育てたキャラがスッポンポン!?
ロープレモンの学校ダンジョン!

★あらすじ

アプ合体を遂げたことで、容易くキャメラモンを撃退してのけることができたハル達。
アプリンクはどんなアプモン同士でも可能ですが、アプ合体は奇跡にも近いことなのだそうです。

やがて、ネットワーク上のRPGの装備やレベルがリセットされてしまうという事件が発生。
さらに、あらゆる電子機器がゲーム表示のようになってしまって街はまたも大混乱に陥ります。
騒動の元凶、ロープレモンのARフィールドは学校の中に展開していました。

そこは同時に、かつて存在したアプリゲーム「おもしろ! ワクワクダンジョン」の世界。
理不尽な難易度と仕様が災いして、わずか3ヶ月で運営終了の憂き目に遭ったゲームです。
ロープレモンは、その「おもしろ! ワクワクダンジョン」を司るアプモンなのでした。
つまらないゲームと罵られ続ける日々に恨みを募らせた結果、Lウィルスに取り付かれたのです。

ゲーム通りの理不尽な仕掛けと、異様に強い敵に苦戦を強いられるガッチモン。
ナビモンとのアプ合体も失敗し、大ピンチに陥ってしまいます。
巨大化して荒れ狂うロープレモンを止めたのは、ハルの「楽しかったよ」という言葉でした。
ファンタジーが大好きなハルは、フィールドを抜けてくる過程を心から楽しんでいたのです。

ハルの言葉を聞いたロープレモンは大号泣。その体から、なんとLウィルスが除去されます。
彼は自ら選ぶようにして、アプリドライブの中に入ってゆきました。
しかも、ロープレモンはガッチモンが探していたセブンコードアプモンのひとりだったのです。
セブンコードアプモンを全て集めれば、リヴァイアサンに対抗する力が得られるというのですが…

その頃、同じくセブンコードアプモンであるメールモンが何者かに捕獲されていました。
セブンコードアプモンを集めているのは、ハル達だけではなかったのです……
 
 
 
★全体印象

3話です。
上で書いた通り、ラストで桂レイとハックモンが初登場。当面のライバルとなってゆきそうです。
すぐに対決とはいかないと思いますが、アプモン事件を追っていればいずれぶつかるという仕掛けですね。

構成としてはキャメラモンをOP前でさっさと退散させてしまい、アプ合体の説明を挟んだうえで
ロープレモンの事件にしっかりと尺を使うようになっていました。
これがまた、スマホゲーを題材に捉えた実に2010年代らしいお話に仕上がっています。

例えばスマホゲーの世界観そのものがアニメ化されることは、これまでも珍しくありませんでした。
ですが、現実世界におけるスマホゲーをこれほどストレートに題材としたケースは寡聞にしてあまり知りません。
その上でロープレモンがああなってしまった理由を短く簡潔に、直球で伝えてきてくれてました。
ゲームをよく遊んでいればいるほど、ロープレモンの境遇には頷かされるものがありましょう。

アプ合体が希少ゆえに強力であることや、それゆえの条件と合体失敗のリスクも語られています。
ドガッチモンを自在に出せるようになるまでは、まだ時間もかかる模様。
この設定ならば容易にピンチを演出できますから、アプリドライブ持ちが複数いるメリットを活かしやすいですね。
合体に互いの心というか、呼吸も合わせる必要があるのも明白なため、そこからもドラマを派生できます。
前もってガッチモンとナビモンがケンカする場面も用意されていたため、納得感が強まってました。

逆に言えば、上位形態を開幕で出せるようになることがストーリー激化のトリガーとも言えましょう。
それまでは、現状のような少しユルいアプモン事件を追ってゆく流れが通常回転になりそうですね。
もっとも次でアプ合体対アプ合体になったりするし、それほどノンビリする気は無いのかもしれませんが。

脚本は樋口達人さん。キッズアニメから深夜アニメまで、幅広く筆を取っているベテランです。
最近見た中では「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」でシリーズ構成を務めておりました。
本作では副シリーズ構成でもあるという情報も見かけましたが、こんな肩書きは珍しい。
アプモンへの力の入れっぷりがよくわかる事実かもしれませんね。

作画監督の小松こずえさんは、クロスウォーズからの続投です。
アプモンまでの間は現行を含むプリキュアシリーズでの仕事が多かったようですが、戻ってきた形。
本作の作画はかなり安定してますね。逆に、キャラ表をいい意味で外した感じにはなりづらそうですが。
竹田さん来ないかなあ。
 
 
 
★キャラなど個別印象
 
 
・ハル

 菩薩のような笑顔でLウィルスをも浄化した魔性の少年。それが今回のぶっちゃけた印象です。

 冗談はさておき…いや冗談でもないけど、とにかく今回は彼の人柄が存分に披露されていました。
 本好きではあってもゲーム嫌いというわけじゃなく、現代っ子らしく人並みに遊ぶようですね。
 ただし、前半で話題に出たファンタジーサーガはダウンロードだけしてほとんど遊んでないようです。
 ゲームだけに多くの時間を費やすよりは、その時間を使って本を読んでいたいのでしょう。

 戦闘では苦戦するガッチモンに攻略サイトの情報を送り、勝利に貢献しています。
 必要とあれば躊躇なく攻略サイトに頼るあたり柔軟というか、変な拘りがないみたいですね。
 一方でARフィールドでの体験を心底楽しんでおり、それがロープレモンを止める決め手にもなりました。
 本好きに偏るでもなく、ゲーム好きに偏るでもない姿勢からあの言葉が生まれたと言えるかもしれません。
 ほぼ現実化したことで、体験の質が変化した影響は捨てきれませんけれど。

 というか今回は、ほぼ彼の独壇場だった気さえしますね。ガッチモンは情報に従っただけだし、
 最後に至っては3話にして、その優しさだけで敵を制してのけています。
 このあたりは、存在が現実に直結しているアプモンならではの展開かもしれませんね。
 
 
 
・ガッチモン

 1話の段階で「探してるチップがある」と言ってましたが、意外に早く辿りついたようですね。
 しかも割に通常エンカウントで見つかるとなると、セブンコード集め自体も結構すぐ終わるのかも。

 あらためて思ったのですが彼、検索アプリが大元だけあって世情に妙に詳しいというか、
 やたら世間ずれしたところがありますね。デジモンシリーズのパートナーにはいなかったタイプ。
 強いて言えばシャウトモンがわずかに近いくらいでしょうか。
 もしアグモンたちに出くわしたりしようものなら、ツッこみ疲れて疲労困憊しかねないかも。

 今回は、ハルのある種常軌を逸した純朴さに救われる形となりました。いろんな意味で対照的なコンビです。
 
 
 
・ナビモン

 今回よりレギュラー化。ドガッチモンの相方だけあって、やはり特別扱いを受けているようです。
 ただし普段から出ているわけではないので、ガッチモンと同等というほどではないですね。
 また、ガッチモンとは現状あまりうまくいっていない様子。まあ、昨日の今日という感じだし仕方ありません。
 ただでさえ性格的にあんまり相性が良くないようですし…そのうち名コンビになってゆくのかなあ。

 ガッチモンに投げたマーカーはナビアプリのそれを模していると同時に、苦無にも見立ててあるんですね。
 忍者キャラというのは脚本の味つけじゃなく、元からの設定なんでしょうか。
 
 
 
・勇仁

 前半でハルや亜衣と一緒に、ワトソンがアプリゲーに興じるさまと異変のキッカケを目撃していました。
 亜衣の家はいわゆるブックカフェでもあるようなので、よく皆でたむろってるものと思われます。
 今回もこれといって特に目立った行動や言動はありません。1話を見ていないとただの友人1に見えるかも。
 
 
 
・ワトソン

 本名は尊ですが、テロップに従って今回からはワトソンと呼ぶことにします。

 ロープレモンの被害に遭い、レベル300まで育てたキャラが丸裸同然にされて七転八倒していました。
 いかにも頭脳派っぽい顔をしてますが、今回も特に頭脳派らしいことはしてなかったりします。

 ゲームクリアが早いといっても日本のスマホゲーの場合、腕以上にどんだけ金を積んだかが強さの目安なので
 ああ、こいつ金持ちなんだな……という印象以上のものを持てず、なんだか悲しくなりました。
 昨今のスマホゲーなら少しは違うんでしょうか?

 …とりあえず現状では被害担当、ってことでいいんですかね?
 ちゃんとアプモン事件を把握する立場になれない限り、ワトソンの名が泣く羽目になりかねないかも……
 
 
 
・亜衣

 上で書いたクラスメイト同士の絡みもあって、同年代の相手自体をよく任されているような雰囲気です。
 スマホゲーをよく遊ぶのかどうかは、今回の描写だけだとよくわかりませんでした。
 遊んでたとしても可愛い系ですかね。ディズニーツムツムみたいな。
 まあ、そのうちとんでもない性癖が明かされたり明かされなかったりするのかもしれないので待ちましょう。
 
 
 
・ロープレモン

 今回の敵役アプモン。
 RPGを司る存在ですが、なにもジャンルそのものを包括しているわけじゃなくて1ゲームアプリのみの化身です。
 それこそが、上で書いた「おもしろ! わくわくダンジョン」という次第。

 ひょっとするとロープレモンというのは種族(ジャンル?)名で、本当はおわダモンとかわくダンモンって名前なのかも。
 劇中の回想では実際に同じようなアプモンが大勢出てくる場面まであり(3年RPG組というクラス名のオマケ付き)、
 しかもファンタジーサーガを司る別の同族が表彰状を受け取っていました。
 イメージ映像かもしれないので、アレを証拠とするのはだいぶ無理がある気がしますけど……

 今回、つまらないアプリと言われ続けた恨みがLウィルスによって一気に爆発したことになるわけですが、
 仕様がアレということは実は強いということで、ガッチモンとハルにかなりの苦闘を強いていました。
 なんせ、ただの手下にすぎないグリーンゴーレムにガッチクローが通じないんですから振るっています。
 まさか、あんな形でガッチクローが破られるとは……

 自ら戦う段においてはラスボス化の奥義を使い、いきなり巨大化。
 ドガッチモンとならなければ勝てない、とまでハル達に判断させます。単体でここまでできるとは凄い。
 自分の得意フィールドにおいては無類の強さを発揮するタイプといえるでしょうね。

 そんなロープレモンを止め、恨みの連鎖から救ったのは他ならぬハルの「楽しかったよ」という言葉でした。
 誰かひとりにでも「楽しかった」と認めてもらうことこそ、彼が何よりも求めていた救いに違いありません。
 そして皮肉というべきか、それだけは攻略サイトにもどこにも載っていない、暴走状態における彼の弱点。
 ある種ニュートラルな立ち位置にいるハルだからこそ、自然とその答えをつかめたのかもしれませんね。

 でもって最後に、実はセブンコードアプモンだったというオチまでついてます。
 大元となったものは不人気に終わったゲームでも、別の役割で大成する未来を与えられたのですね。
 いずれは、さらなる戦いにおいて力を貸してくれることでしょう。

 それにしても、彼の大元である「おもしろ! わくわくダンジョン」の顛末がスマホゲーあるあるすぎて
 なんとも乾いた笑いが浮かんでは消えてゆきました。開発者の人々からすればシャレにならんですな。
 だけど、ロープレモンのようなアプモンが大勢生まれていると言えるのが今の業界なのも確かなのです。
 それはある種の摂理だし、作る側からすればいつだって賭けなのですが。

 中の人は水島大宙さん。個人的には「コードギアスR2」のロロ・ランペルージが印象的です。
 そのロロと真逆な暑苦しい兄貴から普通の兄ちゃんまで、たいへん広い芸風を誇っている模様。
 今回のネガティブ全開な演技も、その技術の一端にすぎないのでしょう。
 
 
 
・ドガッチモン

 本編序盤にちょっとだけ登場。キャメラモンを圧倒して退散させ、アプ合体のすごさを見せつけました。
 進化シーンのみかと思ったら、普通に3Dのまんま戦うんですね。前回ラストで半ばわかってはいたことですが。
 ハルのセリフからすると、演出じゃなくて本当に姿そのものの見え方が変わってるっぽいですね。

 今のところは失敗するリスクもあるし、本当に必要じゃないと出せない切り札的扱いになっています。
 逆に言えば安売りされないということですが、すでにセブンコードの概念が出てきているということもあって
 わりに早い段階でアプ合体くらいできないと話にならず、同等の相手も増えて陳腐化してゆくのかもしれません。
 まあ、早めに目的が明示されるのは良いことでもありますけど。

 必殺技はドガッチバスター。ナビモン由来の端末を前方に集中し、そこから強力なビームを放ちます。
 よく見るとOPにも採用されている構図。
 
 
 
・スカシモン

 ガッチモンとナビモンのアプ合体失敗によって現れた、謎のアプモン。なんと専用の声優さんまでついてます。
 いわゆる合体事故とか合体失敗の象徴みたいなアプモンなので、特にモチーフアプリなどは無いのかもしれません。
 この形態になると気力まで下がってしまうデメリットがあるっぽいので、うっかり乱発できませんね。
 
 
・キャメラモン

 去りしなに訂正を入れてゆく人。
 大方の予想通り、ドガッチモンに押されて撤退してゆきました……が、ドガッチバスターを受けても
 割にピンピンしていたあたり、底知れないものを感じます。その理由は次回でわかるのかもしれません。
 少なくとも、そう簡単にやっつけられるような相手ではなさそうですね。
 
 
 
・桂レイ&ハックモン

 初登場。セブンコードアプモンであるメールモンを襲って捕まえ、自らのボードに収めていました。
 セブンコードアプモンたちが名の通り七体しかいないのなら、これは争奪戦になりますね。
 何かますますカミワザめいてきたような……

 気になるのは、リヴァイアサンを守るような発言をしていることでしょうか。
 リヴァイアサンが実はガッチモンの思うような存在ではないのか、レイ自身がリヴァイアサンの存在そのものに
 何らかのメリットを見出だしているのか、さすがに今回だけだとまだよくわかりませんね。
 あんだけラスボスだ恐ろしいって煽られてると、本当の敵は別にいるというセンも普通にあり得ますが。

 ハックモンはデジモンの方との関係が気になるところですが、やっぱりこの名前には意味があるんですかね。
 レイと同じでクール系みたいですが、頭のフードが陰鬱度をいや増していました。
 
 レイの中の人は豊永利行さん。
 「ガンダムAGE」でフリット・アスノを演じて以来、知名度と主役級獲得機会を増やしています。
 個人的には「アイカツ!」の涼川直人も印象的。

 ハックモンの中の人である阪口大助さんは、「クロスウォーズ」にイグニートモン及びフレイウィザーモンとして
 出演経験があります。「Vガンダム」のウッソ・エヴィン役でもあるので、豊永さんとはガンダム繋がり。
 「銀魂」あたりでは激しいツッコミ芸も披露してるんですが、こっちではそれは期待できそうにないですね。
 
 
 
・巻き込まれおじさん

 毎回アプモンの被害に遭う人。
 自動販売機の表示がRPGのショップみたいになってしまった関係で、何を買ってよいかわからずに困惑してました。
 でも今回は割にましなほうですね。前回はえらい目に遭ってたし。
 
 
 
★次回予告

 キャメラモンとの直接対決となるのでしょうか。
 でも互いにアプ合体となると、やはりこの1回だけでは決着がつかないでしょうね。
 5話でエリが登場するみたいなので、ある程度の区切りはつけるかもしれないですが。