レイの決意! はじめ捜索大作戦!

★あらすじ

雲龍寺ナイトがCEOを退いた後、その後釜として名乗りを上げたのはなんとリヴァイアサンでした。
これにより、アプリ山470は人工知能にプロデュースされる初のアイドルということになります。
しかしこの出来事が、エリにそのアプリ山470を脱退する決意をさせてしまうことになりました。

そこへ現れたレイが、脱退の前にと協力を要請してきます。
エリ付の新人マネージャーに扮してLコープへ潜り込み、はじめの捜索を行おうというわけです。
慣れない仕事に四苦八苦するレイでしたが、何とかはじめのいる確率が高い場所にアタリをつけ
ハックモンと共に突入。一般ルートで入り込んでいたハル達も後を追います。

果たして目的のエリアにいたのは、大量のスリープモンでした。
誰がはじめなのか一見しただけではわからないため、一同はうかつに攻撃できません。
そんな中、レイは直感的にとある一匹のスリープモンを確保します。まさにその個体こそがはじめでした。
長居は無用とすぐに撤退するドライヴァーたち。しかし、ハルは違和感をおぼえていました。
あまりにも事がうまく運びすぎている……と。

そして見えざるリヴァイアサンの意志はこのとき、確実に不気味な胎動を見せていたのです……

 
  
 
★全体印象

42話です。
今回はほぼレイが主役。他メンバーはエリが多少目立ってる程度で、おおむねサポートに徹してました。
強いていうなら、ラストシーンでハルが今後への引き込みで存在感を示したくらいでしょうか。

前半から中盤は、レイの寡黙なキャラを逆手に取った珍展開になっています。
アルティメット4の後でこんな展開を見るとは思ってませんでしたが、笑えたので個人的には幸いでした。
本作においてはある意味、彼にしかできない芸風といえるかもしれません。

はじめがスリープモンだった事には、いろんな意味で驚きを隠せません。
あんだけ引きまくってバイオモンにあんだけ煽らせていたので余程のことが起こってると予想してたのですが、
苦労はしたものの普通に見つけて連れ帰ってます。てっきりブートモンになってるとばかり思ってましたよ。
無論、まだ何かある感はビンビンにしているので何らかのキーである自体は変わらないと思いますけど。

あらすじの通り、今回は前回と真逆に進化もなけりゃ派手なバトルもありません。
でも進化できない理由づけがされてるぶんだけ、受ける印象はずいぶんと違ってくるものです。
アルティメット4戦があの短さだった以上、ラストへ向けてアレとかアレに期待するしかありませんね。

脚本は山田由香さん。作監は小松こずえさんです。派手さはないですが絵は毎度安定してますね。
 
 
 
★キャラなど個別総括
 
 
・ハル組、エリ組、虎次郎組、勇仁組
 
 そういえば、レイが勇仁とハルを意味ありげに見てたカットがあったなぁ…アレなんだったんだろ。

 あらすじに書いた通り、今回はほぼレイのサポート役です。
 そんな中、非公式ながらエリのアプリ山脱退宣言はひとつのポイントとして抑えておくべきでしょう。
 やはりというべきか、ナイトにLコープとリヴァイアサンの繋がりを聞かされてからずっと考えてたようです。
 グループに在籍を続けるということは、向こうにわざわざ首ねっこを差し出すようなものなのも事実でしょう。
 とはいえもうシリーズ終盤ですし、実際には脱退しないですむかもしれませんけどね。

 ハルはメンバーの中で一人、首尾よくゆきすぎな一連へ違和感を投げかける役を貰っています。
 このあたりは、比較的に知性派寄りな個性を発揮した場面といえますね。
 デジモン主人公の中ではむしろタイキに近いのかもしれません。あっちの主人公力はそれこそ半端ないけど。
 
 
 
・レイ

 今回の主役。
 仲間と絡んでる状態でここまで全面的に前へ出たのは初めてかもしれません。
 もっとも、大半の場面ではハックモンと二人で行動してるんでそこは相変わらずといったところ。

 エリが脱退する前にと、そのマネージャーとしてLコープへ潜り込むことになるのですが何しろあの性格。
 対人スキルから雑用まで要求される現場において、何度もボケ倒しに近い失敗を繰り返しておりました。
 しかし最後には会話の中ではじめとのやり取りを思い出し、その中で自然に笑っている自分を意識したのか
 着ぐるみ状態でのハイテンションなパフォーマンスを披露し、最後にはやる男として印象を深めています。

 でも彼、身体能力や体力そのものはあるし料理スキルもはじめのために鍛えてるはずなので、できないのではなく
 目的のための優先度が低いものは後回しにするというだけであり、多分やろうと思えば大抵できるのだと思います。
 そういう意味で、はじめを取り戻すことは彼が一種の真人間に戻るために必要なことなんじゃないでしょうか。

 後半の顛末においては上記の経験を活かして?敵の不意を衝き、窮地を脱しています。
 本人も、まさかあのパフォーマンスがここで役に立つとは思っていなかったでしょう。
 人生、何が助けになるかわからないものですね。

 一連の中で、エリよりも接点が多かったのはエレナとありす、それに姉崎マネージャーでした。
 案外、もろもろ落ち着いたあとの就職予約先として布石が置かれてたりするのかもしれません。
 
 
 
・ハックモン

 なぜかゆるキャラの得意パフォーマンスを承知しているという、お茶目な側面を垣間見せました。
 本人からすれば、いつ何が必要になるかわからないので見たものは全部頭に入れてるだけな気がしますけど。
 その観点でいくと、レイとは実のところ考え方が真逆だったりするのかも。

 後半ではレイのサポートにバトルにと、八面六臂の活躍を見せています。
 一方で不利になれば撤退を提案するなど、レイに比べいかなる時も冷静であることが再確認できますね。
 
 
 
・スリープモン、そしてスリープモン_H

 シリーズ序盤からずーっとLコープ側でフワフワしてたアプモンです。なぜか最重要エリアに大量にいました。
 Lコープにいるからには何かあるのだろうと漠然と思ってましたが、まさかはじめがその中に混じってたとは。
 となると、はじめと思しき個体も実は最初から画面に映ってたのかもしれませんね。

 得意技は酔拳ならぬ睡拳。それ以上に、数の多さでドライヴァーたちを苦慮させています。
 普段なら別に楽勝なのでしょうけど、誰がはじめなのかわからないので軽率な武力行使が躊躇われる状況へ陥り、
 一時はレイ以外に撤退を考慮させるほどにまで攻勢をかけていました。
 兄貴、戦いは数だよ。

 どのアプモンがはじめなのかは、DNAデータを使ってハックモンが一体一体照合できますが多数には対応しきれません。
 そんな中、はじめと思しき個体を見つけたのはレイの直感というか、はじめとの見えないつながりでした。
 データよりもそちらが決め手になるこの展開、わりと好みです。

 ただし、視聴者目線だとリヴァイアサンが故意にはじめを救出させたのは明白。
 レイがはじめを直感的に見分けることさえ予想し、わざと最後に現れるよう仕向けた可能性すらあります。
 問題は、はじめを救出させてまでいったい何を企んでいるのかですが……
 レイとはじめ、互いが互いを想う気持ち。それすらも何かに利用しようというのでしょうか?
 
 
 
・バイラモン

 なぜかスリープモンに混じって行動してました。なんでいるんだろう……
 23話を最後にフェードアウトしたのと同一個体でしょうか? 少なくとも声は同じですけど。
 スリープモンに便乗して何かボスみたいな台詞をかましてましたが、完全に便乗なので迫力がありません。
 それとも実はある程度承知の上で、リヴァイアサンの命令通りに動いてたのでしょうか?
 
 
 
・エレナとありす

 流れ上、姉崎マネージャーに次いでレイとの接点が多めだった方々。
 ひょっとしたら、これまでで一番喋ってたんじゃないでしょうか。ここへきてこんな出番があるとは。

 エレナは挨拶や、互いの関係性にはかなり拘るタイプのようですね。
 そのため、礼儀というものに疎いレイにはほぼ半ギレか全ギレで接することが多かった印象を受けます。
 一方で不慣れなレイにアイドルの心構えを説きつつお手本を見せるなど、見た目通りの姉御肌な面もあり。
 なんか微妙にフラグを立ててる気がするのは、私の考え過ぎでしょうか?

 ありすは台詞の半分以上がフレーム外でしたが、けっこう毒を吐きますね。
 でありつつ言ったことを全部ぬいぐるみのせいにするので、普段からそーゆー芸風なのかもしれません。
 
 
 
・姉崎マネージャー

 レイにとって一時的に直接の上司だった人。
 これもマネージャーの仕事よ、とレイに着ぐるみを被せるくだりからして、経験者は語るというヤツでしょうか。
 それを裏付けるかのように、舞台ソデの中からキレッキレのパフォーマンスを披露してたりもします。
 伊達に長いジャーマネ歴を送ってはいないということでしょうか。

 他方、レイがアプリを使い勝手レベルから簡単に改善したのを見て「天才!?」と驚きの声を送っています。
 今回でできたつながりは、案外馬鹿にしたもんじゃないかもしれません。 
 
 
 
・巻き込まれおじさん

 毎度アプモン事件に巻き込まれる人。
 今回も別に巻き込まれてはおらず、一ファンとしてエレナに声援を送っていました。
 強いて言うなら、レイ達の活動の影響で停電に巻き込まれたくらいでしょうか?
 
 
 
★次回予告

 はじめ絡みで、思い出したようにサブアプモンたちが大量再登場するようです。
 出てこないよりはずっといいですけどね。