バディ解消!? ガッチモンの家出

★あらすじ

オフモンばかり構うハル達に、何かと不満を募らせていたガッチモン。
ガッチモナカを巡る一悶着がキッカケで、とうとうハルの元を飛び出してしまいます。
エリに心配されたいドカモンとノリでついてきたミュージモンも加わって、三人で家出することに。
 
とはいえ、アプリアライズしたままの状態では街を歩くこともままなりません。
苦労続きの中、ガッチモンたちはソウタという家出少年にめぐり会います。
検索を活かしてソウタを家に送り届けるバディアプモン達でしたが、ガッチモンは道のりの中で
決して自分が蔑ろにされていたわけではないことを悟るのでした。

やがて捜しに来たアプリドライヴァー達とも無事合流し、一件落着…と思われたのですが、
ガッチモンとオフモンの相性はやはり今ひとつのままなのでした。
 
 
 
★全体印象

29話です。
戦闘らしい戦闘が全くない、日常にぐっと寄せた一篇。

中盤から後半にかけては家出少年を家に送り届けるだけという、ささやかなミッションが展開します。

実は今までで一番「普通の日常に近いお話」が描かれているのかもしれません。
ある意味では、ガッチモンの検索が最も有効に使用された例になりえる回といえます。
ハルたちの方もSNSなどを活かして効率的に捜索しており、現代劇らしい展開。
単体としての印象は決して悪くないと思います。

問題は、これが29話だってことなんだよなぁ……
29話といえばデジアドは東京編スタート、02は新たな敵・アルケニモンとの対決、テイマはDW放浪中。
フロは対セフィロトモン、セイバは究極体登場、クロウォはタクティモンとの直接対決と、
いずれもそれなりに話が進んでるのですが、こっちは勇仁が仲間入りしたものの、ディープウェブ関連など
本筋が一切進んでません。方向性そのものが違うと言えなくもないですが、それにしても進んでない。

本筋を進められない、または進めない代わりに毎回のバトル展開やギャグで満足度を稼ぐというのも
ひとつのやり方ではあると思います。カミワザなんかはそのパターンでした。
でもアプモンの場合、そっち方向で成功してるかと言われると正直、お世辞にもハイとは言えず。
戦隊みたく、ギャグと見せかけて裏でしっかり次回、ひいては今後への下地を作ってる感じもしないです。
勇仁絡みはもはや引っ張りすぎて今さらですし、レイがほとんど出てこないのも……

そーいえば、OPに何やら謎の人物が映ってたような。もしかして新キャラ?
現状でも立てきれてないのに、ここへ来てまだ増やすんでしょうか。大丈夫かなぁ……
それとも、姿が変わっただけで実はアレがはじめだったりするのかな。

脚本は大知慶一郎さん。コーチモン回の人ですね。あっちよりは良かったんじゃないかと。
作画はちょっと小休止な雰囲気ですが、こういう回に求めすぎても仕方ないですかね。
 
 
 
★キャラなど個別総括
 
 
・ハル
 
 オフモンには菩薩の顔を見せ、バディにはイラッとした顔(ガッチモン談)を見せる主人公。
 さすがに寝てるところをどてっ腹にぶち落ちられて笑ってたら、どんな聖人やねんってなる気がしますけど。

 マジメに語るなら別にガッチモンを蔑ろにしていたわけでも疎んじていたわけでもなく、ただ単に
 バディへ対して気を置いていないだけなのでしょう。気心の知れた間柄というか、よくある話です。
 これでガッチモン自身もオフモンにデレデレだったりしたら、最初から問題にならなかったのでは……

 とはいえ、明らかにガッチモンが自分用として置いといたように見えるガッチモナカを
 勝手にオフモンに食べさせたのはどうかと思いますが。それも込みでの謝罪でしょうけれど。
 
 
 
・ガッチモン

 食いかけのガッチモナカを差し出すオフモンの手を払った拍子に、モナカがどっかへすっ飛んでゆくという
 絵に描いたような爆弾を落とし、引っ込みがつかなくなって家出した人。
 どうしても「お前ら、そんなことしてる場合じゃねーだろ」と思ってしまいます。
 せめて1クール目、せめて2クール目初頭ならこんなことは考えないで済んだのですが……

 家出先では同じく家出してきたソウタと出逢い、彼の境遇と自分を重ね合わせることで過ちを悟って
 ドカモンたちの後押しもあり、ハルとの和解につなげています。
 ビミョーにズレた認識にも見えますけど、ガッチモン的に「そういうことか」と了解するのがポイントで
 まるっきり同じ境遇である必要はなく、連想へ導ければそれでオッケーなのです。
 この手を見慣れた視聴者ならば、ソウタが出てきた瞬間にその役割を見抜くことができましょう。

 戦闘といえるものが無いのでもちろん戦ってませんが、上述の通り検索能力は存分に活かしてます。
 その場にいないから仕方ないとはいえ、これだとナビモンの立場がありませんが。
 
 
 
・エリ

 最近なんだかヒマそうな人。いや実際はそんなことないんでしょうけど。たぶん。
 オフモンに対して何かが目醒めたのか、亜衣といっしょに思いっきり猫かわいがりしてました。
 一方でドカモンに対しては相変わらず割とぞんざいですが、合流したときには「心配させるんじゃないわよ」
 と、一応ちゃんと気にしてはいるっぽいコメントを残してもいます。直前に顔面へドッカンパンチしましたが。

 でも、この手の物理制裁は実は珍しかったりしますね。それだけ心配したってことなのでしょう。
 普段あんまり気を払ってないだけとか言わないでやってください。
 
 
 
・ドカモン

 エリに心配されたい、という一念で家出を決意した人。別に喧嘩したわけではありません。
 むしろお前エリのこと好きすぎだろ、と涙が出てきます。いつかはもう少し報われるといいね。
 顔面ドッカンパンチで一瞬「前が見えねぇ…」状態になるものの、あの程度で済んでるあたりは流石のタフさ。
 
 
 
・虎次郎組

 さらっと流されてましたが、いちばんオトナな関係だったかもしれない2人。
 ミュージモンは家出にスリルを求めて出てゆきましたが、虎次郎からはこれについてのコメントが一切なく
 合流したときも「ノれた? ノれない?」と互いに確認するだけで終わってます。
 何を求めて距離を取ったのか、ほとんどやり取りがなくても理解しあってた感じでしたね。
 さりげなく株を上げてるかも。

 
 
・勇仁

 今回の出番は抑えめ。どちらかというと騒動を外から見守るような立ち位置です。
 これでも以前に比べれば、爆発的に出番が増えてるのですけど。せめて2クール目までにもうちょっと出てればなぁ。

 
 
・オフモン

 ずっと独りだったぶん人見知りで、勇仁以外の近しい人物にさえ怯えるところが庇護欲を刺激したのかなんなのか
 とりわけ女性陣に大人気となっていました。
 特にエリは目もあてられない…じゃなかった、目に入れても痛くないほどの可愛がりっぷりです。
 ドカモンへの応対との落差が涙を誘いますが閑話休題。

 今回はハルが勝手にガッチモナカを与えたことでガッチモンの怒りを買い、慌ててモナカを返そうとしたものの
 食いかけはいらんと突っ撥ねられた拍子に上述の事態へ繋がり、そのショックで泣き出してしまっています。
 おかげでさらに空気を悪くしてしまい、ガッチモンの家出騒動へと発展してしまいました。
 ある意味では事件の元凶です。

 一方でさらっと「ボクが人気者すぎてごめんなさい」と神経を逆撫でするようなことを言っていたりします。
 フツーに考えれば無自覚ですが、個人的には「コイツ実は黒いんじゃ…?」という感覚を拭えません。
 いや…だって、ねぇ?
 
 
 
・亜衣

 前半のみに登場。エリと一緒にオフモンを猫可愛がりしてました。
 先週同じ相手に見せたドS顔は、完全になりを潜めています。アレは余程のことがないと出てこない…のかも。
 オフモンが内心びびってる相手だったらちょっと面白いです。むしろ絶対びびってる。
 
 
 
・ソウタ

 ガッチモンたちが家出中に出逢った少年。
 両親が生まれたばかりの第二子ばかり構い、自分が蔑ろにされていると感じて家出したものの、迷子になってました。
 そこでやっぱり「お家に帰りたい…」となるあたり、幼稚園児らしくてむしろ良いですね。

 でも比較的早くガッチモンたちと遭遇し、彼らに放置されなかったおかげで無事に家へ帰り着いています。
 ガッチモンにとっては、我が身と己の行動を省みるキッカケを与えた人物にもなりました。
 逆に言えば、彼らアプモンのメンタルは大人よりやっぱり子供に遥かに近いってことなのかもしれません。

 このソウタという子は本来、とても素直で感受性があるタイプなのでしょう。
 後述のオカルトハンターJに対しては咄嗟にガッチモンたちを「ヌイグルミです」と誤魔化してフォローするなど
 機転の利くところも披露していました。いいドライヴァーになる素質がある…かも。
 ちなみにお母さんはなかなかの美人かつ妙齢でした。とても二児の母には見えません。

 中の人は東山奈央さん。「艦隊これくしょん」の金剛四姉妹や「Go! プリンセスプリキュア」のパフなど、
 若手ながら様々な役をこなす素養を早くも発揮しており、今後ますます期待したい声優さんです。
 調べたかぎり、男の子役はそこそこ珍しいかも。
 
 
 
・オカルトハンターJ

 突如として現れ、ガッチモンたちを捕まえようとした鷲鼻の人物。ちょっと電衛門に似てます。
 特に描写されてはいませんが、おそらく通行人がSNSに投稿した写真を見たのでしょう。
 ネットに繋がってると思しき奇怪な装置を常に背負っており、常に実況しながら行動にあたるという
 異様に濃いキャラ付けがなされていました。頭には、探検家がいっつも被ってるあの帽子が鎮座しています。

 ガッチモンたちがいったん逃れた後もしつこく追跡してきて、ひと騒動を起こし……などという事は特になく、
 なんと本当に一場面だけの出演でした。リアルで「え? あの人あんだけ?」と呟いてしまったほど。
 それとも新しいセミレギュラーですかね? あんだけ濃くてあれしか出番が無かったらむしろ驚愕レベルですし。
 さらにグダグダになりそうなんで、できれば出番はあれっきりにしてほしい気持ちも確かにありますが……

 中の人は森久保祥太郎さん。声優としてだけでなく作詞や作曲、DJなどもこなす多才な方です。
 一癖ある役柄が多い印象ですけれど、真・女神転生デビチルの頃は小学生役をやったりもしてましたっけ。
 最近では「弱虫ペダル」の巻島裕介と「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」の音石明が特に印象的。
 あと個人的には「002の人」でもありますね。
 
 
 
・巻き込まれおじさん

 毎度アプモンの被害に巻き込まれる人。
 今回はSNSに流れてきたガッチモンの映像(背中と頭の一部だけですが)を見て驚きのあまり悶えていました。
 別に被害を受けてはいません。
 
 
 
★次回予告

 なぜかペロリモンの雌?が出てきて、ドカモンと恋?に落ちるようです。はあ、これが30話ですか。