未来は全部見えている!?
神秘の占い・テラーモン!

★あらすじ

巷で話題の占いアプリ、テラテラフォーチュン。
そのアプモンであるテラーモンにセブンコードアプモンの所在を占ってもらおうと、ハル達はARフィールドを訪ねます。

テラーモンの能力は膨大な情報を分析し、その中から未知の事項や未来を推測すること。
ハル達の要望に応え、強大な力で隠されているというセブンコードアプモンの謎へ迫るテラーモンでしたが
そこへまたしてもLウィルスが作用し、暴走したテラーモンは現実世界へと逃走。
残された水晶玉を持ち去る見えない何者かも追わねばならず、ドライヴァーたちは二手に別れることになります。

かくして、テラーモンと相対するエリと虎次郎。
暴走していてもテラーモンの占いは的中の一方で、占いを信じるエリは押され気味です。
しかし虎次郎は占いが当たろうが当たるまいが乗り越えれば良いと、果敢に向かってゆきました。
彼の戦いぶりを見てエリも奮起し、応えるようにドスコモンチップがアクティブ化。
メディアモンとドスコモンのアプリンクでみごと勝利します。しかも、テラーモンはセブンコードアプモンでした。

一方、ハルとガッチモンは水晶玉を持ち去ろうとしていたミエーヌモンと対決。
レイとハックモンの加勢もあり、こちらの奪還にも成功します。水晶玉はレイの手に委ねられました。
リヴァイアサンとの対決に向け、少しずつ事象が整いつつあります。
 
 
 
★全体印象

15話です。
冒頭の流れからエリ回だと思われましたが、実際には虎次郎と折半気味な内容。

いつものデジタルパニックな様相も呈しているものの、物語上の鍵を握りそうなテラーモンの水晶玉が現れ
それを同じくキーキャラの一人であるレイが手に入れるなど、話が動く前兆も着々と積まれています。
また、序盤から出ていたミエーヌモンの存在がハル達の知るところとなったのも大きいでしょう。
Lコーポレーションとの関与はまだ割れてないはずですが、それも遠からずといったところ。

バトル面ではドスコモンのチップがアクティブとなり、メディアモンとアプリンクを遂げています。
その影響か、メディアモンのチップもアクティブとなった模様。もう並相手では物足りません。
次はタイムモンが出ることだし、ゲスト超アプモンの出番も増えていってほしいものです。

脚本は樋口達人さん。作監には仲條久美さんの名前が窺えます。
演出の入好さとるさんはもともと作画畑ですが、演出と絵コンテも多数こなしているベテランです。
著名な仕事としてよく挙げられているのは「鬼太郎」三期や「きんぎょ注意報!」あたり。
プリキュアには参加済ですが、デジモンシリーズには参加してなかったのでこれが初参画となります。
 
 
 
★キャラなど個別印象
 
 
・ハル組
 
 なにかと険悪なエリ組と虎次郎組の間で話を牽引する役どころ。
 特にガッチモンはテラーモンのもとを訪ねるキッカケを作っているので、重要な立ち位置といえます。
 行動を起こすタイミングが早すぎても遅すぎてもあの結果にはならなかったので重畳、僥倖。
 あるいは運命の分かれ目だったかもしれません。
 
 ちなみに、彼ら自身は大筋に近いところにいたものの活躍はエリと虎次郎へ譲る形。
 ハルはレイと積極的に対話しようとしてるんですが、やっぱり距離を置かれているのが実情。
 ガッチモンはその素っ気なさが気に入らないようで、ハルに比べると態度にはだいぶトゲがありました。
 レイというより、ハックモンとソリが合わない雰囲気を感じます。無理もないけど。
 
 
・エリ組
 
 本編は珍妙な着ぐるみで珍妙なポーズを取るエリから始まっています。
 アレでアプリ山470に合格したことが、彼女を占いに傾倒させる主因となっているのは間違いありません。
 もともと占い好きだったとするなら、この成功体験によってますます好きになったってことでしょう。
 それはもう依存に近いほどのもので、虎次郎に呆れられていました。

 その虎次郎とは何かと反発しあっていたエリですが、どちらかというと煽られて食ってかかる側。
 彼女のほうからわざわざ突っかかったパターンはごく少ないと記憶しています。
 虎次郎の方からみれば隙が多いけど、エリから見た虎次郎には隙が少ないせいもあるでしょうか。
 エリからしたら、それもまた虎次郎の生意気ポイントでしょう。

 とはいえ今回でようやく互いに一歩歩み寄ったようで、「あんた」ではなく「トラ」と呼びはじめました。
 アストラと虎次郎の間みたいな呼び方に、エリなりの拘りみたいなものが見て取れます。
 他とちがう呼び方というのは、特別ってことでもあるのですから。

 バトルでは先にドスコモンチップをアクティブ化させ、メディアモンとの超アプリンクを実現。
 アクティブ化の利点はやはりこれですね。ドガッチモンとも色々できそうです。
 なまじな超アプモンなら圧倒できるでしょう。並アプモンにはオーバーキルもいいところです。
 
 
 
・虎次郎組
 
 「テラテラフォーチュン」の占いが外れたと思い込んだこともあり、懐疑的だった虎次郎。
 エリに何かと駄目出ししてきましたが、今回は特に容赦ないです。アストラ舌鋒。
 しかしそれは「自分の意志でやりたいことを決めている」という自信からくる考えかもしれません。
 彼にはアイドルであっても誰かの基準に従うだけで、自分のやりたいことをできているとは見えないのかも。
 
 この考えは戦いぶりにも現れており、たとえ悪い結果を予告されてもこれに正面から立ち向かい
 その場その場で対応していました。この戦いぶりは、エリに新たな認識を抱かせたことでしょう。
 同時に彼女へ運命と闘う勇気をも与え、それによって結果的に虎次郎自身も救われました。
 前向きな姿勢が、めぐりめぐって自らの身を助けたというわけです。

 虎次郎もエリの奮起を見て認識に変化を得たのでしょう、呼び名を「エリ」に改めています。
 意地でも「ちゃん」や「さん」は付けない所存みたいですが、それでも「お前」よりはマシ。
 生意気なりの最大限の譲歩、とも言えますか。

 バトルではメディアモンにドスコモンが超アプリンク。
 拳がドスコモンのものに代わり、コスチュームもドスコモンを思わせる青色に変化します。
 披露した技は「クラッシュビート」。おそらくは音波と運動エネルギーの合わせ技です。
 どっかの超人ダンサーは関係ありません。

 直後にメディアモンのチップもアクティブ化しましたが、やはりアプリンクの影響でしょうか。
 戦闘経験だけでなく、アプリンクによるデータ蓄積も大きいものがあるようですね。
 
 
 
・レイ組

 ミエーヌモンを追いつつも反撃に遭うハル達の前に突如登場、加勢しました。相変わらず神出鬼没です。
 今後しばらくは、こうしたお助けマン的役割に徹する所存かもしれません。
 長くは続かぬ図式かもしれないけど。

 しかしレイもハックモンも目的以外には淡白なもので、ハル達とはほとんど会話してませんでした。
 敵対はしなくなっただけで、まだまだ仲間とはいえない状態です。
 レイドラモンの上位形態も独自に獲得するはずなので、どのみち当分は独自行動がメインですね。

 今回テラーモンの水晶を手に入れたことは、彼にとって大きな前進です。
 そこから何か次の糸口を掴んできてくれるでしょう。
 
 
 
・テラーモン

 よく当たると評判の占いアプリ、テラテラフォーチュンを司るアプモン。
 占い師のことを英語で「フォーチュンテラー」と呼ぶので、それが名前の由来なんだそうな。
 劇中でも実際に評判の高い占い師で、大勢のアプモンたちが占い館に訪れていました。

 その真の能力は、過去の膨大なデータにアクセス可能な水晶玉を通して得られるデータを分析し、そこから探し物や
 これから起こり得る事態を予測するという、人工知能が最も得意とする分野の最大化でした。
 「スーパーロボット大戦」オリジナルキャラの「サイバスター」が属する世界「ラ・ギアス」では予言の信憑性が高く、
 ある予言がサイバスター始めの建造端緒となったほどですが、アレも似た感じで未来予測をしているのかもしれません。

 さて、セブンコードアプモンについての手がかりが何者かに隠されていると看破しただけで少なくとも実力は明らか。
 並アプモンなので戦力はありませんが、この能力については侮りがたいものがあります。
 暴走した際に発揮していたのは、もはや現実改変に近いものでした。場所がARフィールドだったせいでしょうか。

 自分がセブンコードアプモンであることは知らなかったようで、浄化後は自ら仲間に加わっています。
 占い師は自分のことは占えない、とは人間の作った俗説ですが、アプモンにも当て嵌まるみたいですね。
 でも占い館もアプリも廃業=配信停止しちゃうんでしょうか?

 中の人は丸山優子さん。「クロスウォーズ」のモニタモン及びクロックモン役でお馴染みの人です。
 「ふしぎ星の☆ふたご姫Gyu!」のエリザベータのように、特徴ある声と外見とのギャップを狙った役どころも。

 テラーモンはゲームでもお馴染みで見かける頻度が高いほか、占いアプリで進行ヒントをくれたりします。
 ただ、テラーモンの手を借りなきゃいけないほど進め方に困るゲームでもないんですが…
 むしろトリップモンの方が頼(強制終了
 
 
 
・ミエーヌモン

 Lコーポレーションの現シャッチョサン。
 割に行動的なのは登場当初からで、今回はテラーモンから水晶玉を奪っていこうとしていました。
 リヴァイアサンへの手がかりを断つほか、その膨大なデータを何かに役立てたい狙いもあったのでしょう。
 ワザワイプロ…じゃなかった、Lウィルスでテラーモンを暴走させたのも彼女の仕業です。

 が、今回はやり方が雑すぎたのでハルに見咎められて追撃を受ける破目になってしまいました。
 毎回ドサマギで行動してたのに、今回だけなんでまたこんなに雑なのかは諸説分かれるところでしょう。
 テラーモン暴走の騒ぎに乗ずるつもりだったのでしょうか。あまりうまくいってなかったけど。

 隠れて動いてるぶん戦闘は不得手かと思われましたが、ドガッチモン&レイドラモンの二体と渡り合ってたので
 そう苦手というわけでもないようです。ガッチクローに怯んだりしてたので防御力は低そうですが。
 とはいえ水晶玉を確保しながらの戦いにはさすがに無理があったようで、途中で奪還されていました。
 ミエーヌモンにとっては初の失態であり、ハル達にとっては一矢報いた瞬間でもあります。

 しかしながら、Lコーポーレションを隠れ蓑にしていることはレイでさえまだ掴んでいない模様。
 もうしばらく敵方の顔役として出張るでしょうけど、天下は長く続かないでしょうね。
 今度のことがひとつのターニングポイントかもですし。
 
 
 
・コーチモン

 なぜかミエーヌモンにココアを淹れてました。
 CEOの代わりにそんなことをしている理由は不明です。同情でもしたんですかね。
 まさかこれが伏線ってことはないでしょうけど。
 モニタを見ながら呟いた言葉が印象的。
  
 
 
・巻き込まれおじさん

 毎回のようにアプモン事件に巻き込まれる人。
 今回は暴走テラーモンの占いでプライベートの一部を暴かれ、大慌てしていました。
 何か物理的よりも、精神的ダメージを受ける率が高いような……
  
 
 
・眼鏡のおにいさん

 虎次郎の動画を見て、そこに新種の蝶が出ていると気付いた人。
 これによって地味に歴史に名を残しましたが、かんじんの名前が劇中に出ないのはモブの宿命です。
 本来なら虎次郎こそが発見者になれる可能性大だったのですけど、蝶に関心を払っていない彼はこれに気付きませんでした。
 人間、何に関心を抱いているかで運命まで変わるってことなんですね。
 
 
 
 
★名(迷)セリフ
 
 
「占いの結果が悪かったら信じなきゃいいじゃん! 何かあっても乗り越えていきゃいいじゃん!
 俺はアプチューバーのアストラ! 占いなンかじゃ止められないぜーっ!」(虎次郎)


 茶道の家元に生まれたという「宿命」を受け入れつつも、まっすぐ立ち向かっている彼らしいセリフです。
 宿命を抱いているからこそ、彼は人一倍「自分の意志」というものを大事にしており、そこが強みになりました。
 サラッと「運命ってのは自分の手で掴むものじゃん」と卍丸がジェミニに吐いたみたいなセリフも言ってます。
 
 
 
「テラーモン! あなたの占いはいまから大外れするわ!
 私はアイドルで大人気になるし、未来もキラキラドッカンだし、この戦いでも絶対勝っちゃう運命なんだから!」(エリ)


 転落しかけた虎次郎を助けた直後、テラーモンへ切った啖呵。キラキラドッカンの意味は不明ですが、とにかくすごい自信だ。
 どちらかといえば、落下の勢いも加わった虎次郎の体重を片手一本で支えて引っ張り上げた腕力のほうが印象的な場面ですが。
 いちおう身体能力は高い(もしかしたらメイン随一)はずなので、他のメンバーがやるよりは説得力がありますけど。
 
 
 
「…それにしても。人間とは、カンタンに操れるものですね」(コーチモン)

 ラストシーン、暴走テラーモンの占いに振り回される人々をモニタで眺めながら。
 いまいち何を考えてるのか不明なアプモンです。言ってることだけなら悪役なんですけど。
 
 
 
★次回予告

 タイムモン登場。おそらく最重要キャラのひとりですが、どんな感じで登場するんですかね。