トップアイドルへの道!
コーチモンの猛特訓!
★あらすじ
エリの所属するアプリ山470が、過去最大規模のライブを開催すると発表します。
選抜メンバー9人と共にステージへ登るチャンスを得られるのは、たった一人。
このキップを手にしようと気合入りまくりのエリは、アプリの指示に従って猛特訓を開始しました。
その特訓アプリに宿っていたのは、なんとあのコーチモン。
彼はミエーヌモンの命令でエリに近づき、過酷な特訓を課して潰してしまおうと目論んでいたのです。
しかし憧れのトップアイドルであり、アイドルになるキッカケをくれた神楽坂いずみの恩に報い
その高みへ近づく一念を抱くエリは特訓を次々とクリア。
彼女を見てコーチ魂に火をつけられたコーチモンは、リヴァイアサンの手の者であることを自ら暴露。
同時にその立場を放り出し、エリとともに明日のトップアイドルを目指すと誓うのでした。
様子を見に来ていたミエーヌモンは、コーチモンの背信行為に激怒。
Lウィルスに感染させたウェザドラモンの天候操作能力を使い、攻撃を仕掛けてきました。
おまけに天候操作の影響が現実世界にも及び、ライブそのものが開催の危機に陥ってしまいます。
そこへ、オーディションを終えたエリが駆けつけてきました。
選抜にはあっさり落ちたものの、憧れのいずみに声をかけられたうえ激励を受けたことで
テンションはむしろうなぎ上り。ファンと仲間のため、事態の鎮圧を宣言してのけます。
エリの心意気に感銘を受けたコーチモンは、アプモンチップとなってドスコモンと合体。
極アプモン・オウジャモンの誕生です。その強さは、ウェザドラモンを瞬く間に浄化してのけました。
そしてさらに、ウェザドラモンがセブンコードアプモンであることも判明します。
ついに揃った7体。ダンテモンを出現させようとする一同ですが、ミエーヌモンがチップを強奪し……
★全体印象
21話です。
今度はエリ組が主役。ハル組と虎次郎組はほぼ見てるだけです。
形としては5話から続くエリの原点を今一度振り返りつつ、僅かでもトップアイドルの高みを垣間みさせることで
次のさらなる一歩を踏み出すという、ひとつの大きな節目ともいえそうな流れになっています。
極アプモンであるオウジャモンの登場も、その節目を象徴するものでしょう。
ただし展開はたいへん強引で、しかもあまり良い意味での強引さではありません。
コーチモンがエリに感化されてあっさり鞍替えしたり、最後のセブンコードのはずなウェザドラモンの扱いが
恐ろしく雑だったり、そもそも特訓描写が前時代的+ギャグ混じりなので「これ、ノっていい流れ?」だったり
他にもいろいろあるんですが、ひとまず後に譲ります。
今回のようなお話を見ていると、メインキャラに「本職」以外のことをさせる難しさがわかりますね。
例えばエリの場合、どれほどアイドルとして目立とうがそれはアプモン作品の本質とはあまり関係のないこと。
なのにバディであるドカモンの介在する余地が少なすぎるので、エリの方だけがクローズアップされがちなのです。
ドカモンの影が薄いのも当然かもしれません。なにしろ彼の視点から話を動かす回すら無いのですから。
そのうえアプモンの場合、進化のためにもう一体出して描写を割かねばならないためさらに出番が削られます。
もろもろ重なった結果、突如としてオウジャモンの登場条件が整いバタバタとノルマをこなしたような印象でした。
ウェザドラモンが瞬殺されるレベルで弱かったため、戦闘そのものも盛り上がりようがなかったりします。
布石を置きながら、活かしてこなかった皺寄せがここへ来て噴出してきてますね……
アプモンというIPそのものも景気のいい話をまるで聞かないし、不安が募ってきてしまいます。
脚本は大知慶一郎さん。またまた「アイカツ!」「妖怪ウォッチ」繋がりです。
今回は特に「アイカツ!」要素が強いため、それを連想させる場面がいくつかありました。
作画は相変わらず安定してますけど、コーチモンがいきなり2Dになってて唖然とさせられます。
★キャラなど個別印象
・ハル組と虎次郎組
ハルは前話以上に脇です。ガッチモンは検索しかしてません。虎次郎組は完全に見てるだけ。
なんか今回は全体的にヒマそうでした。
・エリ
アイドルを目指していた頃のエピソードが語られました。
審査員をつとめていた神楽坂いずみに勇気をもらい、ますます彼女へ憧れるようになっていたようです。
あの傲岸不遜なキャラ付けが彼女自身の発想だったとは……自分の殻を破りたい、という意志の現れですかね。
テラーモン回における着ぐるみ云々がまるっと忘れ去られていますが、アレは忘れたほうがいいかも。
少なくとも、彼女がアイドルへの夢にかける熱意は相当のものです。
悪意をもって近づいてきたコーチモンですら、その熱意にアプリとしての本能を刺激されて味方へ回っています。
ただしその描写がマジなのかそうでないのかよくわからないので以下略。
あと今回は椅子に上がるときの靴下や雪の上での素足など、やたらと足を強調したカットが多いです。
このカットを組んだコンテさんはなかなか良い趣味をしておられますが、本筋とはあまり関係ありません。
とはいえ印象に残ったのは確かなので、ここに記すものです。
ちなみに、アプリ山470総選挙でのランクは235番。ちょうど真ん中、中堅にあたります。
メンバー入りしてさほど経たないうちにこの順位というのは、確かに大健闘といえるでしょう。
コピペモン回の件も大いに作用しているのだろうとは思います。
良い子描写と同時にポンコツ描写も多かったので正直「あ、もうそんな順位なんだ?」とも思いましたけど。
・ドカモン→ドスコモン
極アプモンとなる重要な局面なのですが、エリのバディとしてはほとんど目立っておらず驚き役に徹しています。
ドスコモンとしての登場は戦闘パート時に戻ってきたときだけで、すぐ合体したのでこちらも出番なしでした。
・オウジャモン
ドスコモンとコーチモンがアプ合体することで誕生する極アプモン。
3DSのゲームでは、アプモンバトルチャンプであるオウジのバディでもあります。
パワー値は95000と他の2体を大きく凌ぎますが、その殆どはフィジカルに振られているものと推察。
喋りが広島風になるのは「オウジャ」に引っ掛けた言葉遊びと思われますが、似た例を最近見たような…
ああ思い出した、「ニンニンジャー」のフランケンだ。口癖が「フランケンじゃけん」でしたっけ。
シルエット面での最大の特色は、四本に増えた腕です。これで極められたら逃げようがないでしょう。
それを証明するようにウェザドラモンへ組み技を仕掛け、地へたたきつける場面もありました。
また、バトルでは得意フィールドと思われる格闘技リングを展開することができる模様。
極アプモンともなると、自前のテリトリーを持っているのかもしれません。シフトエレメントですね。
登場時間は例によってたいへん短く、出たと思ったらあっという間にシメの態勢へ移っていました。
これまでの極アプモンバトルでは最も流れ作業感が強く、なんとも微妙な気分にさせられます。
すでに書きましたが、相手としてウェザドラモンが弱すぎるのも問題なんだよなぁ……
なおゲームだと確かにチャンピオンのバディでもあるのですけど、量産が最も容易だったりします。
というか終盤は破格に強いながらもそのへんをウロついてるので、フツーにゲットしやすいんですよね。
いろんな意味で微妙なアプモンに仕上がってます。顔がレオモン系なのと何か関係が?
・コーチモン
今回で何の前触れもなく2Dになりました。アプ合体のときだけ3Dに戻ってます。
だいぶ前の段階から3Dで出演していたし、ウェザドラモンのほうは従来通り3Dなので突然な上にチグハグの極み。
スケジュールや予算の逼迫が原因かどうか、判断を微妙にしているのが今回の演出。
後半このコーチモンが倒れかけるエリを抱きとめて自分の立場をカミングアウトし、号泣する場面があるのですが
これは3Dだと難しい場面です。そばに置いたり肩に乗ったりする程度のこととはワケが違う。
おまけに2Dと3Dとでは制作現場そのものが異なる可能性があり、両方を合わせようとすると大変な手間がかかります。
その点、最初から両方とも2Dないし3Dならその種の手間はかかりません。
だから今回のためにコーチモンを2Dで描いたのではないか…という推察が成り立つのですが、それだけのために
今までの絵をほぼ放り出すものでしょうか。もしそうなら、本末転倒としか言いようがない。
進化したとたんにバディと触れ合えなくなるんなら、いっそ3Dは合体シーンだけに絞るべきだったんじゃないでしょうか。
少なくともデジモンシリーズはそうだったわけだし。いやまあ、作画が大変なことを仕方ないとは言えないですけど。
リヴァイアサンの手下としてサクシモンの後を受けるような形で登場した彼ですけど、その後はお茶を淹れてる程度で
まともに動いたのはなんと今回が初めてです。そして、その回にあっさりと鞍替えしてしまっている。
前回のドリーモンみたく、いきなり出したとしても結局ほとんど変わらない程度の描写しかもらえていません。
何のために数話も前に出したのか全くわからない。おかげで実は内偵してた味方サイドとか、変に深読みしちゃいましたよ。
結局のところ、なぜリヴァイアサンに与していたのかは今もって謎のままだったりします。
これまでの発言を見る限り、鍛え甲斐のない人間ばかりだと見切りをつけかけていたのでしょうかね。
まあ、これでミエーヌモンがLコープを乗っ取っているとわかるはずですが。
しかし皮肉なことに、これまでの中で最も「感情の動き」が伝わってきました。このバタバタした流れの中でなお。
3Dアニメもずいぶん進歩しましたが、こういう微妙なところはまだまだ2Dアニメに及びませんね。
…ところで、なんで自分がドスコモンとの合体相手だと知っていたのでしょう?
話の都合って言ったらミもフタもないのですが、ちゃんとした理由があるとしたらなんでしょうね。
・神楽坂いずみ
アプリ山470不動のセンターであり、選抜メンバーのひとりでもあるトップアイドルの中のトップアイドル。
「アイカツ!」でいえば神崎美月、「同スターズ」でいえば白鳥ひめにあたるポジションの人物です。後者が近いかな。
孤独だったエリに笑顔を甦らせ、アイドルとなるキッカケを与えてくれた人物でもあります。
さらに今回では面接で頭がまっ白になったエリへ自ら声をかけ、二度めの救いを差し伸べてくれたていたことが判明しました。
本質的にはお茶目で負けん気が強い人物のようですが、端々にトップアイドルとしての自信と余裕がうかがえます。
堂々としたその佇まいがエリに強いインパクトを与え、自分もあんなふうになりたいと一歩踏み出す力をも生みました。
ひいてはそれが、エリのアプリドライヴァーとしての力の根源ともなっているので超重要人物といえるでしょう。
逆に言えば、全てを持っている彼女のような人物がアプリドライヴァーとなるケースは確認されていません。
そのような例がみられるのは、アプリドライヴがかなり普及しているゲーム版の世界観においてだけです。
選ばれる者というのは同時に、何かを選び取ろうとしている…ってことなのかも。
ミネルヴァがアプリドライヴァーを選んでいるのだとしたら、ある種の渇望こそが基準なのかもしれません。
中の人は堀江由衣さん。少しでもアニメに詳しい人なら知らぬもののない超人気声優です。役柄に相応しい。
その愛らしい声質は今もって衰えず、先日「魔法つかいプリキュア!」主役のひとり、十六夜リコを演じ切ったばかり。
朝日奈みらい役の高橋李依さんもチョイ役で出てるので、今回はまほプリの主役が2人揃う形となりました。
堀江さんといえば、個人的には「To Heart」のマルチが忘れられませんね。
ちなみにデジモンシリーズには出演されてないので、今回がシリーズ通して初登板となります。
・ウェザドラモン
コーチモンが連れてきた超アプモン。おそらくは仲間か知人にあたる存在です。
ミエーヌモンがわざわざバイラモンに命じてウイルス化させたところをみると、リヴァイアサンの手下ではないのかも。
天候を自在に操る力を持ち、ARフィールドでは過酷な環境を作りだしてエリの特訓にひと役買っていました。
暴走すると制御を失うのか、この影響が現実世界にまで及んで台風が発生するなどの大事が発生してしまいます。
雷撃による間接攻撃も得意で、威力は同じ超アプモンであるコーチモンでさえかなりのダメージを与えるほど。
しかし近づかれると脆いのか、オウジャモンにはまるで歯が立たずに瞬殺されてしまいました。
やっていることを考えるとけっこうな強豪レベルなのに、実際にはだいぶ残念なやられ方をしています。
そもそも、極アプモンを相手にするなら超である彼らじゃ役者不足もいいところなのですが……
でもって誰もが注意をはずした間に、セブンコードアプモンであることが判明しました。
しかしそのチップはミエーヌモンに強奪されたので、安否が気遣われます。どこまでも扱いが微妙だ。
そーいえば、ゲームでもナビアプモン系のサポートが無いといまいち信頼性に欠ける能力だったような……
・ミエーヌモン
完全に個人的な理由でエリにコーチモンを差し向けたものの、そのコーチモンが寝返ったうえにドスコモンと合体、あげくの果てに
最後のセブンコードアプモンがウェザドラモンだと判明してしまうという、裏目もいいところな大失態へ繋がっています。
いっつもエリにちょっかいをかけてはくるんですが、何か彼女に利得しか与えてない気がしますね。
せめてこれだけは、と直前でウェザドラモンチップを強奪したものの、今後どうするのでしょうね。
コーチモンが味方サイドに行った以上、Lコーポレーションという隠れ蓑はもう使えなくなるはず。後がありません。
ここは予告していた通り極にパワーアップして、もう一花咲かせてほしいものです。
次回はリバイブモンが登場しそうなので、ヘタすっとそこで一度退場しかねませんけど。
・巻き込まれおじさん
毎回アプモン事件に巻き込まれる人。
今回は台風で飛行機が飛ばせなくなり、ハワイ旅行がおじゃんになっていました。
こうして見てゆくと、普段はけっこう充実した生活を送っているようです。少なくとも金は持ってそう。
★名(迷)セリフ
「落ちた!!」(エリ)
戦いに戻った際「オーディションはどうなった」と聞かれて。満面の笑みです。
オーディションそのものは名ばかりのジャンケンだったので残念ながら落選してしまいましたが、むしろテンション上げ上げ。
憧れのいずみに激励され、しかも自分のキャッチフレーズを組み入れた一種のライバル宣言まで出された影響です。
いずれ自分と同じところに登ってくる、と期待してくれている。たとえリップサービスでも、その相手に自分を選んでくれた。
そのことだけで、彼女にいったいどれほどの新たな決意が宿ったか想像もつきません。
憧れは理解から最も遠い感情だとはいうけれど、前に進むにはそういう「理解しない力」というものも必要です。
前回の虎次郎もそうでした。自分の限界なんて、知るのは遅ければ遅いほどいいのかもしれません。
★次回予告
レイとハックモンの出逢いが描かれるようです。彼らふたりが全面的に描かれるのは久々なので、期待したいところ。