お前の力を俺に貸せ
レイとハックモン、あの日の出会い
★あらすじ
ミエーヌモンを追うハル達。
それを把握しつつも、レイとハックモンは焦ることなく極アプモンへの道を着実に辿っていました。
かつて弟のはじめを探し、あらゆる所にハッキングをかけていたレイ。
その凄腕はリヴァイアサンの尾に迫るほどでしたが、警戒されて逆にハッキングされ返されそうになります。
これを救ったのがハックモンでした。彼は史上最高のハッキングアプリを自負するアプモン。
そんな自分でも解析できないリヴァイアサンの存在が許せず、レイに協力を求めに来たのです。
リヴァイアサンに迫るための鍵のひとつとなり得るという超アプモン、デジップモン。
ハックモンからその話を聞いたレイは独りでこの怪物に挑むのですが、成す術なく返り討ちにされかけてしまいます。
救ったのはまたもハックモンでした。独りだけではできないことでも、2人ならば。
こうしてバディとなったレイとハックモン。
2人が力を合わせたときの実力は今や、アプ合体するまでもなくデジップモンを制してしまうほどになっていました。
敗北を認めたデジップモンはアプモンチップとなって彼らの仲間に加わり、レイドラモンも遂に極の力を手に入れます。
その名はリバイブモン! 果たして力のほどはいかに。
一方、ハル達はネットの海でミエーヌモンに追いつくのですが、敵にも秘策がある模様で……
★全体印象
22話です。
今回の主役はレイ組。しかもハル達と離れた状態での展開なので、完全に彼らの独壇場といっていい流れです。
出ただけで場の雰囲気をも変える彼らですが、その実力も相変わらず図抜けたもの。
単独では依然、味方サイド最強でしょう。そのぶん、シナリオ上でも気軽に出せないみたいですけど。
敵がもっと強くなってこないと格を下げるだけなので、仕方ない面はあるのですが。
彼らふたりを描くことに終始しているため、それ以外の要素はだいぶ薄いですね。
リバイブモンも出ただけなので、実力の発揮は次回以降にお預けみたいです。
その能力がゲームの通りなら、他メインがピンチに陥らないと出てくることさえできない気がしますけど…
脚本は野村祐一さん。作画監督は14話と同じく、鰐淵和彦さんと信実節子さんが担当しています。
★キャラなど個別印象
・ハル組/エリ組/虎次郎組
ミエーヌモンを追跡中。合間にちょろっとユルい中休みを入れる役をこなした以外、特筆事項はありません。
・レイ
独りじゃなにもできないと、本当は骨の髄から知っている人。
身内を溺愛しつつ人間不信のきらいがあるのは、他人が全部敵だと思わせる何かがあったってことなのでしょう。
でなきゃ、ハッキングなどという裏技を使ってまではじめと二人だけで暮らそうとは考えなかったはずです。
生活費を稼ぐため、はじめがいた頃から結構ヤバい仕事をこなしていた節がありますね。
そのことでリヴァイアサンに目をつけられたのだとしたら、これほど皮肉なことはないかもしれません。
でありながら、その本当の狙いがはじめだったっぽいのも謎ではありますが。
ともあれ、リヴァイアサンとしては当然レイの存在くらい把握していたはず。
知っていて放置してたのだとすれば、尻尾を踏まれるまでは取るに足らない相手だと思ってたってことになるし
はじめを手に入れた以上、もうレイ自身には興味がなかったことになります。
一度追い払った相手を、さらに執拗に追い詰めて潰すような趣味はないみたいですけれど。
それでも、レイがハックモンの認める唯一のハッカーであることに間違いはありません。
レイの側としても、ハックモンの実力と有能さは認めざるを得ないものがあったはずです。
彼らの関係は利害の一致であり、それぞれの誇りと自負であり、それゆえの互いの信頼なのですね。
メインの中で一人だけドシリアスな雰囲気をまとってますが、やはり主役も十二分にこなせる人材です。
この手のクールキャラとしては崩れて地に伏す場面が多めなのも、かえって好感に繋がってたりします。
彼の場合はクールというより、単に他人と接するのが苦手なだけなのかもしれませんけど。
むしろ光子郎タイプに近い気がしてきました。
小道具のチューチューゼリーは「寝る間も惜しい」という必死さの象徴でもあるわけなのですが、
冷蔵庫の中にそれしか無かったのはさすがに笑っていいのか判断に困りました。
お前さん、それしか食ってなかったらさすがに体こわすぞ。
・ハックモン
クールさではレイ以上。
レイ自身に好感を持っているわけではないと断言しながらも、自分を使いこなせるのはお前だけと言い切り
再三にわたってバディを組むよう薦め、レイが危機に陥れば迷うことなく助けに現れるなど、極めて実際的かつ
必要とあれば無茶をしてでも目的を果たそうとする、誇りに根ざしたなかなか熱い行動も見せてくれています。
極アプモンへの合体相手もあっさり自分で探りあててくる有能ぶりですが、能力のおかげで違和感はありません。
意識が違う、とガッチモンたちを見下すところはあるものの、セブンコード集めを任せたレイの判断に対し
特に異議を唱えなかったところをみると、やはり使えそうなものは何でも使う主義なのかもしれません。
そうすることでレイの負担も減るなど、彼らのほうにも大いにメリットはありますから。
アプモン格言では栄養の偏りを心配していたし、合理的なぶんだけ気配りタイプなのかもしれません。
あんまり強く言うほうにも見えませんけど。
・デジップモン
圧縮解凍アプリのアプモン。
普段はネットの海にいますが、自分の島を掌大ほどに圧縮してその中で暮らしているため、発見自体が困難でした。
以前は自分の体だけを圧縮していたようですが、レイに狙われたことで面倒になったのか、島ごと小さくした節があります。
なんでもかんでも英字3文字に略して話す癖はわりと印象的。
得意技はアンフリーズフィスト。必殺技は対象を強制圧縮してしまうと思われるアブゾーブジップです。
ZIPファイルのイメージに引っ掛けた全身ジッパーだらけのデザインは、かのスティッキーフィンガーズを思い出させます。
アメコミ系の悪役も連想させますね。
リヴァイアサンへの鍵のひとつとなり得るアプモンとされ、ハックモンがレイへの手土産と試しを兼ねて標的に提示しています。
ハックモン抜きで彼を捕らえようとしたレイは返り討ちに遭い、危うくギュウギュウに圧縮されるところでした。
ハックモンの助けがなかったら、デジップモンのコレクションか何かに加えられてしまっていたかもしれません。
この手痛い経験が、レイにハックモンの助力を請う大きなキッカケとなりました。
極となるためのリベンジ戦ではまるっきり立場が逆転し、繰り出す技すべてをことごとく無力化されたあげく
ヴァンキッシュクローを食らい、超アプモンでありながら並アプモンに敗れるという醜態を演じてしまいました。
しかしこの完敗を受け、おとなしくレイの力となるなど潔いところもあるようです。
中の人は山本匠馬さん。声優志望だったそうですが、俳優としてもイケメンぶりが映える方です。
「仮面ライダーキバ」での白峰天斗及び登太牙、「ハピネスチャージプリキュア!」での地球の神・ブルーと、
ニチアサ的には顔出し・声優の両方でメインに絡む重要人物を演じた特異な方でもありました。
デジップモンの演技は、上記のどちらとも違いますけれどね。
・リバイブモン
デジップモンチップが手に入ったことで、レイドラモンが極アプモンへ進化を果たした姿。
宇宙をも再生させると豪語した通り、その能力は復元です。浸食の類には天敵レベルの強さを発揮しそうですが、
残念ながら合体した段階で次へのヒキが始まったので本格的なお披露目は次以降へお預けとなりました。
・ミエーヌモン
ウェザドラモンチップを持って逃走中。
これを持ってディープウェブに逃げ込むか、またはディープウェブにチップを投げ込もうという算段でしょう。
そうなれば劇中のセリフ通り、もはやダンテモンを出現させることは不可能になるという寸法です。
もちろん、ただ逃げるつもりはないのでしょう。次で切り札を出してきそうです。
側のバイラモンがなにやらいい味。
・シュガー君
初期からちょくちょく出てるロボット。うらぶれた雨のコンビニで、チューチューゼリーを買いに来たレイの応対をしていました。
荷物を袋に入れる作業までそつなくこなしてたところをみると、相当に高度なAIを備えているようです。
どうやら、アプモン世界では一般のAIも我々の世界以上に進歩しているようですね。一昔前ならSFの光景ですが。
★名(迷)セリフ
「…悪魔だろうと何者だろうとかまわない……! お前の力を俺に貸せ! ハックモン!」(レイ)
「あなたは一人ですか?」というアプリドライヴの設問に対し、レイは最初他人への不信から「YES」を選択しました。
しかしデジップモンに敗北したことでリヴァイアサンがそれ以上の化け物であること、一人ではどうしてもなし得ぬものがあると知り、
ハックモンの手を取る決意をしています。これは、質問に「NO」と応えなおしたときのセリフ。
当初はそのハックモンしか信頼していなかったレイですが、ここ最近少しは他人へ頼る範囲を広げつつあります。
はじめの状況次第でいかようにも転ぶので、まだまだ危ういのですが。
★次回予告
どうやらあの極アプモンが登場する模様。ミエーヌモンもそろそろ退場コースでしょうか…?