最高のグルメレポート!
グルメアプリ・ペロリモン!

★あらすじ

単独での初仕事として、とある番組の食レポコーナーを担当することになったエリ。
気合を入れて臨む彼女でしたが緊張のあまり頭がまっ白になり、散々な収録となってしまいます。
落ち込むエリにマネージャーが勉強にどうかと示したのは、いま大人気のグルメレビューでした。
ペロリモンと名乗るその書き手は、しかし連絡先がどこにもありません。

そこでハルとガッチモンが調査に乗り出したところ、ペロリモンは名の通りアプモンであることが判明。
自ら姿を現したペロリモンはエリに頼んでアプリアライズし、本物の食事を堪能しようとします。
が、エリの作ったタコ焼きに痛烈なダメ出し。再びどこかへ行方をくらましてしまいました。

やがて、各地でデータ消失事件が発生。
もしやペロリモンの仕業──疑念とともにARフィールドへ乗り込んだエリとドカモン、そしてハル達。
果たして、そこにいたのは傷つき倒れたペロリモン。下手人は他にいたのでした。
そいつの名はゴミモン。Lウィルスで暴走した結果、データを勝手に消して回るようになったのです。

大事なデータを消して笑うゴミモンの所業に、怒りを爆発させるエリ。
レビューを消されて収まりのつかないペロリモンも同調し、ドカモンとリンクを果たします。
すると、何と二体がアプ合体を遂げたではありませんか。その名はドスコモン!

その強烈なパワーによって、またたく間に戦いは終わりました。
おまけに、ゴミモンはセブンコードアプモンだったのです。残すところは五枚……
 
 
 
★全体印象

6話です。
今回もほぼ全面的にエリが主体のエピソード。ハルとガッチモンはむしろ前回以上に脇へ回ってます。
戦いもエリ組が全部を持っていっている上、早くもハル組と対等のステージへ立ちました。
個人的には主役級なら活躍機会が平等にあるほど嬉しいので、良い傾向といえそう。

エリの人物像をいろんな意味でさらに掘り下げてるお話でもあり、そこに集中した構造なので
よけいな要素はほとんど入ってません。このあたりは1話が思い出されます。
ソツが無さすぎてちょっと物足りない気がしなくもないですけど、贅沢な悩みかもしれませんね。

脚本は平見瞠(ひらみ みはる)さん。
四半世紀前からシリーズ構成をやってるベテランです。特に「おじゃる丸」は常連スタッフの模様。
加藤陽一さんが構成をやってた「アイカツ!」にも結構書いているので、ソレ繋がりの人脈でしょうか。

作画監督は仲條久美さん。デジモンシリーズではセイバーズからお馴染みの人で、その腕は確か。
マサル対クレニアムモンやベルゼブモンXWの初登場回及び退場回と、印象的なエピもよく担当してます。
 
 
 
★キャラなど個別印象
 
 
・ハル組
 
 エリに頼まれなかったらヘタすっと出てこなかったかもしれない方々。戦闘も出番無しです。
 とはいえ、検索のおかげで話がだいぶわかりやすく早まった感はありますね。
 ガッチモンのざっくりしたミもフタもないコメントは相変わらず。毎回笑わせてもらってます。
 
 
 
・エリ

 予想以上のポンコツぶりをアピールしています。

 前回だけだとアイドルとしての実力は未知数だったのですが、どうやら駆け出し相応のものだった様子。
 公でのあの強気キャラを自分で持て余してる感もあり、なかなか前途多難といったところ。
 これは、ヘタすっと次回初登場になる虎次郎のほうが場慣れしてるかもしれませんね。

 仮にも有名グループの一員に選ばれたのですから、それなり以上のものは持ってるはずなのですが。
 アプリドライバーだから選ばれただけ、なんてオチにならなきゃいいですけど。
 なんせスポンサーがアレだからして……

 プライベートでも厳しい局面が続き、自信ありげにやっていたので料理には手慣れてるのかと思いきや
 とうていタコ焼きとはいえない別の何かが上がってくる有様。こっちもダメだったかー……
 まあ、独りで過ごす時間が多いからといって自炊スキルがアップするとは限らないですものね。
 あのタコ焼き、中途半端に人外魔境へ陥っていないのがかえって妙にリアルで笑えません。
 これでハルの方がずっと料理上手だったりした日には……

 これまでを見るかぎり、事前情報やOPの第一印象から感じる華麗さや力強さはあくまでもポーズで、
 素はハルと同じく自分のあり方に不安を抱えているごく普通の少女といったところです。
 それでも、本当に肚をきめたときの彼女は素とポーズが融合したような別の顔をのぞかせます。
 あれこそが花嵐エリの本当の底力であり、若くしてスターへと登った原動力のひとつなのかも。

 その一方、ペロリモンに頼んで食レポの仕事を完璧に仕上げようとたくらんだり、そのためならば
 ホイホイとアプリアライズを引き受けたり、かなり現金な側面も垣間見せています。
 せっかく手に入れたゴミモンのチップを「いらない」とハル達に譲渡する割り切りも見せました。
 あのへんは女子なら当然の心理かもしれんですが、ゴミモンの立場がない。
 
 
 
・ドカモン

 すっかりエリの弟分といった趣を漂わせています。いや、どっちかというと舎弟かな?
 弟ってものはもっとこう、姉貴に反抗的なもんだと思いますし。

 リアクションがいちいち激しく、ペロリモンがあっさりアプリアライズしてもらったのを見て号泣したり
 エリがうるさいと宣うのも納得の百面相を披露してくれています。
 件のタコ焼きみたいなモノを食べて「おいしい」とフォローを入れようとするなど、エリのためなら
 たとえ無理があるとわかっていても身を削る献身ぶりもアピールしていました。
 全然フォローになってませんでしたが、それはそれとして。

 
 
・ペロリモン

 グルメアプリのアプモン。
 名の通りの長い舌が外見上の特色のひとつですが、開いた口の中の歯列は結構怖いです。
 この手のギャップはデジモンの頃からの醍醐味のひとつ。

 食に関する情報を摂取するうち、想像だけでグルメレビューを書けるようになった文芸堪能な存在です。
 単なるエア食レポと断じるのはいささか早計かもしれません。
 特にタコ焼きが好物なのか、実体化したらまずこれを食べるのを夢に抱いていました。

 が、エリのタコ焼きのような何かを見て幻滅し、箸をつけることさえしない厳しい判定を下しています。
 見た目だけではなく味も実際によくなかったので、別に間違ったことは言ってないのがポイント。
 買収めいたことをしようとしたエリにも問題がないとは言えません。

 そのぶん自身の著してきたレビューに誇りを持っており、ゴミモンに戦いを挑んだ節があります。
 パワー値が高いとはいえないので返り討ちに遭ってしまうものの、エリ達が合流後も気力は衰えず
 レビューの仇を討つために自分から共闘を申し出ていました。そうとう肚に据えかねていたようです。

 自分のことを小生と称するなど、いかめしい言葉遣いも特色のひとつ。
 このせいで根暗というか、ヲタクっぽい印象があります。コミュ力に難がありそう。
 だからこそ、文章で自分を表現しているところがあるのでしょうけど。わからんでもない。

 とはいえ、助けてもらったのを恩義としてエリに付き合うラストシーンを見るかぎりにおいては
 義理がたい側面も確かにあるようです。後でおいしいタコ焼き屋に連れてってもらえてると良いですが。

 中の人は沼田祐介さん。80年代末から活躍しているベテランの一人です。「鉄人28号FX」で主役経験もあり。
 過去のデジモンシリーズにもちょくちょく出演していました。
 
 
 
・ドスコモン

 ドカモンとペロリモンがアプ合体した超デジモン。アクション+大食いということでしょうか。
 ヘビー級の外見とブルーの体色がぱっと見のポイント。
 その姿からは想像もつかないほどの瞬発力を誇り、直線の速度なら相当のものがあります。

 必殺技はジェット張り手。読んで字のごとく、突進の勢いを乗せた張り手です。
 単純なようですが威力は凄まじいものがあり、たった一撃でゴミモンを下してのけました。
 あまりの秒殺っぷりに、ガッチモンの方は検索する暇すらなかったほどです。

 これはひとえに、ドカモンとペロリモンの相性が良かったゆえなのですがそれだけでなく、
 たがいの戦意がひとつになっていたことも大きな要因として挙げられるでしょう。
 ドガッチモンもそうですが、今後しばらくも毎度うまくいくとは限りませんね。
 
 
 
・ゴミモン

 今回の暴走アプモン。
 重要なデータを胴体でもあるゴミ箱に放り込み、消去してしまうという恐怖の存在です。
 なにげに、今まででいちばん実害が多い手合いじゃないでしょうか。
 こいつの活動で預金が0になってしまった人の安否が気遣われてなりません。

 本来は不要になったデータを消去し、整理することが仕事であり生き甲斐だったはず。
 見た目はアレですが、実はキレイ好きだったりするのかもしれません。
 それが暴走によって、消してはならないはずのデータまで消すようになってしまったわけですね。
 彼にとって、それはこの上ない禁断の喜びだったのでしょうか。ゾッとしません。

 結局は並アプモンなので、ペロリモン単体では敵わぬもののドスコモンには瞬殺されました。
 ところが、なんとセブンコードアプモンのひとりだったことが判明しています。これにはちょっと驚き。
 アプ合体とセブンコードを一度に発現させるとは、エリは実に引きがいいですね。ラッキーガールです。

 デザイン的には、どっからどう見てもデジモン世界のガーベモンを強く連想させられます。
 アプモン世界におけるガーベモン、という立ち位置なのかもしれません。
 
 
 
・亜衣とワトソン

 エリがハルと会っている場面で登場。
 なぜハルがアイドルであるエリと知り合いなのか疑問を呈していましたが、その場限りの出演です。
 あんまり話にからんでくるとややこしいので、キャラ紹介でもある今の段階では仕方ありませんか。

 亜衣に関しては、ハルとエリの間柄に割と淡白な反応でした。結構いつもリアクション薄めですけど。
 やっぱりハルの一方的な憧れとなのですね。今後はわかりませんが。
 
 
 
・エリのマネージャー

 初登場。
 食レポ収録がうまくいかずに落ち込むエリの前に現れ、アドバイスをしていました。
 40代後半くらいの柔和そうなご婦人ですが、この方がエリのキャラ付けを提案したのでしょうか?
 少なくとも、売り出す際の方針として受け入れてるのは確かですけれど。
 
 
 
・巻き込まれおじさん

 毎回のようにアプモンの被害に遭う人。
 今回はスマホの中に保存していた思い出がゴミモンに消されてしまい、嘆き悲しんでいました。
 物理的に危険な目には遭っていませんが、精神的なダメージはでかそうです。どうかご自愛のほどを。
 
 
 
★次回予告

 第3のアプリドライバー、虎次郎が登場。
 最年少にして超有名人ということですが、さて彼もこの第一印象通りなのかどうか。素顔はいかに?