アプモンたちのあこがれ!
伝説のセブンコード会!
★あらすじ
ロープレモンとゴミモンのもとに「セブンコード会」なる集まりの招待状が届きました。
セブンコードアプモンが顔を合わせ、女子会のようにいろいろ楽しむ会だという触れ込み。
果たして招待主のメールモンは確かにセブンコードアプモンでしたが、どうも様子が変です。
やがてメールモンの代わりに現れたのは、あのハックモンでした。
そしてそのアプリドライヴァーである少年、桂レイも再び姿を現します。
全てはハル達をおびき寄せ、セブンコードアプモン2人を手に入れるための罠なのでした。
ハックモンの手強さを心得るハルたちはアプ合体で立ち向かうのですが、対するレイは
なんとアプ合体を経ずに直接超アプモン・レイドラモンを出現させます。
その強さは圧倒的でした。三体の超アプモンが揃っているのに、まるで歯が立ちません。
奮闘むなしく、ロープレモンとゴミモンを奪われてしまうハル達。
ハルはリヴァイアサンを止めるために2人を返すよう懇願しますが、徒労に終わりました。
失意の影で、さらなる魔の手がアプリドライヴァーたちに迫りつつあります。
★全体印象
10話です。
ハックモンの超グレードであるレイドラモンが初お目見えし、文字通りの無双をぶちかますお話。
ハル達3人の超アプモンが揃って戦うのは今回が初めてですが、それでもまるっきり手が出ませんでした。
パワー値の時点ですでにケタが違ったので、初登場補正抜きでも「あ、こりゃ無理だ」とわかります。
全員の手札が揃ったと思ったら全員がかりでも駄目な相手が出てきた、というと直感的に嫌でも
「デジモンフロンティア」における対ギガスモンが思い出されますね。
あちらのように二度、三度と敗北または劣勢が続きはしないかと、少しばかり心配です。
負けたり落ち込んだりするのはいいですが同じ相手に何度も続けて、というのは心象が稼ぎにくいかと。
もっともこちらの場合、相手は言うなればダスクモン相当なのでそこはマシなのですけれど。
大筋としては、他にはあんまり語るところがありません。
レイ&ハックモンとの相対に割と全振りしていて、相変わらず無駄が削ぎ落とされてるからでしょうか。
メールモンの珍奮闘については個別で語るべきところですし。
ただ脚本である加藤陽一さんの作風でしょうか、戦闘に入る直前までは合間合間にギャグが挟まれていて
緊張感がだいぶ緩和されていました。ラスト手前にもサクッとギャグが刺さってますし。
このへんをどう見るかは、人によって違ってきそうですね。
戦闘はさすがにCG、美麗でしたけどやっぱり少しデザインがわかりづらくなってます。
3Dアニメの弱点といいますか、情報量が増えすぎたために輪郭が絞りづらくなってるのでしょう。
超アプモンたちは体にデジタルコード然なラインが常に走ってるので、よけいその傾向が強いです。
激しいアクションになればなるほどその傾向が強まりますね。今後の3Dにおける課題のひとつかも。
作画監督は1話以来となる袴田裕二さん。90年代前半から数々の作品で作監をこなしてきたベテランです。
絵コンテには志田直俊さんの名前が見えます。個人的にはプリキュアで馴染み深い人ですが、
デジモンでもちょくちょく描いていますね。作画的にはヌルヌル動く長回しが得意なイメージ。
★キャラなど個別印象
・アプリドライヴァーたち
今回は完全にレイ&ハックモンへ活躍を譲った形。
見事におびき出されてそのまんま敵の意図通りにキーキャラを拐かされるという、字面でみると
だいぶ間抜けな事態へ陥ってしまいました。
しかしレイ達を前にしてもボケ倒すあたりは本格的にユルいというか大物というか、作風というか……
それは危機感のなさのあらわれかもしれませんが、今後もあまり変わらないかもしれません。
むしろそれこそが強さに繋がる、という流れは充分にアリです。
レイドラモンとの戦闘では奴さんの能力の影響か、本領を出し切れなかった面もチラホラ。
特に、しょっぱなで検索を封じられたも同然へ陥ったのはフラグ的にも痛いところだったでしょう。
逆に言えば超検索されると向こうも困るってことかもしれないので、糸口はそこにある予感。
アプリドライヴァー達の中では、目下ハルが最も現状を憂いていたように見えますね。
他のふたりよりも描写が多いぶん、迫る危機に対して深刻に考える役を割り振られたとも言えます。
けれど今回の敗戦で他の2人にも思うところは出てくるでしょうし、ここからが再スタートでしょう。
見どころとしては、中盤に披露された水着姿が挙げられます。特にエリはちょっとした話題になってました。
なぜ持ってきてるんだ、なんて野暮なことはツッこんじゃいけないんでしょうね、やっぱり。
単なるサービスシーンにも見えますが、レイの別の側面を引っ張り出すトリガーにもなってくれてます。
あとガッチモンのアレってヘルメット? それとも何でも仕舞えるアフロ的な地毛?
・ロープレモン&ゴミモン
おめかしに時間をかけすぎている間に拉致られた方々。愛嬌とギャグをふりまく役です。
別の方向からみると、展開のわりにあんまりシリアスじゃないとも言えますが。
あんまり急にカラーが変わりすぎるのも何なので、これはこれで悪くない気がしますけど。
後述のメールモンと同じく自由意志はあるようなので、彼と結託して脱走を試みる展開が予想できます。
7体そろわないと本領を発揮できないので、ハル達を頼っての行動になるのも目に見えてますが。
・桂レイ
本質はシャイで奥手で面倒臭がりで不器用なんだろうな、という雰囲気を醸しまくっていた人。
相対からの第一声がツッコミだったあたりに、無自覚ぎみなお茶目さも垣間見えます。
直前になんかカッコいいことを言ってましたけど、あの一言で対消滅した印象。
戦いでは終始ローテンションを保っており、たまに余裕の笑みを浮かべる程度。
ハックモン及びレイドラモンの力にそれだけ自信があるのでしょうし、あとは場数ですかね。
なんせドガッチモンでもまだアプ合体3回目なのに、彼らはすでにデフォで超化が可能なレベルに達してます。
相手が超アプモンであろうと、圧倒できるだけの地力差をすでに手に入れているわけですから。
とはいえ、現状ハル達が目しているように単純な「リヴァイアサン側」じゃないことは端々から伝わります。
その最も顕著な描写はやはりハルの懇願を受けての沈黙と、その後の横顔でしょうか。
一連をみるかぎり彼とハル達の目的はそれほど離れていないものの、アプローチが大きく違うのかなと感じました。
彼だけがやたら覚悟を決めてるというか、青春を犠牲にしてる感があるというか……
セブンコードアプモンが全てその姿を現したとき、彼らの目的もまた明らかになるのかもしれません。
・ハックモン→レイドラモン
今回における花形役者。
素においてさえアプリンク状態のハックモンたちを圧倒しましたので、初手でアプ合体を出した
ハル達の判断は全く間違っていません。
問題なのは、アプ合体を果たしてレイドラモンとなった彼がさらに手のつけられぬ強さだったことです。
レイドラモンとなった時のパワー値は12500。ドガッチモンの7500を例に取ると、70%近い差があります。
バラバラに向かっては勝てるはずがないのも道理。ドガッチモンたちもいまいち連携が取れてなかったので、
敗因は戦力の集中不足および、初見殺しともいえるハッキング能力にあるのでしょう。
ドガッチモンの言葉通りなら、レイドラモンの強さは相手の技を無効化するところにあるようです。
ドガッチバスターのような射撃技は無論のこと、ジェット張り手すらほとんど効いていないようでしたし。
これを攻略できないかぎり、ハル達に勝ち目はないでしょう。
上述通りなら、超検索を成功させることができれば勝機は出てくるってことですが。
いきなりこれほど強いと、むしろデフレが気遣われますね。
なんだかわからないうちに主役側が強くなったり、最初に使っていた能力をなぜか使わなくなったりして
なし崩しのうちに弱体化、というパターンは枚挙に暇がないわけですし。
介在できないところで主役がパワーアップして再戦のころには相対的に強敵じゃなくなってた、なんてケースも……
閑話休題。
彼、こんな見かけですがなにげにレイよりは感情を表に出してるような気がします。
相方はどうだかわかりませんが、彼のほうは割とフツーにガッチモンたちを軽く見ているな、とも感じました。
それは強さの差と、あとは意識の差ってものを確信しているからでしょうけど。少なくとも今は。
淡々と喋るようでいて、必殺技バラージジャックを繰り出す際には熱い叫びを聞かせてもくれました。
普段抑えてますが、このときだけは阪口大助分がだだ漏れになりますね。
・メールモン
3話でレイ達に捕まってたセブンコードアプモン。
これを憶えていれば、招待状の送り主が彼であるという時点で罠であることはバレバレだったりします。
彼の現状はハル達のあずかり知らぬことですし、そこが主旨でもないので別に良いのでしょうけど。
アプリドライヴァー達をおびき寄せる囮役ではあったものの、もともと本質的にはお人好しみたいなので
捕まったあげく無理矢理似合わない役をやらされていた感バリバリ。完全に空回ってました。
後半いつのまにか見当たらなくなってましたが、ラチが開かないとみたレイに回収されたのでしょう。
相手陣営にいても相手側ではない、という意味ではよりハッキリした立場です。
上述したように、ロープレモンたちと脱走計画を練って機会を待つ流れを期待しているのは、そこが理由です。
彼の能力ならいざという時、誰かに知らせることも可能でしょう。逆用される恐れもあるけど。
・ミエーヌモン&サクシモン
いよいよ表舞台に現れつつあります。あと、レイとの接点がほぼ確定しました。
状況からみて今回の作戦発案者はサクシモン、どうおびき出すかはミエーヌモンが考えたことであって、
レイとハックモンは実行しただけっぽいですね。むしろ招待状の文面はミエーヌモンが書いたのかも。
それもあってか、レイ自身はあんまり乗り気じゃなかった疑いさえあります。本当はもっと泳がせたかったようですし。
その過程でハル達がもっと力をつけてくれればと一縷の望みを抱いていた…というのは深読みすぎでしょうか。
少なくとも女子会のくだりで目をそらしていたので、ノリが合わなかったのは確かみたいですけど。
サクシモンは今回初めてまともに喋りました。五・七・五調で喋るという、グレイトハイカーなキャラ付け。
中の人は代永翼さん。設定のわりにはけっこう高い声です。インターハイ3日目に遅刻してきそうな声。
彼もまた割とお茶目な側面が仕込まれているので、結果として終始にわたり重い空気が緩和されるに至ってました。
ここまで来ると、確信的にやってるんだろうなと思わされますね。
さて彼女たち、今度はハル達からアプリドライヴをも奪って完全無力化をたくらんでいるようですが……
駄目押しと思って油断していると足元を掬われるので、気をつけたほうがいいですよ?
向こうの最大戦力が減ったわけじゃないのですから。
★次回予告
さっそくレイへのリベンジが試みられるようですが、なんだかんだで実現には至らなさそうな雰囲気。
見てみないとわかりませんが、ひと山越えてワンクッションを置くことになるのかも。