デジモンゴーストゲーム
4クール目までの総括
気づいたら一周年過ぎました。再度軽くまとめたいと思います。
この前以上に書くことは少ないのでサラッといきたいと思います。
★ストーリー構成
3クール目を経て4クール目に至っても通常運転、というのがまず大きな印象です。
特にこの2期は山場回、と言えるものが2クール目まで以上に少なく、強いて言うならば
42話で半年ぶりにグルスガンマモンが出たことぐらいでしょうか。
ただし、出てくるデジモンの強さに関しては徐々に天井が上がってきています。
41話のピエモンは回想などを除くと初の究極体枠であり、まともに戦っていたら
おそらく勝つのは難しかったであろう相手です。
そこを度胸だけで切り抜けるあたりの展開は本作ならではでしょう。
対抗するように主役側も次第に戦力強化されてゆき、25話のカノーヴァイスモンを皮切りに
29話のテティスモン、35話のラモールモンと完全体が出揃う流れになっています。
メインが3人でありながら、ここまでペースが緩いのは今さらながら歴代初。
一年以上やることは決まっていたようなので、作風と考え合わせての配分でしょうか。
バトル主体でメインの大半が早々に完全体進化した:とは見事に対照的な流れ。
ただグルスガンマモンにしても進化回にしても「さあ次では進化しますよ!」
などの煽りを一切やらず「次はこんな怪異が!」と強調する方向なので、
いつ来るかいつ来るかと焦れる割に来てみれば「あっ、ここで来るんだ」で終わってしまい
なんかあんまり盛り上がらないまま次に進んでゆく形になっているのは否めません。
進化回はデジモンの華だというのに。そこを敢えて外したかったのかもしれないけど。
盛り上がらないといえば本作の場合、上記の通り彼我の戦闘力は上がっているのですが
本筋についてはちょこちょこした伏線以外今もって全然進む気配がなかったりします。
13話で初登場したあのブラック系デジモンらについても、まだ何ひとつわからないまま。
グルスガンマモンとは一体何者で、なぜあんな規格外の強さを持っているのかなども
はぐらかされたままであり、宙たちもことさら気にしている様子がありません。
例えば三年ぐらい続く長期作だとしても、一定期間で山場は迎えるものです。
あの鬼太郎も一年目の時点で定期的に山を設け、一年目ラストではそのダークさ含め
かなり攻めた展開を持ってきたものですが、本作はホントに散発的なんですよね。
うわーえらいことになった! 次回へ引き! ですら一回も無い。
ここまで来ると、そういう作り方を一切したくないんじゃないかとすら思えてきます。
ただ一年以上やることが確定し、そしてまだ究極体進化が残されています。
残り半年にしろ一年にしろ、これまで何だかんだ蓄積してきた「馴染み」というものを
ぶち壊すぐらい大きな流れが起きる可能性を期待しておきます。
起きなかったら「ある意味本作らしいかな」と苦笑いして誤魔化しましょう。
仮にあと一年だとすれば、どのみち先は長いわけですし。
というわけで個々回は割に楽しんで見てますが、俯瞰ではドライな視点で見ております。
半分ぐらいは「そういうつもりの作風ならしょうがねぇな」と諦めてるとも言えます。
キャラは個性もポテンシャルもあると思うんで、もっといろいろやって欲しいんですが
主役はむしろ各回のデジモンたちの方かもしれないと思うとこれも作風かもしれません。
★作画・演出
相変わらず高い水準にあると思います。少なくとも素人目線では。
ちゃんとしてるものに言えることはあまりないのですが、良いことかもしれません。
★キャラクター
2クール目までとあんまり変わらないところと、そうでもないところが同居してる印象。
・宙
2クール目までと印象は大きく変わっていません。
強いて言うなら39話のように、そのお人好しぶりが露骨にアダとなるケースが出たことですが
それも後に引きずる類じゃなかったのでいまひとつ弱いかなぁ、といったところ。
ただ、そういうお人好しさの割に他人にあまり興味がないんじゃないかと思う時があります。
元から独りでいることが苦痛ではない感じだし、誰かが危ないときは動くけれど
元気でいてくれればそれでいい、とあまり干渉しない感じですし。
瑠璃たち仲間にも、ヘタすっと年単位で連絡しないタイプというか。
それでいてこの性格が時として他人を振り回すこともある、と考え合わせれば、
父親とはやっぱり似たもの同士なのかもしれません。
・ガンマモン
こちらは最近特に印象が変わってきています。
自我が強くなってきて素直に宙の言うことを聞かなくなったり、謝って大泣きしたり、
ゲストキャラを救うために宙ですら驚くような行動力を発揮しはじめているんですね。
伴って、進化も自由自在にこなせるようになってきています。
ある意味では安定してきたとも言え、グルスガンマモンへの進化が減ったのは
その影響ではないかと考えたりもしてますが、やはり義兄にしてパートナーである
宙の危機に際しては穏やかじゃいられず、42話でこの第四の進化がまた発現しています。
しかも、今度はなんと完全体数体を赤子のようにあしらう力を見せつけました。
実はこいつ本来は究極体なんじゃ…? と認識を改めずにはいられない現況。
完全体進化が最も早かっただけあって、カノーヴァイスモンの出番も最多。
もちろん敵をKOした回数も最多を誇りますが、時間制限があるので
敵を無力化しきれずピンチを招くこともあります。
「敵だ!」「そうか、よし! 倒す!」な作風じゃないので、ピンチだけで終わらず
そこから別の展開につなげるための装置にもなっている設定ではあるのですが。
そういう作風のおかげでまだまだ成熟期にも出番があるわけですし。
いずれにせよ、完全体進化にリミットがかかっていては頭打ちです。
今後、より強い力を制御するための何かが手に入る流れになることはおそらく必定。
やっぱりアプリドライブDUOみたいなモノが出てくるのかな……
・瑠璃
こちらも基本的にはあんまり変わってません。
ただ、序盤よく言ってた「ピッタリ探し」を最近はほとんど言わなくなりました。
45話でかなり久しぶりに口にしましたが、宙がメインの場面でだったりします。
その勇気、胆力も相変わらずで、35話では「人狼」の正体を暴こうと生贄を買って出、
41話では宙らの激励があったとはいえ度胸と運気だけでピエモンとのゲームに勝つなど
やること自体はかなり派手になってきています。
35話については、アンゴラモンに無謀がちと心配されてましたけど。
一方でデジモン事件の被害を受けることも多く、顔を取られたり(28話)、
人形にされたり(30話)、ヤモリ人間にされたり(34話)、石にされたり(36話)、
マフラーにされたり(42話)とよく散々な目に遭います。
上記は宙や清司郎が一緒に食らってるケースも多いのですけれど、
これら全部を一人で食らってるのは彼女だけだったりします。なんじゃとて……
特に34話は、仮にもヒロインにあるまじき異形を晒す羽目になりました。
その筋の人にはたまらないかもしれませんが。
・アンゴラモン
瑠璃のために、という行動原理が一切ブレない方。
性格的にはメインの中で最も完成されているんじゃないかと思います。
その分絆を試されるような出来事や、突っ走る瑠璃をフォローしたり
まとめて状態変化食らったりと巻き込まれて戦闘不能になることも結構あります。
基本的にあんまり瑠璃を守れてない気がしますね…最終的には助かるんだけど。
あの謎ポエムも相変わらずですが、自ら旧友を葬らざるを得なかった26話や
事件に全く関わらなかった40話、そんな雰囲気じゃなかった42話と
ポエムが無い回が3話もあったりします。今後もできるだけ続けて欲しいんですけどね。
完全体進化はもっとも遅い到達。進化回数も多くはありません。
実はまだ単独で相手をきちっとKOしたケースはなかったりします。
初登場時でさえダルクモンに止められてる(放っといたら削り殺してたケースですが)。
・清司郎
天才キャラとして設定されていますが、人間側メインの中では実のところ成長株。
恐怖が限界に達するとスイッチが入って別人のように冷静沈着に振る舞うという
ある種の二重人格めいた性格的特徴を持っていますが、ここ最近はむしろこれに頼らずに
事件を解決するケースが増えています。
典型的なのはやはり29話でしょう。
彼、パニックさえ起こさなければ素のままでもパフォーマンスは発揮できるようだし、
本当に土壇場になるとそのまま何とか突っ走っちゃえるところはあるんですよね。
パニックさえ起こさなければ。
また44話では珍しくジェリーモンに対して非常に強く釘を刺しており、
ここからも両者の関係性の変化を見て取ることができます。
単純に腹が立ったからとか、そういう怒り方じゃないですもんねアレ。
究極体進化を迎える展開になるなら、ここからさらなる一歩が必要です。
ここはひとつ期待して見守るとしましょう。
・ジェリーモン
そのトラブルメーカーぶりは相変わらずです。
好奇心の強さも健在で、清司郎が多忙な時期は宙にくっついて行動する(40話)こともあります。
このため、デジモン側メインの中では唯一全員とリンクした経験を持っています。
ただ最近では清司郎に怒られて素直に謝るなど、変化も窺えます。
本当に怒らせたことがなかったというのもあるんでしょうけど、
清司郎に嫌われるのだけはイヤだという殊勝な理由が頭をもたげたのかもしれません。
まぁ、どうも肝心なところが盛大に抜けてるっぽいのでまたなんかやらかす気がしますけど……
完全体進化すると、性格は強く優しく美しい感じになります。
毒などのデバフに強い特性からか出番はかなり限定されており、完全体3体が揃うことは稀。
その分貢献度は非常に高く、彼女がいなかったら詰んでたケースもあった気がします。
・エスピモン
38話から登場した新レギュラー。
カワイイとブサイクの間でタップダンスを踊っているようなビジュアルに馴れ馴れしい喋り、
小粒ながら多芸な能力と非常に取り回しの良いキャラクターです。
これらの特徴に、小林由美子さんの声が絶妙にマッチしています。
かなり重要な謎を握っている可能性があるのですが、認識の違いから宙のことを
「アマノカワ ヒロ」とは認めず、今もって「ニセヒロ」と呼んでいます。
で、普段は「本物」を探しているので表立ってはあまり事件に絡みません。
おまけに、宙たちはこのことをろくに追及しないときています。
このあたり非常にシナリオの都合が出てる構造で、正直よろしくないと思います。
開示されたら開示されたで「もっと早く言えよ!!!!!」になる可能性が大ですし、
大したことない情報だったら「引っ張った意味なんだったんだよ!!!!1!」になるので、
長引いてもせいぜい数話だと思うんですけどね……
でもキャラは好きです。
成長期でもフツーに見せ場があるのは本作の良いところ。
・リュウダモン
39話で突然みたいに現れた新レギュラー。
登場はまだ2回目なんですが、新EDにもいるので継続登場は確定と思われます。
まあEDに出てても、新島さんみたいに全然出番がないケースだってあるんですが……
実際、エスピモンと違って縦軸上の役割が不明なんですよね。
45話で出た時だって意外にミーハーだということが判明したぐらいだし。
誰かパートナーを得て進化、という役柄もそれはむしろエスピモンの方だと思うので……
スタッフは彼をどうしたいんでしょう。まだ答えを出すには早そうですが。
中の人は菊池正美さん。言わずと知れたデジモン常連です。
この方を持ってきたからには、なんかやらせる気なんじゃないかなぁ……
・北斗パパ
いまだ行方知れずの宙の父。デジタルワールドにいることがわかっているぐらいです。
彼の地へ行く方法もわからないので、宙たちとしても放置状態。
一度だけ宙が手紙を送ったことがありますけど、見事に空振りでした。
もっともアレ、他に聞くことあんだろと思うし一回で終わらせるのどうなのとも思うけど。
かなりお気楽でちゃらんぽらんなキャラを通してるのが、逆に疑わしくはなってきてます。
息子を心配させないように振る舞っている、という可能性は捨て切れないんですよね。
あの親父のことだからわからないけど。
・とりまく人々
最近になってコタロウの出番が増えているような気がします。
彼以外の寮生はモブばかりで、ネームドは44話の深津ぐらいしかいないんですが。
逆にアオイとミカの出番は減っており、たまに出ると痛い目に遭ったりするのが気の毒。
上記以外は、ゲストの枠を出ない人物ばかりという感じですね。
あとで絡んでくるかもしれないけど、何人かは「こいつ誰だっけ?」になりそう。
・デジモンたち
行動パターンは基本的に変わっておらず、デジモンというより妖怪めいた振る舞いが大半。
その多くが暴走とか誤解とか思い込みというのも相変わらず。
どう見てもヤバいだろって連中も依然として放置されがちです。
まあ、すべてを追うのは不可能で分かった事から対処するしかないのも事実ですが……
そんな中で死傷者も出ており、42話のオボロモンはグルスガンマモンに殺され
45話のパブリモンはカウスガンマモンとの戦いの最中に死亡しています。
後者は完全に自滅で、宙たちは助けようとすらしていたのですが間に合いませんでした。
未遂であれなんであれ、命に手を出した輩には報いを受けさせる構図は変わってません。
オボロモン達もアレ、説得したって絶対に返してはくれなかったでしょう。
ですが世代はじわじわと吊り上がっていて、完全体がほぼデフォルトで出てきます。
たまに成熟期が出てきても非常に厄介な能力を持っていたり、一筋縄じゃいきません。
ムシャモンやベツモン、サラマンダモン、アイズモン、上記のパブリモンはいい例。
味方側同様、作風的に後から出てきたヤツが強いとは限らないのが本作の良さです。
ただ44話のように、カノーヴァイスモンとラモールモン二体がかりでも倒しきれず
敗北寸前に追い込まれるケースも出てきており、完全体カードに翳りが見えてきてます。
ガチで襲ってくるタイプの究極体レベルが出てきたらヤバそうですね。
果たしてその場合、何者が立ちはだかってくるのか……
あっそうそう38話ですが。北条の怨霊にドウモンが取り憑かれたヤツ。
アレだけは本当に「怪異モノをデジモンでやる」という図式が露骨に出ちゃってる図式で
正直かなりいただけませんでした。人外が人間由来の化け物の従になるのはあかんでしょ……
他はともかく、これだけは言っておかないといけないと思ったので書いておきます。どっとはらい。
★今後へ向け
基本「こういうもの」と割り切って見る姿勢が定着してきました。
突然新展開を迎えて連続ストーリーになる可能性もありますが、ここまでこの形で来た以上
いまさらそんな風になるとも思えないので、あんまり期待はしないでおきます。
この形だとそもそもあと半年なのか一年なのかどうかさえわからないんですよね……
総決算的な話が一年目ラストでなかったので、私は一年半と読んでいますが。
何にせよいきなり本筋が進む可能性は変わらずあるので、心の準備はしておかんといかんでしょう……