは、極であってもそういないと思われますが……
 
 
 
・亜衣

 前半のみに登場。ハルやエリ、虎次郎といっしょにオフモンを連れ出そうとあれこれやってました。
 その際に見せたアイドル姿は妙に頭身が高い印象を受けます。つか「恋の重版出来」って…

 一方、ハルのイメージ映像では天照大神役でした。ハルが彼女をどう思っているかが良くわかる場面です。
 そのまんま喋ってたので割にぶち壊しでしたが。
 ところで、この場合天照大神を引っ張り出す天手力男の役は誰になるのでしょう。
 
 
 
・サテラモン

 前回に引き続いて登場。
 シャットモンに敗走したことがよほど腹に据えかねたのか、今回は進化した上での対決を所望していました。
 なので、勇仁が来る前までの攻撃はすべて威嚇射撃ということになります。ワザと外してたというわけですね。
 となると、前回もワザと外してたんでしょう。ちょっと遊びすぎたようですな。

 今回は本気モードなので、シャットモンが出るやいなや一気に遥か上空へ飛んで距離を取り、得意レンジに付きます。
 そのまま超長距離からコズミックレイダーを連射し、シャットモンを窮地へ陥れました。
 シャットモンは戦闘力の爆発的上昇と引き替えに断ち切るリンクを使えなくなるようなので、それも有利に働いてます。

 しかし、優勢もここまで。グローブモンの応援が運の尽きでした。
 アプリンクを確認しても怯まず攻撃を続行しましたが、あっという間に距離を詰められて一撃KOされてしまっています。
 事態をもっと重く見て、あの時点で逃げるべきでしたね。敗因は認識不足といってよさそうです。
 いかに相手の場所がわかろうと、その強さを読み誤れば身を滅ぼすことになるという典型例ですね。
 
 
 
・回想シーンの同級生たち

 勇仁の回想シーンに登場します。
 オリエンテーリング中に彼が犯したミスを詰り、背中を向ける役でした。
 どうもこの当時の勇仁は印象が違うというか、空回りして孤立してばかりな印象を受けますね。
 おまけに今回はこの同級生たちと和解するシーンが無いので、より彼の孤立が強調されています。
 そこへ救いの手を差し伸べるハルの、勇仁にとっての重さもまた。

 今の勇仁も、あまり友達が多そうには見えません。
 というか、ハル達以外とつるんでるところをそれほど見た憶えがないのですけれど。

 …そういえばワトソンなんて人がいたな。彼はいまどこでどうしているのでしょう。
 
 
 
・謎の青年

 恐らくOPに出てた人。サテラモンのチップを回収してゆきました。
 正体は次で明らかになる、というか予告の段階でバレバレですね。ようやくお出ましか。
 
 
 
・巻き込まれおじさん

 毎度アプモンの被害に巻き込まれる人。
 前回は確か出ませんでしたが、今回はなぜかハルのイメージシーンで登場しました。
 だんだん苦しくなってきてるな……
 
 
 
★次回予告

 Lコーポレーションに新CEOが登場! その正体はなんと……誰?
 ひょっとして、あのチラッとだけ出てきた前CEOの孫かなにか……? それにしても大袈裟な名前ですね。
 そしてレイがやっと、ついに、ようやくまともに再登場です。待ってたぜー!