クリスマスが消えちゃった!?
暦泥棒カレンダモン!
★あらすじ
全国のデジタルカレンダーから、突如12月24日と25日が消失するという事件が発生。
この影響がさまざまな方面へあらわれ始める中、樫の木書店のクリスマス会も中止の危機に陥ります。
一連の暴挙はカレンダーアプリのアプモン、カレンダモンの暴走によるものでした。
カレンダモンを追ってARフィールドに突入するハル達でしたが、そこは敵の世界の中。
強引に過去の日付とその時の苦い思い出を見せつけられ、苦戦を強いられてしまいます。
そこでハルは一計を案じ、カレンダモンの能力を逆に利用。
敵の隙を衝いてドガッチモンを超アプリアライズさせ、みごとカレンダモンを下すのでした。
混乱のさなか、アプモンたちの存在は亜衣の知るところとなります。
亜衣は戦いのあと見つかった樫の木書店の地下室を、ドライヴァーたちのために提供してくれました。
かくして伸び伸びとクリスマス会を楽しむハル達とアプモン達でしたが、事態は刻々と動いていて……
★全体印象
13話です。
シリアス色の強かった前回からひと息つくかのような通常運転回かつ、クリスマスを題材としたお話。
また上記の通り、亜衣がアプモンたちのことを知ることになる重要エピソードでもあります。
意外に早かったというか、事件の外側にいる型のヒロインかと思ってたので少しばかり驚きましたが
これで今までとはまた少し話運びが違ってきそうですね。
亜衣にスポットが当たった流れに伴い、勇仁が久しぶりに登場。
ハルと親友ぶりをアピールしてましたが、その裏の顔も謎のままながら久々にのぞかせています。
後はワトソンですね。彼がアプモンのことを知るのも、こうなると時間の問題かも。
バトルでは、ドガッチモンチップを用いての超アプリアライズが登場。
これで事実上、ハル組には合体事故が発生しなくなったと考えて支障はなさそうです。
もう並アプモンでは相手にならないというか、ターンを回すことができれば勝てるレベルでしょう。
アプモンの手強さは単純な戦闘力に依らないところがあるので、それでもお話は回せるはずですが。
とはいえ、エリや虎次郎も初手からこれを使えるようになれば展開が一方的になりそう。
そろそろ敵方にも超アプモンが増えてほしいところです……が、3Dモデルの都合もあるので
あまりホイホイとは出せないのでしょうね。難しいところです。
次回のパズルモンをはじめ、まだまだ出てきてない並アプモンも多いですし。
それにしても、いきなりアプリドライヴァーがハルの名前を呼ぶとは……
ひょっとしてというかやはりというか、これを作った誰かがいるということなのでしょうか?
で、ドライヴァーの音声はその人の肉声をベースにしているとか……
なんてことを考えてしまうのは「キョウリュウジャー」でそーゆー例を見たことがあるからなんですけど
果たして真相はいかに……?
脚本は8話の野村祐一さん。概ね現状のメンバーで回してゆくことになりそうですね。
作画監督のたかおかきいちという方は、少なくとも本作の作監では初めて見る名前なのですけれど
うる星やつらやエヴァ、マジカルエミなどの名作にも参加されていたベテランということです。
いろんな人が参画してますねぇ……
★キャラなど個別印象
・ハル
クリスマス会の準備中亜衣にドキドキしたり、年頃の少年らしい表情を披露してくれています。
その亜衣の願いを聞いているうちにレイのことを連想しており、彼のことも常に気にかけているのだと
さり気ないアピールがなされていました。無くてもいいんですけど、こういうのがあるとやはり違いますね。
また、勇仁と久しぶりに親友らしいやり取りを見せてます。
その際、アホ毛にリボンを付けられてました。これ自体は勇仁がふざけてやったことなのですけれど、
あーゆー男子らしくないものをくっつけられる機会が妙に多い気がしてなりません。
バトルでは頭脳派の側面をまたまた発揮し、カレンダモンに「2月31日」を引き寄せるよう要求。
それが無理なら12月24日と25日を引き寄せるよう求め、困惑の極みに追い込んで隙を作っていました。
自分の能力に絶対の自信を持っていることが多いアプモンたちの性格を逆に利用した、とでも言いましょうか。
・ガッチモン→ドガッチモン
カレンダモンの起こした事件にハル以上の義憤を見せており、勢いあまって亜衣に正体をバラしていました。
アプモンは本来、人間のそばにいるもの。本来の役目を忘れて暴走することは身内の恥、みたいな感覚なのかも。
バトルにおいては、初手から確実に超アプモンとして出ることができるようになっています。
戦いぶりやパワー値に違ったところはないですが合体事故がないことと、あとは持続力でしょうか。
おそらく超アプリアライズならば、アプ合体から出すよりも安定性があるはずです。
ダメージを受けたとしても分離はせず、合体事故のリスクを再度冒す必要はないのでしょう。
亜衣からの第一印象は「可愛くてかっこいい」でした。満更でもない様子。
これが「可愛い」だけだったら反論したかもしれないあたり、亜衣の天然な抜け目なさがうかがえます。
・エリ組
クリスマス消失という大事件とその犯人についてハルから連絡を受け、樫の木書店に馳せ参じました。
が、カレンダモンに7月23日の記憶を掘り起こされてしまい精神的ダメージで一時戦闘不能に陥っています。
来たはいいけど活躍なし、というパターンだけなら前回と全く変わりません。
個人的には正面からやって苦戦するより、あーゆー搦め手に引っ掛かる形のほうが納得いきますけど。
アイドルとしては相変わらず駆け出しという感じで、虎次郎にも指摘を受けてしまうほど。
7月23日の記憶もオーディションに落選したときのもので、何かと苦労していることがわかります。
反応からみて、結構ネガティブへ陥りやすいタイプのようですね。強気キャラとのギャップがますます開く。
ハルが気になるような描写がちょくちょく見られる彼女ですが、今回の亜衣ほどわかりやすくはありません。
亜衣へのリアクションもごく普通なので、ハルのことは仲間としてリスペクトを抱いているだけな可能性も。
どうであれ、このへんの機微を想像するのもファンの醍醐味ではありますか。
ドカモンはエリのことなら、いろいろ詳細に記憶していそうですね。
件の日付に関しては明らかにエリにとっても忘れられないものでしたが、忘れたい日付でもあることでしょう。
・虎次郎組
クリスマス特集としてこれまでの挑戦に一挙再チャレンジしようと計画を練っていたようですが、
カレンダモンの活動でクリスマスが消失してやる気を削がれていたところ真相を知って奮起し合流、
けれど夏休みの苦い体験を引っ張り出されてヘロヘロにされてしまってました。
31日の件はミュージモンも関わっていたらしく、虎次郎といっしょに精神ダメージを食らっています。
エリ組共々、初登場周辺以外は活躍に恵まれてません。早めの挽回が待たれるところ。
虎次郎とエリは相変わらず張り合っているようです。すっかりケンカ友達。
どっちかというと、虎次郎のほうから煽るパターンが多いような気がしますけど。
・レイ
ハルの連想とラストシーン近くに登場。結局ひとりでクリスマスを過ごしたようです。
正確にはハックモンが側にいるはずですが、今回は姿が見えません。
クリスマス会にいなかったのも別にハブられてたわけじゃなく、連絡のつけようがないからでしょう。
あと、流れ的にどう見てもまだそこまで打ち解けた段階じゃないので仕方ないところです。
ハルが気に留めてくれているだけで、とりあえず今は充分なのかも。
・亜衣
もうひとりのヒロインとして、初めて大きくスポットが当たりました。
アプリドライヴァーではないので事件の解決には関与してませんが、事実上の亜衣回といって過言ではない扱い。
いちばんの見せ場は、ガッチモンの心を大きく動かした独白という名の願いを紡ぐ場面でしょう。
その願いをキッカケとして、ついにアプモンたちの存在を知るに至りました。
今後はアプリドライヴァーたちを影で支える一般人代表のひとりとして、より物語への関与を増やすでしょう。
彼女自身がアプリドライヴァーとなる可能性も、こうなると否定しきれなくなります。
できすぎなほどに育ちのいい良い娘なので、ドラマ的な意味では参画させるメリットが少ないのですけれど。
裏に抱える悩みとかが追加される加藤さんパターンなどやり方はあるでしょうが、諸刃の剣ですね。
ハルに対しては、ハッキリと意識してる描写がありました。意外と両想いなんですかね。
一方でハルと勇仁のやり取りを眩しそうに眺めてたりもするんですが、割に誤解を生みそうなショットかも。
・勇仁
確か4話以来の登場。ハロウィンの次がクリスマスなんて、年中行事みたいな人です。
ハルのアホ毛にリボンをくっつけて遊んだり、近ごろ変な事件ばかりだとぼやいたり、あまりに普通です。
普通すぎて、裏の顔があるとは俄に信じがたいほど。
これは、彼本人も自分に裏の顔があることを知らないのかもしれませんね。一種の限定的二重人格というか。
はじめのように、リヴァイアサンに連れ去られる人間の例が出てきてることも見逃せません。
もしかしたら知らないうちにリヴァイアサンに拉致され、何かを仕込まれているとか……?
もし全部わかってて知らないフリをしてるんなら大した役者なんですが、果たして真相はいかに。
・ワトソン
ハルの友達3人の中で、とうとう唯一アプモンと関わっていない人間になってしまいました。
今回も勇仁の横で何やら喋っていただけで、だいぶ影が薄いです。
次回も出番があるようですが、結局どのあたりまで関与することになるのかな。
・カレンダモン
今回の暴走アプモン。その名の通り、カレンダーアプリのアプモンです。
3DSのゲームではデイリーボーナスをくれる親切なアプモンなので、親しみを抱く人も多いでしょう。
今回はその能力を悪用し、あらゆるデジタル媒体からクリスマスを消し去るという暴挙に出ています。
普段さんざんお世話になってるのに自分を顧みようともしない人間たちへの復讐、というのが動機ですが
もちろんLウィルスの作用です。鬱屈があったとしても、暴走がなければこんなことはしなかったはず。
世界じゅうの人々の予定を把握しているのか、または相手を見れば瞬時に把握することができるのか
虎次郎はともかく、エリのトラウマを日付ごと精確に掘り起こしていました。
おそらく対象は強制的にその日の記憶を追体験させられ、内容によっては精神的ダメージを受けるのでしょう。
引っ掛かった虎次郎とエリが実際に戦意喪失していたので、かなり恐ろしい能力の持ち主といえます。
どんな日付でも引き寄せられると豪語していますが、2月は28ないし29日までしかないので
2月の30日ないし31日だけは引き寄せることができません。
ハルにこの弱点(?)を衝かれ、引き寄せられないなら代わりにクリスマスの日付を引き寄せるように要求されて
豪語した手前引っ込みがつかず混乱に陥ったところを、ドガッチバスターで一発KOされました。
純粋な戦闘能力ではしょせん並アプモン、超アプモンたるドガッチモンの敵ではありません。
でも、いずれは彼らバディ以外のアプモンたちからも超アプモンが現れたりするのかも……?
中の人は辻田啓一さん。声優としてよりは舞台への出演が多い方のようです。
・ミエーヌモン
ラストシーン手前、Lコーポレーションのオフィスで思わせぶりにアプモンチップを弄んでいました。
敗れたスコープモンとサクシモンのものでしょうか?
わかってはいたことですが、これでLコーポレーションが完全にクロだと確定したことになります。
・巻き込まれおじさん
毎回のようにアプモン事件に巻き込まれる人。
クリスマスが消えた関係でクリスマスデートが延期となり、悲嘆にくれていました。その後の顛末は不明。
でも彼女がいるだけ幸せですよね。
★名(迷)セリフ
「樫の木の精霊さん…お願いを聞いてくれますか?
わたしはクリスマスプレゼントは要りません。そのかわりに、どうか皆にクリスマスをプレゼントしてあげてください。
どうか樫の木書店のクリスマス会が開けるようにしてください。
大勢のお客さんが楽しみにしてくれてるんです…
たくさんの子供たちが、待ってくれてるんです…!
お父さんが…とても大切にしている日なんです……
いつも心やさしい人に、がんばっている人に…そして、つらいことがあった人にも…深い悲しみにくれている人にも…
その日だけは笑顔になってもらいたいって……
ほんのひとときでも、笑顔を思い出してほしいって…!
だから…!」(亜衣)
樫の木書店の象徴であり、由来であり、そのあまりに長い歴史から精霊が宿るとまでいわれる樫の木の前で。
本作のハイライトのひとつであり、亜衣の見せ場でもあるシーンです。渕上さんの澄んだお声で耳も幸せ。
しかし、この娘は本当にびっくりするくらい良い娘ですね。闇みたいなものをほとんど感じない。
そういう娘だからこそ、アプリドライヴを持っていないのかもしれませんけど。
「思い知らせてやろう!
人間はみな、カレンダーの奴隷であるということを!」(カレンダモン)
己のテリトリーでハル達と対峙した際のセリフ。
これを見て「ですよねー」と思った人はもれなく疲れていると思います。例えば私だ。
「ああ…なんと晴れやかな暦……
まるで、クリスマスの朝を迎えたスクルージのような…そんなすがすがしい気分だ……
メリークリスマース!」(カレンダモン)
ドガッチバスターでLウィルスを除去された際のセリフ。最後のセリフは手前に被り気味です。
スクルージというのは、もちろん「クリスマス・キャロル」の主人公エベネーザ・スクルージ老人のこと。
当該作は金儲け一筋で冷酷に生きてきたスクルージが改心する物語なので、そこに準えているわけですね。
★次回予告
パズルモンが登場。メッセモンの色違いではありません。
ワトソンにも出番があるようなので、次はけっこう彼がアプモンについて知るお話なのかも?