スベテヲ喰ラウモノ
脚本:十川誠志
絵コンテ:高戸谷一歩/福岡大生/三塚雅人/中村明博 演出:難波涼
作画監督:浅沼昭弘/仲條久美
★あらすじ
レグルスモンの一撃を受け、消滅寸前のシリウスモン。
それはつまり、ガンマモンの存在が消えることを意味していました。
が、その時局所的に宙以外の時間が極端に遅くなり、何者かが語りかけてきました。
この時間を利用してガンマモンを連れ戻せるかもしれない、というのです。
非常に危険な賭けでしたが、宙は迷うことなくこれに乗ります。
果たして消えゆくガンマモンの世界で、消滅の危機を迎える彼を見つけた宙。
すんでの所で死の淵から引っ張り戻し、おかげでシリウスモンは復活を遂げます。
激怒して襲いかかるレグルスモンでしたが、宙との繋がりがより強い何かを齎したか
シリウスモンは逆にこれを下し、自分の中に封じ込めてしまいます。
グルスガンマモンは負けを認め、宙たちは空中都市の主への面会を許されました。
そこで待っていたのは、クオンタモンという類稀な頭脳を備えたデジモンでした。
彼女?は未来に滅びが待っていることを突き止め、その回避のためのカギが
人間の感情であると考え、ゲートを無作為に開いてデジモン達を送り込んでいました。
それが、数々のデジモン事件の遠因となってしまったのです。
しかし、そのおかげで宙たちとガンマモンたちが出会い絆を育んだことも事実。
彼らは2000年後に待つという「すべてを喰らうもの」の出現に備え、
デジモンと人間たちが共存するための新たな国づくりを主導することになります。
とうてい平坦な道とは言えないものでしたが、宙たちは信じていました。
人間とデジモンが手を取り合えることを、彼ら自身が知っているのですから──
★全体印象
67話です。脚本の十川誠志さんはじめ、ほぼオールスタースタッフ状態。
すっかり忘れてましたが、特別編を入れれば全68回になるんですね。
今にして思えばアレ、本当にただのスケジュール調整だったんだろうな……
前半はシリウスモン VS レグルスモンの最終決戦。
ガンマモン復活は、ここまでで語られてきたものがなんだかんだ活きてます。
最終話だけあってバトルは力が入っており、見応えがありますね。
結局グルスガンマモンを消す流れにならなかったのも、もはや本作らしさ。
後半はネタばらしタイム。要はだいたいクオンタモンのせい、という話です。
この開示により事の規模がデカくなったところで、本編は幕を閉じました。
なんか滑り込みみたいに「本作はホラーですよ」とアピールしてましたが。
つまり、最終話のコレをお出ししちゃうとそのホラーを保てなくなるから
最後まで提示しなかったんですね。全然別の話になっちゃうから。
むしろこっからが本番みたいな印象も受けるんですが……
いっそ開き直って路線真逆の新作を作る、って手すらありそうに見えます。
逆に言えばこの構造による弊害もあったってことですけど、いったん置きましょう。
というかホラーは申し訳程度でいいので派手派手な劇場版作りません?
アレなんだったのとか結局これどうなったのとか言いたいことは山とありますが、
わりあい楽しめました。比較対象が良くないと思うけど前番組よりは遥かに。
ホラー路線なんで相変わらず人にオススメするには躊躇いがありますけど……
★キャラなど個別印象
・宙
クオンタモンの介入でガンマモンの奥底に突入し、彼を引っ張り戻しました。
急がねばならない状況でしたが冷静さは失わず、レグルスモンの妨害をかわして
「本物」のもとへ辿り着いています。
咄嗟の時ほど感情に流されないところは、一話からの強みですね。
またレグルスモンの分身?を排除する際、片腕にコスモブレードを現出しています。
忘れがちですがあの場はいわば内面世界であり物理法則から離れているため、
ある程度何でもありなのでしょう。胴体に穴が空いてもシリウスモンが死ななかったのは、
まさに内面世界ゆえのことだったわけですね。
ガンマモンを引き戻すという大仕事は「兄」である彼以外にはできなかったことです。
数々の冒険や事件を乗り越えてきた彼らですがそれは共に味わった経験の一部に過ぎず、
得たものすべてが二人にとっての血肉であり、地に足をつけるための糧でした。
単純な力や利害関係だけの繋がりなら、彼は「弟」のもとへ辿り着けなかったでしょう。
そんな彼らだからこそクオンタモンへ腹も立てたのでしょうし、人物として一貫はしてます。
結局、やむを得ない場合を除いてデジモン達を単なる排除対象として見ることはなかったし、
必要とあれば手を差し伸べることもしてきたわけですから。
他のメイン含め、そういう作風だからそういうスタンスになった、と言えばそれまでですが。
事件のあとはデジモン達を最もよく知る人間のひとりとして国づくりの一翼を担い、
多忙な日々を送るようになります。講演までするとはちょっと驚きました。
コタロウに協力を頼むなど、自分だけで何とかしてた以前とは明確な変化があります。
たぶん、自分だけじゃ手に負えないことを嫌というほど体験してきたおかげでしょう。
彼らがこれからどのように歩み、危機にどう立ち向かってゆくのか。
それが完全に想像へ委ねられたのか、それとも実はまだ何かあるのかは現段階において不明。
上にも書きましたが、劇場版があっても不思議じゃない引きなんですよね……
・ガンマモン
レグルスモンに斃されかけた際、自らの世界──いわば精神領域において宙たちを見失い、
ボコモンの死の記憶を見て自らの消滅を意識してしまっています。
ずっと他者の旅立ちに向き合ってきた彼にとって、最後に自分でこれを体験しかけることは
「生きたい」「共にありたい」という自我を確かとするために必要だったのでしょう。
あるいはそのために、本作では極力デジモンを斃す流れにしなかったのかもしれません。
宙に引っ張り戻されたことで復帰を遂げてからは、それまでを更に超える強さを発揮。
グルスガンマモンとの決着をつけ、一瞬で呑み込み尽くしてみせています。
あの傍若無人な存在に敗北を認めさせるほどの、圧倒的な光でした。
宙とより強い繋がりを得たこと、そして上記の通り「自身」を確立しはじめたことが
彼を爆発的に成長させたのかもしれません。
バトルでは究極体最後の必殺技「プラネイトナックル」を披露。
両腕の武器が破壊された時使える最大最後にして、最終話まで温存されていた技です。
カノーヴァイスモンの最大技があんまり結果を残せなかった分を取り返しました。
もっとも他の進化体も活躍しており「グランノヴァ」はレグルスモンの盾を壊すという、
他の技へ重ねての形ながら大きな貢献を遂げているのですけど。
以後は宙と別れることなく、共に国づくりへと邁進しています。
デジモンに明確な寿命がないのだとしたら、いつか宙を置いてゆくのでしょう。
でもその頃には、もっと大きくもっと沢山の繋がりを得ているに違いありません。
共にあること、あろうとすることがずっと彼の力になってきたのですから。
・瑠璃組
実は清司郎組ともども、デジタルワールド突入以降はいいとこ無しだったりします。
この最終話では結局戦っていない(というか加勢を断られた)ですし。
活躍はそれまでで充分しているから勘弁してくださいということでしょうか。
後半では多少見せ場を取り戻しており、クオンタモンの大局的すぎる事象の見かたに
異議を唱えた宙や瑠璃をフォローしたのはアンゴラモン達デジモン側でした。
不幸な事故や弊害もあったものの、だからこそパートナーに出会えたのだと。
以後はアオイやミカも巻き込み、デジモン達との架け橋となって奮闘しています。
ここへ来て風物詩たるアンゴラポエムが復活したのも、先行きは不透明ながら
穏やかに希望を紡いでゆけるようになった証というやつですね。
ところで、2000年後という途方もない未来にクオンタモンだけではなく
アンゴラモン達も慌ててたんですが、本作のデジモン達の時間感覚って一体……
・ 清司郎組
残念ながら、この最終話では瑠璃組以上に書くことがありません。
クオンタモンの頭脳とシミューション回数にびびる清司郎のあたりぐらいでしょうか。
架け橋としての活動では、寮長がたぶん一番多忙な身でしょうね。
・エスピモン
最終話なのに喋ったっけ? ってぐらいに存在感がありません。
ガンマモンの幻視で出てきた時が一番印象に残ったぐらいです。イメージ映像なのに。
今にして思えば、このキャラ何のために出てきたんでしょうね……
ニセヒロで長いこと引っ張ったのもただの勘違いで、全く意味がなかったし。
まあキャラとしては嫌いじゃなかったんだけど。
・コタロウ / 深津 / アオイ / ミカ
賑やかし気味に出てきました。
ただしコタロウについては、宙の変化を示す割と重要な位置にいます。
わかりにくいけど、メイクラックモンも遠くで見守っていた模様。
陰ながら彼らを助けていたりしたんでしょうか。想像に委ねるしかないけど。
アオイとミカはかなり滑り込みでしたね。もうちょい出番あるかと思ったんですが。
怪異描写が最重要視されていた関係か、最後の最後で詰めすぎになってますね。
・北斗パパ
もろもろ落ち着いた後、なんかまたデジタルワールドに行ったみたいです。
長らく行方不明だと思ったら本当にただ行方不明だっただけで大したことは言わず、
デジヴァイスを作った本人なのにその印象が薄いなど、非常に変な立ち位置でした。
「聞くのはそこじゃねえやろ」を繰り返してた宙も宙ですけど。
よくセリフを見ると、デジヴァイスはクオンタモンとの共同開発っぽいですね。
もっとも、彼は共同開発者がいるとは一言も言ってませんでしたけど。
知らないふりをする理由もないし、単にクオンタモンのことを知らなかったのかも。
デジヴァイスには彼の知らない機能も結構あるようですし。
つまり結局なんも知らないのと同じだった、ってことなのかもしれません。
何だったんだろう、この人……
・その他のみなさん
レギュラーとなったクロックモンやマミーモンが先頭に立ち、騒動を鎮めていました。
前者はこれがキッカケで人間の医者に混じって働くようになり、
後者は幼年期デジモンの先生になるというその後が描かれております。
クロックモンについては意外なようで、面倒見の良さが目立ってたところもあるので
なるほどなあ…… と割に納得感を得ています。
他にもいろいろ良き繋がりが描かれましたが、こうした例が確かに存在する一方で
問答無用に人を苦しめたがる類をどうするのかまでは描かれていません。
ヤバいのは人間の中にもいますが、デジモンはそもそも人間の手に負えない相手です。
しかし、それはデジモン達がホログラムゴーストと呼ばれていた頃までのこと。
あのような輩が出たなら、人とデジモンがより密に手を組んで解決すれば良い──
……ということなんですかね。
そういえば、ムーン・ミレニアモンに関しては結局布石でもなんでもなかったですね。
まだ宙の家にいるんでしょうか。
・レグルスモン → グルスガンマモン
シリウスモンを返り討ちにして完全に体の主導権を握るはずが、一瞬で逆転された人。
その後今度はタイマンに持ち込まれますが、明らかに何かが変わったシリウスモンに
少しずつ追い込まれ、渾身の「グラントレース」を放つも今度は向こうの隠し技
「プラネイトナックル」を喰らいグルスガンマモンの姿に戻ってしまいます。
それでもなお戦おうとしますが、シリウスモンが突如口を開いたと同時に発生した
圧倒的な光に呑み込まれ、主導権を完全に奪われることになります。
常に余裕を崩さなかったこの漆黒の覇者が、見たこともない表情をしていました。
その事実自体が、起きたことの凄まじさを物語っているかもしれません。
以後は潔く敗北を認めてDWを元に戻し、割と気軽に表へ出てくるようになります。
食うか食われるかという白黒二択しかない生き方を掲げてきた手前、
自身より力があると認めざるを得ない相手には意外と素直なタイプなんでしょうか。
ツンデレと呼ぶにはいささか過激すぎるけど。
その後のネタばらしパートでは、なんと宇宙から来たことが明かされています。
自らの故郷でもある星を滅ぼした「全てに終焉をもたらすもの」と食い尽くすことこそが
彼の本来の使命だったのでした。いくらなんでも開示遅すぎねえかその設定???
最終回のための要素だから今まで何も語らなかったのでしょうけども。
彼とガンマモンにはおそらくまだ上の進化があり、それがいつか迎えるという
滅亡の危機を乗り越えるための鍵となるのでしょうが、結局は出ずじまいでした。
劇場版作って「ついに究極の合体デジモン誕生だ! 映画館で待ってるぜい!」
をやるかどうかも未定です。映画はあるけど02だし。
個人的にはやって欲しいんですけどね……
東映はなんか妙にやる気あるから、あり得ない話じゃないと思います。
まあ想像するだけならタダですな。
・ブラックデジモン達
グルスガンマモンの仲間か何かかと思ったら監視役だった方々。
どこに隠れていたのか、グルスガンマモンが表へ現れた際に警戒行動を取りました。
かねてからの演出は確かに「監視役」と言った方がしっくり来ます。
これまでより動きが遥かに露骨だったのは、クオンタモンの側だったからですね。
彼らはGRBを無効化するブラックデジトロンをその身に宿しているそうです。
神出鬼没だったのは、バックにいるのがクオンタモンだったからなのですね。
座標に直接ゲートを開いて送り込んでいたと捉えれば良いわけですから。
他ケースでの目撃例が一切ないのも、普段はDWにいたと考えれば辻褄は合います。
彼らの登場はかなり早期で、ブラックアグモンの登場は13話。
つまりグルスガンマモン登場回であり、その頃から布石が置かれてはいたわけです。
あまりにも早い上に本当に出ただけ、かつ長らく何のヒントも提示されなかったため
だんだん「こいつら何者…?」から「だから結局なんなんコイツら?」
へ印象がシフトしていった記憶があります。
せめて監視役であること、誰かに命令されてることを匂わす描写があれば……
それができない、したくない理由があったのでしょうか。
・ブルムロードモン
前回で番人として強さを見せつけましたが、今回は大変控えめでした。
後半からは出番なしです。
・クオンタモン
空中都市の主であり、ブルムロードモンの主人。
デジタルワールドや人間界から集めたデータを解析し、未来へのシミュレーションを
延々と繰り返している存在でした。量子コンピュータをも遥かに凌ぐ頭脳の持ち主。
空中都市の装置のおかげもあってか、人間界へのゲートを簡単に開けてしまう上に
天文学的数のそれを展開し、デジモン達を人間界へ逃がしたりもしています。
戦闘以外のことは大体なんでもできてしまいそうなほど万能。
その目的は、より安寧な未来を築くための観測。
が、何度シミュレーションしても破綻へ向かってしまうことに疑問を抱き、
その答えがデジモンには理解が難しい「人間の感情」であると認識。
これについてのデータを得るため、無作為にゲートを開いてデジモン達を送り込み、
得られた結果を回収するという実験を繰り返していました。
その過程で、あらゆる電子機器にゲートを開くシステムを仕込んでいます。
本作で起きたデジモン事件の数々は、彼女のこの実験が遠因だったのです。
その後の顛末は知っての通り。
遊びでやっていたわけではないのですが、宙はこの行為を「まるでゲーム」
と批判しています。本人もそれをある程度認めていました。
要するに物の見方が大局的すぎて、他者を駒のようにしか捉えられていなかったのです。
必要なことだからと、あんまり反省した様子はありませんでしたが。
ゲームという指摘を認めたのも、単に事実を認めたにすぎないという感じです。
ただし感情と呼べるものはあり、デジヴァイスでの進化には興味津々でした。
北斗と作ったデジヴァイスにさまざまな機能を与え、これを通して宙たちを見ていたのも
このクオンタモンだったりします。ついでに完全体進化へ急遽に制限を設けたのも彼女。
究極進化に関しては、彼女をして制御不能と言わしめるほどだそうですが。
だから制限時間らしいものが描写されなかったんですね。
そんなわけで「人間と共に戦うデジモンとその進化」に可能性を見出した彼女は
宙たちに滅亡回避のためのリーダーとなるよう求めています。
以後は、これを受けた宙たちの全面的バックアップに回ったものと思われます。
2000年後というのは、彼女らデジモンにとって決して遠い未来ではないようですから。
先週書いた通り、中の人は早見沙織さんなのですが喋り方とあいまって、
老成した童女という矛盾に満ちた表現をせざるを得ない演技になっていました。
こりゃ、デジモン達を逃がした時は猫を被ってましたかね。
★名(迷)セリフ
「消える…… オレ、ひとりぼっちで……」(ガンマモン)
灰色の精神世界の中、消えてゆく自身を見つけて。
北斗いわく昔は孤立してたそうなので、その頃のことも思い出してそうです。
この瞬間こそ、彼がもっとも強く「死」を意識した瞬間でしょう。
「お前…… 誰だ!?」(宙)
自分の知っているガンマモンと、目の前のそれが違うことに気づいて。
一回だけならただの言い間違いということもあるかもしれませんが二度三度、
しかもガンマモンはチョコを「最強」としか呼んだことがないのです。
「バレちまった……
あいつの喋り方、好きじゃねえんだよなぁ」(レグルスモン)
上記の直後。
ってことはコイツがガンマモンの真似をしていたわけですか……
といってもたぶん概念のそのまた分身みたいなモンですから、
レグルスモン本人ってわけじゃないんでしょうけど。
「一緒にごはん食べて……遊んで……戦って!
俺は宙! おまえは、ガンマモン! お前は、俺の弟!」
「そうだ、お前はガンマモン! 俺の、弟だ!」(宙)
消えゆく弟への必死の呼びかけ。
言わば隠れ蓑でしかなかったガンマモンに名と存在意義と居場所、
そして守るべきものと愛すべきものを与えたのは宙でした。
だからクオンタモンも彼に賭けたのでしょう。
「帰って…チョコ食べような…!」
「…おー! 最強ー!」(宙とガンマモン)
無事にガンマモンを連れ戻して。
応えるその言葉は、正真正銘の本物であるという証でした。
「ヤツとの決着はオレがつける!」(シリウスモン)
ディルビットモン達の介入を断って。今までとは何かが違います。
「強えじゃねぇか…!
オレの軍団に、入れてやってもいいぜ…!」(グルスガンマモン)
「プラネイトナックル」でレグルスモンの力を失って。彼らしい強がりです。
が、シリウスモンから放たれた光がその虚勢を剥ぎ取ります。
「…わぁったよ! オレの負けだ!」(グルスガンマモン)
「おー! じゃ、やくそく、そのいち!」(ガンマモン)
ガンマモンの中に呑み込まれ、音を上げたグルスガンマモンとのやり取り。
何やら聞かん坊の弟に言い聞かせるかのようです。
クロックモンが見たのは案外、シリウスモンが放ったアレなのかもしれません。
またはそれが混じって見えたか、まあともかく。
「わが主の許しが出た。入れ」(ブルムロードモン)
実はこれが彼の最後のセリフ。
クオンタモンの間には同行していないため、後半は登場すらしていません。
「デジモン達を将棋やチェスの駒みたいに……
まるで…ゲームじゃないか!」(宙)
デジモン事件の間接的張本人でもあるクオンタモンを前に。
「デジモンゴーストゲーム」というタイトルの意味が回収された瞬間です。
本作に関わる一連そのものを指していたのですね。
「…かもしれぬ。
じゃが、必要なことなんじゃ! ハッハッハ!」(クオンタモン)
宙や瑠璃の批判を受けて。あんまり気にしてなさそうです。
本人的には別に遊びのつもりでやっていたわけではなく、見方を変えればそう見えるという
ただそのことを事実として認めただけでしかないのかもしれません。
もっともデータ解析とかは大好きだろうし、もっと言えば行動自体も趣味みたいなものです。
「俺たちは…大丈夫です! うまくやれる!」(宙)
「アンゴラモンと離れるなんて、考えられないわ!」(瑠璃)
「二つの世界が寄り添い共に生きる道…破綻以外に必ずあるはず!」(清司郎)
デジモン達を呼び戻し、二つの世界をもう一度分けようとするクオンタモンに。
この発言に応えてもらえたのは宙たちが類稀と認められているからこそでしょうし、
彼らだから言えることなのかもしれませんが。
ところで、よく見ると瑠璃だけ単なるお気持ち表明になってる気がしないでもない。
「なぜかみんなに怖がられててな。
仲間外れにされて、とんがりまくりでな。宙に任せて正解だったよ」(北斗)
ギンリュウモンに出会った頃のガンマモンについて聞かれて。
すいませんお父さんその話もっと詳しく。
「感情もピッタリも、理屈にあわず気持ちなり。
調べるより産むが易し…ってね」(アンゴラモン)
最後のアンゴラポエムです。
これまでとは違う、でもこれまでと変わらない日常へ戻った証でもあります。
「ホログラムをはじめとする、新テクノロジー。
ほんの少し先の未来。それは、人間たちにこう呼ばれはじめた。
ホログラムゴーストと!」(ゴーストナビゲーター)
ラスト手前。
本作がホラー路線であることを思い出させるようなナレーションです。
最後になんかそれっぽい引きを入れるのかと思ったが別にそんなことはなかったぜ。
「うん! よろしくな、ガンマモン!」(宙)
「おれ、ガンマモン! ヒロの弟!」(ガンマモン)
ラストシーン。
これから彼らがどのような未来を迎えても、こんな感じで突っ切ってゆくのだろうと、
そう思わせる幕切れになっていました。
★最後に
ここでは最終話なりの纏め方をしましたが、近いうちに最後の総括を記したいです。
そっちではいろいろ厳しいことも書くと思いますが、:よりは評価が甘めなので
少しは丸い文章にできるんじゃないでしょうか。
さて「逃走中」の方はどうしようかな……