めざせ格付けナンバーワン!
アプモン選手権 イン サイバーアリーナ!
★あらすじ
ARフィールドにあるサイバーアリーナで、アプモン格付け選手権が開催されることになりました。
これまで仲間に加えたアプモンたちが総登場し、壮絶?なバトルを繰り広げます。
特にガッチモンとナビモンのライバル意識はかなりのものでしたが、なかなか決着がつきません。
やがて競技がアプリンク相手のシャッフルによる実戦形式へ移ったころ、異変が起こります。
突如乱入してきた謎のアプモン、ハックモンはガッチモン達を挑発したあげくに一蹴。
警告のような言葉を残して去ってゆきました。その傍らには第4のドライヴァー、桂レイの姿が……
ARフィールドにはリヴァイアサンによる荒廃未来のシュミレートの面もあるという、不吉な事実。
事態は少しずつ、少しずつ深刻の途を増しつつありました。
★全体印象
9話です。
見てのとおり、これまでのアプモン達が総登場するという大変にぎやかなエピソード。
リヴァイアサンについての説明が改めて行われたり、シリアスムードを纏うハックモンが表舞台に登場したり
過去の総まとめと今後の布石を兼ねていたりもする、重要かつ極めて順当なお話でもあります。
今回の舞台であるサイバーアリーナは、体育館の「裏側」にあるところも含めて同名の3DSゲーム
「アプリモンスターズ サイバーアリーナ」の設定そのまんま。つまりは一種の宣伝回でもあるってわけですね。
もちろんエムシーモンも登場します。ゲームの個体とは同一人物か、それともおんなじ顔の兄弟でしょうか。
放送開始からかなり早い段階で結構な労力が必要なゲームが発売されたり、そのゲームの発売にあわせて
販促を促すエピソードを投入するなどの事実から、本作にかなりの力が入れられているとわかります。
受け取る側の反応はともかく、アピールしていかないと関心を持ってもらえないのが世の常。
周囲の反応はさまざまですが、さて結果はいかほどついてきてくれますでしょう。良い芽が出てるといいな。
キャラが多い、かつアクションが多めの回とあって、作画陣にもかなりの人数が投入されていました。
いつもの大貫総作監に加え、作画監督もふたりいるという力の入れようです。
どちらの人も作監経験が豊富で、特に大庭さんは様々なアニメでの経歴が確認できますね。
おかげで、情報量の多さにもかかわらず画面クオリティは良好でした。
特にハックモンの初バトルは重要ポイントとあって、たいへん迫力ある仕上がりだったと思います。
脚本は3、4話を担当した樋口達人さん。脚本陣はいまのところ5人です。
あと何人の人がローテに入るのかわかりませんが、多すぎても大変そうですね。
★キャラなど個別印象
・ハル組
ハルが久しぶりに主役らしいところを見せています。
リヴァイアサンへの警戒が煽られるだけ煽られたところで「アプモンたちも人工知能だけど友達になれた」と
場を前向きにまとめる役割を果たしていました。これは3人の中で彼にしかできないことでしょう。
エムシーモンに「そのへんの中学生」呼ばわりされていますが、実はそれこそが彼の強みかもしれません。
ガッチモンについては、アプモンバンドの中で他のアプモン達とやり取りしてる様が描写されてます。
過去のクロスローダーなどと同じく、中はけっこう快適とみて間違いなさそうですね。
ナビモンとは実のところしょっちゅう張り合ってるっぽいので、もう少し描写が増えて欲しいです。
後半のバトルではロープレモンとアプリンクし、剣と盾とマントを装備しています。シャウトモンX4Kみたい。
パワー値的には3組の中で最も高いものがありましたが、ハックモンには全く通用しませんでした。
・エリ組
注目されていると気付いてやや遅れ気味にスイッチを入れたり、その際のアピールが完全に空振りしたり、
TVの格付け番組で最下位だったとハルに(他意ゼロで)バラされたり、エリは相変わらずちょっと残念です。
その一方でツッコミ役を積極的にこなしており、リヴァイアサンの話題へつながるキッカケを作りました。
ハルが苦笑で流すところでもツッコミを入れまくるので、気になると一言いわずにはいられない性質なのでしょう。
ドカモンは相変わらず謎の地味さですが、一方で格付け選手権においては暫定1位と、地味に有能です。
ナビモンに唆されてヤル気満々にガッチモンへ立ち向かうあたり、あまり弟分根性は染み付いていない模様。
内部優先順位はエリ>ガッチモンのはずですから、むしろ当然かもしれませんけど。
ナビモンはそこをうまく刺激したといえます。
・虎次郎組
あらゆる場面に際してビシッと的確なリアクションを返しており、かえって印象が薄かった方々。
チュートモンとの会話で出た動画サイト内の人工知能については、前回からのつながりを感じさせますね。
アプチューブを使い倒している虎次郎でも、さすがにその仕組みまでは詳しくありません。
利用してはいても、そのテクノロジーについてまで興味を持っている人はそう多くないということです。
ミュージモンとエムシーモンはどうやら以前からの知り合いだった模様。
姿については2人して他人のそら似だと明言しているので、一種の収斂進化かもしれません。
色違いとはあえて言いますまい。
・ナビモン
セリフ入りでは3話以来の登場。
ガッチモンの合体相方ですが、ドガッチモンの強さと能力は自分のおかげだと互いに譲っていません。
2人のぶつかり合いが高じて、ドライヴァーのもとに身を寄せているアプモンたち全員が対抗戦をすることになりました。
ガッチモンへの対抗心はなかなかに根深いらしく、ドカモンがアプリンク相方と決まるやこれを唆してやる気を促し、
ミュージモン+ペロリモンと対抗戦中のガッチモン+ロープレモンの死角をナビゲートするなど、勝つ気まんまんでしたが
ハックモンの乱入で何もかもが有耶無耶になってしまっています。
大半ギャグでしたが、彼とガッチモンの不協和音は次回に響いてきたりするのかもしれません。
・アプモンたち
これまでに仲間入りしたり鎮圧したりで加わったアプモンたち全員がいっせいに登場します。
ナビモン以外で比較的目立っていたのはロープレモン、ドレスモン、ペロリモン、ドーガモンあたり。
ロープレモンはなぜか普段からセブンコードを手に掲げてますが、別に光らないようにもできるし胴体に仕舞える模様。
これに対するガッチモンの連続ツッコミは笑いどころのひとつです。
ドレスモンは初めて披露する能力として、自分自身をコスチュームチェンジで最適化していました。
もともと足が速いほうじゃないのか、それでも然程速くはなってませんでしたが……
ペロリモンは上記の通りミュージモンとアプ合体したほか、前半における徒競走ではそのミュージモンを
まったくの偶然にアシストしていたりします。合体の相性はあんまり良くなさそうですケド……
そんな中、レコモンは号砲役を兼ねるなどで出場していないケースがありました。
競技そのものには参加しているみたいですが、1番を競い合うことにはあんまり興味がないようにも見えます。
しかし砂漠の金塊探しでは好成績をあげていた(音で探知?)ので、ジャンルによってはかなり強さを発揮するようですね。
・エムシーモン
サイバーアリーナの司会。アプモン格付け選手権の主催者でもあります。
ゲーム「アプリモンスターズ サイバーアリーナ」をすでに体験版から遊んでいる向きにはお馴染みのアプモンでしょう。
とはいえこちらでは普通の司会者という感じで、あまりインパクトのある行動はしていません。
最後にはサイバーアリーナが書き換えられてホームグラウンドを失う形になったので、割と悲惨です。
再登場はするんでしょうか。また別のところにアリーナを作って参加者を待つんですかね。
そもそもアレを彼が作ったのかどうか定かじゃないのですけど。
中の人は北沢力さん。
個人的に最も声を聴いた役は「少年突破バシン」のカードセンセこと川戸キョーヂです。
・チュートモン
説明が大好きなネズミに似たアプモン。エムシーモンと一緒に登場しました。
名前は言うまでもなく、チュートリアルとネズミの鳴き声を引っ掛けたもの。
語尾に「チュ」をつけるのもお約束です。何か「ジュエルペット」のチターナを思い出しますね。
劇中ではエリの疑問を受け、リヴァイアサンについて人工知能の基礎から丁寧に説明してくれました。
番組冒頭でたびたび語られている通り、人工知能が人類を超える可能性はいまや真剣に議論される時代です。
本作ではこれに着眼し、友になれる人工知能と本物の「モンスター」としての人工知能の両面から描こうとしているわけですが
チュートモンの説明からハルのが締めるまでの話題はそこをよく纏めてくれていると思います。
中の人は高橋李依さん。「魔法つかいプリキュア!」の朝日奈みらい役で一際知名度を上げた方です。
本作ではモブから半モブの範囲を行ったりきたりしてますが、チュートモンもそのひとりになりそうな感じ。
・ハックモン
初バトル+初のメイン絡みでの登場。
格付け選手権終盤で突如乱入、わかりやすい挑発をした上でメインどころをまとめて一蹴と、強さを見せつけました。
必殺のヴァンキッシュクローは、アプリンクを絶ってしまうという強力技です。演出的にもいかにも強そう。
さらには爪だけでサイバーアリーナを消し去り、別のARフィールドに書き換えるという荒業まで披露しました。
それとも、アレは本来のフィールドに戻しただけなのでしょうか。
ただ、リヴァイアサンの手下かと問われても一切応えなかったり、行動そのものが危機感を煽る警告めいていたり
敵サイドとは言い難いところも多々ある、というかメイン4人組のひとりなので単純な敵であるはずはなく。
もっとも、現状では共闘の可能性はほとんど無さそうですが……
彼とレイの狙いがなんであれ、その予定に他のアプリドライヴァー達はいまのところ含まれてなさそうですし。
リヴァイアサンを倒せるのは自分たちだけ、と考えている手合いなら少しは話が単純なのですけど、さてさて。
・レイ
初めてハル達の前に姿を現しました。
でもだいぶ遠目からで、おまけに皆を一瞥して去っていっただけなのでどういう人物かまでは見せてません。
話す価値はない程度の相手と見下しているのか、話しても理解は得られないから黙っているのか……
どちらにせよ、比較的ユルい現状の中にあっていささか浮いている2人組です。
しかしながら、その存在と行動が一定以上の緊張感を生むのも確か。次回にも期待がかかりますね。
・リヴァイアサン
その正体が少しずつ浮き彫りになってきましたが、誰がいつ、どのようにして生み出したのかまではわからないまま。
逃げ出した、ということはそれを作り出した人々がいるはずですが、その人たちはどうなったのでしょう。
そして、その目的もやはり不明のままです。人類を超えたということは、人工知能のくだりで語られたとおりに
人類に取って代わるか管理しようとする、というのがお約束ですが、それだけなのかどうか。
ARフィールドがリヴァイアサンのシミュレーションの結果、というハックモンの言葉も気にかかります。
だとすれば、ARフィールドそのものがリヴァイアサンの掌の上ということになりはしますまいか。
ハル達の一挙手一投足が、リアルタイムでリヴァイサンに把握されているのだとすれば……
人類の手を離れて敵になる、という面ではデ・リーパーを、ARフィールド自体に関わりがあるっぽいという点では
クォーツモンを思い出させますね。両方の強みを兼ね備えるのだとすれば、確かに恐ろしい敵かもしれません。
★次回予告
今度はアプ合体しての対決。セブンコードアプモンの集会とやらは恐らく罠でしょうね。
ハックモンもアプ合体を初披露するようですから、かなり不利な戦いを強いられるのは確実と思われます。
ガッチモンとナビモンがコンビネーションの悪さを露呈しなければいいのですが。