検索結果は新海ハル! ガッチモンあらわる!
★あらすじ
読書好きの少年、新海ハルの前に突然あらわれた謎の生き物、ガッチモン。
彼らアプモンは、人々が慣れ親しんだスマホアプリにひそむデジタル生命体です。
ガッチモンはハルこそが相応しいと自らの能力で確信し、バディとして共に戦うために来たのでした。
やがて、ウイルスに侵されたメッセモンが人々のプライベートを次々と流出させはじめます。
最初は戦いを拒んでいたハルですが、街の大混乱とガッチモンの必死の姿を見て一念発起。
アプモンをアプリアライズ、すなわち実体化させ、その能力と連携して見事メッセモンに勝利するのでした。
しかし、アプモンと連携できるアプリドライブをなぜハルが入手できたのか。
影でじっと経緯を見守るキャメラモンと、その背後にいるらしいリヴァイアサンの目論見とは。
ハルとガッチモンの出逢いは、仕組まれたものだったのか。謎を孕んだまま、物語が走りはじめます。
★全体印象
デジモン直系ということで、待ちに待っていた第1話です。
パッと見の画面はクロスウォーズに近いですが、キャラデザは新シリーズらしく全く別系統のもの。
そのことと随所に挿入される鮮やかなデジタル演出により、よりイマドキの何かを模索していると感じます。
ハルを指して主人公候補→主人公とするあの演出は、ナレーター的イメージだけのものでしょうか?
上で主人公と書きましたが、本作のキーワードのひとつがこの「主人公」という概念です。
テーマ的にはいろいろあると思いますけど、今ここで普遍的なことばかりを並べても仕方ありません。
ですがこれにより、ハルが一歩を踏み出すための経緯が補強されていたのは確かでしょうか。
あなたは主人公ですか? と表示される場面はもろにフロンティアでした。
あとARフィールドはまんまデジクォーツだし、負かしたアプモンを倒すのではなくそのまま捕まえたり
「時かけ」を想起させる要素が非常に多いですね。ああいうのはお話的にもやりやすいんでしょうけど。
他にも、デジモンシリーズからの要素を拾って煮詰め直した要素はあちこちにありそうな感じです。
ハルのゴーグルは言わずもがな、といったところ。
お話構成的には一切の無駄がないというか、見せたい要素を徹底的に絞ってる印象です。
ハルが一瞬でガッチモンに馴染んだりするあたり、異形への警戒や恐怖すら削除されている状態。
そのぶんは画面とお話のテンポでカバーしてますね。新シリーズということで、あまり先入観なく見れました。
理想的かどうかはわかりませんが、視聴者を導入させるという意味ではよく考えられてると思います。
無駄がなさすぎて少々食い足りない気もしますが。
作画は1話だけあって、かなり高いレベルで纏まってます。
大塚健さんや信実節子さんなど、デジモンシリーズに関わった人も多数参加しているようですね。
そっちの方も楽しみです。
★キャラなど個別印象
・新海ハル
最近ますます雑誌を買わなくなったせいであまり情報を仕入れてなかったんですけど、予想以上でした。
何が予想以上って、線の細さです。まさかこれほど柔和タイプの主人公だとは思ってませんでした。
タカトすら余裕で超え、もはや女子力さえ感じる仕上がりです。なんか料理とか上手そう。
その一方、読書で培われたと思われる想像力や洞察力、ガッチモンと瞬時に連携してみせる機転など
頭脳タイプの片鱗を見せていますね。戸惑うガッチモンに検索結果の意味を教えたりもしてました。
巨大なフリック入力を全身でこなす描写はなかなか新しい。他にもいろいろできそうですね。
声の出演は内山夕実さん。
「ドキドキ! プリキュア」のダビィや「さばげぶっ!」の鳳部長など、お姉さん役のイメージがあり
男の子役というのもあってもっとトーンの低い演技を予想してたんですが、全然違ってました。
そういう役作りで挑んだか、またはそう演じるようにという指導があったのかもしれません。
・ガッチモン
検索アプリのアプモン。
頭部の虫眼鏡状デバイスで検索すれば、相手のたいていの情報を見抜くことができます。
ただし検索には少しばかり時間がかかるらしく、その間に攻撃を受けるケースが多い模様。
そこは、ハルが直接検索ワードを入力することでフォローしていました。
ハイテンションな熱血漢で、ボケもツッコミもできるノリのいい性格。
あまりクドくも暑苦しくもないのは、上述したお話の無駄のなさにも関係した印象かもしれません。
自分の能力に絶対の自信を持っており、ハルを選んだことに微塵も疑いを抱いていませんでした。
その一途さがハルに火をつけるあたり、デジモンシリーズの系譜を確かに感じますね。
両手のクローは攻撃のための武器であると同時に、ネットの海へアクセスするための端末でもあります。
劇中ではさながらサルベージの風情で、メッセモンの弱点を探り当てていました。
ただ、その結果までは本人にも予想できないので意味がわからずに戸惑うケースもあるみたいですね。
そのあたりも本好きのハルが手助けできそうです。
中の人は菊池こころさん。デジモンシリーズでは大門知香や、スパロウモン役でお馴染みです。
長らく脇を固める役どころでしたが、このたび遂にシャウトモンやアグモン相当の役をゲットしました。
やや癖のある声質には、大谷育江さんに通じるものを感じています。
・大空勇仁
ハルの親友。下の名は「ゆうじん」と呼びます。シャレでもユージン・セブンスタークでもありません。
スポーツ堪能でおそらく成績も優秀と、ハル言うところの典型的主人公キャラ。ルックスもイケメンだ。
そんな自分にコンプレックス気味なハルを何かと気にかけ、背中を押すような発言も目立つナイスガイです。
…その実体は恐らく、ハルの対となる最大のライバルキャラ。名前からすでにその片鱗が窺い見えます。
彼とハルが対決するときこそ、繰り返し語られた「主人公」というキーワードが最大活用されるときでしょう。
選ばれし者、というアプリドライブを持つ資格にも懸かってきそうです。
ただ、ラストシーンでハル達を見ていたときの目が普段とまるで違っていたのは気になりますね。
表情どころか、瞳そのものが違う。これは、誰かに操られていてそれが時折表に出るケースかもしれません。
…これで何もなかったらある意味すごいな。
もちろん善意の何者かが宿っていて、影ながらハル達を見守っている…なんて形もあり得ますけど。
現状だけだと、そっちの可能性と五分五分かもしれませんね。
中の人は古川慎さん。「ワンパンマン」でサイタマを演っていた人です。あ、主人公キャラだ。
・樫木亜衣
ハルのクラスメイトで憧れの人。
テイマーズでいうところの加藤さんポジですが、公式絵などではそこそこ前列にいるので目立ちそうです。
エリがアプリドライブ持ちとしてのヒロイン代表なら、彼女は一般人ヒロインの代表でしょうか。
その関係もあってか、とても戦いには向いてない佇まいです。
前髪を切り損ねたときの写メがメッセモンに流出させられたときには泣いており、実にか弱い印象。
ハルと勇仁が仲が良いと言われたときの不思議そうな表情も妙に印象的でした。
でもアレ、なんであんな顔だったんでしょう。深い意味はないのかな。
中の人は渕上舞さん。「ガールズ&パンツァー」の西住みほ、「ドキドキ! プリキュア」の四葉ありすと
知る限りでは育ちのよいお嬢様キャラのイメージがあります。透明感のある声質のおかげでしょう。
・メッセモン
記念すべき初の敵アプモン。LINEなどのメッセージアプリをモチーフとしたアプモンです。
色違いの吹き出し状球体が3つ重なったような姿をしており、それぞれに顔があります。
デジモンシリーズとは一味違うという強調でしょうか、いきなり抽象的なデザインの敵。
3つの顔はひんぱんに入れ替わり、それぞれで喋る内容が異なります。
しかもメッセージアプリ由来らしく、言葉がすべて吹き出しとして実体化する演出つき。
このあたりの描写は非常に面白いと思いました。
しかも吹き出しはそのまま飛び道具にもなり、相手にダメージを与えることができます。
いわゆる言葉のナイフ投げというヤツでしょうか。心に刺さった文章は、そのぶんダメージが増しそう。
意外と素早く繰り出すことができるので、ガッチモンの検索を妨害したりもしていました。
弱点は既読スルー。実はメッセージ攻撃を無視されると、攻撃が威力を発揮しないようです。
これは、大元が相互のやり取りを基本とするメッセージアプリだからなのでしょう。
直前までのガッチモンは律儀に立ち向かったり迎撃したりしていたため、まともに食らっていたようですね。
なんだか金角・銀角の持ってたヒョウタンみたい。
とまあ、一話からたいへんキャラの濃い敵アプモンに仕上がっていました。
中の人が今や名バイプレイヤーとしてブイブイ言わせている岩田光央さんなので、なおさら濃いです。
既読スルーという用語にはなにやら劇中の言葉だけじゃ済まない闇があるようですが、ここでは語りません。
・キャメラモン
カメラアプリのアプモン。全身これカメラという、わかりやすい姿をしています。
しばしばハルとガッチモンを写真に収め、上司と思われる人工知能「リヴァイアサン」に報告していました。
その役割はアプリドライブを持つ者たちの監視、でしょうか。まだ何とも言えませんけど。
中の人は岡野浩介さん。「烈火の炎」で主役経験もあるベテランです。
もともと少し高音域が持ち味で、昔は少年キャラを演じることが多かったですが最近は悪役が多いような……
・ハル母
暴走アプモンの劇中における被害者第一号。
こっそり書いていたハルの子育てブログが流出してしまい、パニックに陥っていました。
ああ良かった。アレ公開してたわけじゃなかったんだ……
中の人は吉田小百合さん。かつて「新白雪姫伝説プリーティア」で主役を演じていた人です。
また主役キャラかぁ……
・巻き込まれおじさん
たぶん毎回アプモンの被害に遭う人。モブ代表といったところでしょうか。
「主人公」という用語が出てくるだけあり、いかにもその立場っぽい人物が随所に配置されてるようですね。
EDにも出ており、ある意味モブならではの異様に濃い面相をアピールしてくれてます。
中の人である上別府仁資(びふ ひとし)さんは「セイバーズ」でサーベルレオモンを演じてた人ですね。
ちょっと久しぶりに名前を見たのですが、実際そのセイバーズの頃が一番いろんなアニメに出てた模様。
・OP/ED
OPは曲はともかくデジモンシリーズも引っくるめた中で一番「そのアニメの主題歌」っぽいんじゃないかと思います。
美麗な映像とのシンクロ率も高く、見れば見るほど好きになれそう。作画スタッフにも見覚えのある人が多いですね。
EDは静かなイメージですが、ポップに纏められたキャラ絵の数々が華を添えていました。
とりあえずCDか曲が出たら買っとこう。
・その他
よく見るとモブOLにキュアミラクルの人がいます。こんなところにまで主役キャラ。
★次回予告
まずは和登さん…じゃなかった、和戸尊が追加登板するようです。エリや虎次郎の出番はあっても顔見せ程度かな?
ナビモンは忍者キャラですか。たしかに逃走経路を確保するのは得意そう。