紅ノ饗宴

脚本:十川誠志 絵コンテ:西森章 演出:中村明博 
作画監督:李少雷/小澤誠/鳥山冬美
総作画監督:二階堂渥志

★あらすじ

 真紅をイメージカラーにする人気ブランド「エッセ・ヴ」。
 その新作スイーツ試食会に瑠璃が招待されるのですが、アンゴラモンは何かが気にかかり
 宙たちに頼んで試食会当日は会場周辺に待機してもらい、自らは様子を見に向かいます。

 果たして、CEOのアビエル京極は吸血鬼の真祖になると豪語するヴァンデモンでした。
 それどころか執事や飼い犬も、それぞれマタドゥルモンとサングルゥモンだったのです。
 彼らは人間の支配を企み、瑠璃たちに服従を要求してきました。

 しかし宙たちが駆けつけたとき、すでにアンゴラモンはサングルゥモンが制圧済。
 単身迎え撃ってくる構えのヴァンデモンにベテルガンマモンとテスラジェリーモンが
 連携して立ち向かうのですが、圧倒的強さの前にまるで歯が立ちません。

 ベテルガンマモンに何かを感じたヴァンデモンは蝙蝠を使ってウィルスを打ち込み、
 戦いの衝撃が宙にも伝わるように細工を施します。
 パートナーを案じるあまり自分を失いかけるベテルガンマモンでしたが宙の激励を受け、
 土壇場で己を取り戻します。痛みと苦しみを共有した二人の絆は最高潮に達し、
 ついに進化を超えた超進化へと至りました。その名はカノーヴァイスモン!

 堂々たるカノーヴァイスモンの威容と、真っ直ぐな糾弾に激昂したヴァンデモンは
 なおも戦いを挑んできますが、宙とカノーヴァイスモンは正面からこれを粉砕。
 敗れたヴァンデモンは無数のコウモリとなって飛散し、残りの者たちは逃走。
 吸血鬼デジモンたちの野望は、新たなる力の前に打ち砕かれるのでした。
 
 
 
 
★全体印象
 
 25話です。
 総集編を挟んでいますから3クール目の最初を飾るエピソード、ってことになるんですが
 休止の影響で放映時期はおよそ1ヶ月ずれることとなりました。

 今回現れたのはヴァンデモン。
 「デジモンアドベンチャー」で2クール近くにわたりボスキャラとして君臨し、さらに
 「02」では新たな究極体を得てラスボスに成り上がったあのヴァンデモンです。
 迎え撃つ宙たちも大物登場に合わせてついに完全体・カノーヴァイスモンが登場、
 デジモン事件のさらなる激化を予感させる後半戦スタートとなりました。

 ただグルスガンマモン絡みがまだ進展していないなど、宙組の仕込みが半ばとあって
 割と急に来たな、という印象はあります。とはいえ危機→グルスガンマモン登場、
 という流れは21話でやってるのであまり繰り返す気はなかったのかもしれません。
 それに、この進化が原因でこれから何かが変わる可能性は大いにあるかと。
 グルスガンマモンを凌ぐ裏の完全体の存在も考えられます。

 脚本はシリーズ構成の十川誠志さん。17話以来ですが、休止ゆえより久々な印象です。
 絵コンテには西森章さんの名前が。「バトルスピリッツ 少年激覇ダン」や
 「バトルスピリッツブレイヴ」の監督を歴任した方です。デジモンにはたぶん初参加。
 突然の起用ですが、フリーなのでどこに出てきても不思議ではありませんか。

 作監に名を連ねている小澤誠さんは、どうやら「名探偵コナン」での仕事が多めですが
 東映では「HUGプリ」や「鬼太郎(6期)」に参加していたようです。
 前者はともかく、後者は経歴として納得感がありますね。
 
 
 
 
★キャラなど個別印象
 
 
・宙

 前半から中盤は瑠璃組に譲ってましたが、後半で一気に見せ場を稼いだ形。
 ベテルガンマモンの中に秘められたモノを引き摺り出そうとヴァンデモンが仕掛けてきた
 ウィルスの影響により、原理は不明ですがパートナーとのシンクロが強くなりすぎて
 戦いのダメージにまでフィードバックを喰らってしまうようになってしまいます。

 これは逆に、普通の状態でも宙たち人間とパートナーデジモンとがある程度繋がっている証拠。
 しかしデジモンと比べて頑丈とはいえない人間では全面的なシンクロなど無理なので、
 通常は必殺技の瞬間的強化にとどめられているんじゃないでしょうか。
 「チャンネル」が閉じられている、というか……
 ヴァンデモンのウィルスは、この「チャンネル」をこじ開けてしまったのかも。

 しかし彼はこのフィードバックに堪え、ベテルガンマモンに自分を取り戻させました。
 結果としてこの状態に陥ったことが、新たな引き金の原動力になったのかもしれません。
 
 
 
・ガンマモン → ベテルガンマモン

 ヴァンデモンへ果敢に立ち向かいますが、成熟期のままでは相手になりませんでした。
 甚振られる中、危険が及んでゆく宙を見て自分を失いかけてしまいます。
 ボコモンの件といい、意識がある時は「死」を強く意識するとああなりやすいのかも。
 真っ黒くなった瞳は、グルスガンマモンが出てくる寸前の状態だったように見えます。

 でも上述の通り、危険を厭わず「二人で」乗り越えようと語りかけてきた宙の言葉で
 本来のままの自分を取り戻し、さらなる進化に覚醒することとなりました。
 痛みと苦しみを共有してなお折れぬ宙からの信頼がこれを成したのです。

 どうやらヴァンデモンはベテルガンマモン自身ばかりに気を取られすぎて、
 パートナーに手を出すリスクを甘く見たようですね。
 
 
 
・カノーヴァイスモン

 3クール目スタートをトップバッターで飾った主役完全体。
 ガンマモンを連想させる白い巨体に翼と、ビジュアルの時点でグルスガンマモン以外の
 どの形態より強そうです。まさしく正当進化って感じ。
 虹色の眩いオーラがこれに拍車をかけていました。

 当然ながら戦闘力は圧倒的に跳ね上がっており、光弾のようになって突撃する
 「ドラゴニア」でヴァンデモンのナイトレイドを易々とぶち破って本体に殺到、
 ガードをこじ開けてこれを撤退に追い込むという素晴らしい戦果を挙げています。
 ここまで強くなると、相手が完全体レベルでも苦戦に追い込まれるケースは減ってきそう。

 しかも、今回見せたのはまだカノーヴァイスモンの力の一部でしかありません。
 設定によれば最大必殺技「グランノヴァ」は究極体にも通用する威力があるとか。
 究極体といってもピンキリだし、相手によってはこのままでも勝てるかもしれませんね。

 ちなみに主人公パートナーの完全体としては、初登場が最も遅い存在になりました。
 次いで遅い無印のメタルグレイモン(20話)に比べても結構な遅さ。
 このぶんだと究極体の登場は4クール目になるかもですね。
 
 
 
・瑠璃組

 前半は割と目立ってましたが、後半は宙組と寮長組に任せきりでした。
 互いに別行動だったのが響き、戦闘への本格参加自体できずと今回は散々です。
 でもポエムは意地でも呟く。ここまできたら貫いてほしいですね。
 
 
 
・清司郎組

 こちらも今回はやられっぱなしでした。まあ相手が悪かったってことで……
 清司郎の頭脳を活かせる場面でもなかったですしね。
 
 
 
・コタロウ、アオイ、ミカ

 なんか久しぶりの登場です。特にコタロウ。
 元気そうで何よりですね。
 
 
 
・ドラクモン

 3話ラスト以来の登場。
 あれ以降、ヴァンデモン一派のもとに使用人として転がり込んでいたようです。
 しかしお零れしかもらえないことが多いようで、不満を募らせていたっぽいです。
 序盤の様子を見て「いくらなんでもやりすぎだ」とでも思ってるのかな?
 などと一瞬感じたのですけど別にそんなことはなかったようで。

 後半、試食会のっけから正体を表して復讐ついでに瑠璃の血を吸おうとしますが
 ヴァンデモンの制止を無視したことが命取りとなり、ナイトレイドを食らって
 断末魔の悲鳴とともに消滅しました。再登場からわずか半話ちょいの命でした。

 いやぁ、てっきり自分で言っていたように悪い人間とでも組んで
 リベンジマッチでも挑んでくる口かと思ってたんですが…あっけないものです。
 結局改心のカケラも覗かせなかったことについてはいっそ好感が持てますけど。
 凶悪で鳴らしたからには筋は通してほしいですからね。
 
 
 
・ヴァンデモン

 アンデッド型の完全体デジモン。同型デジモンの王と称されることもあります。
 種族としては、元祖「デジモンワールド」から登場しているという古株。
 「デジモンアドベンチャー」「同02」ではボスキャラとして君臨しました。

 TVシリーズに登場するのはモブ敵をつとめた「クロスウォーズ」以来となります。
 つまり「デジモンアドベンチャー:」には出なかったわけなのですが、
 後に本作が控えていたからキャラクターとして温存してたのかもしれませんね。

 さて本作では人気ブランド「エッセ・ヴ」の代表、アビエル京極として人間界に潜伏。
 アクセサリーのお披露目や試食会と称して美女を招待してはその血を吸い、
 吸血鬼に変えて操り人々を襲わせていました。それだけではなくブランドの宣伝もさせ、
 より多くの女性を誘き寄せる呼び水としていたようです。
 「吸血鬼」としては本作が最もそれっぽい行動を取っているかもしれません。

 戦闘力もまた、本作の完全体に絞って言うならかなり高い方です。
 少なくとも、成熟期のベテルガンマモンたちでは全く相手になっていませんでした。
 というより、カノーヴァイスモンが出るまでは本気すら出していなかった可能性大です。

 吸血鬼としての自身に誇りを持つ、と言えば聞こえは良いですが人間を僕と見下しており、
 人間社会の間で「吸血鬼」が闇に潜むモンスターとして貶められている現状を憎み
 人類を支配して吸血鬼の千年王国を築こうという野望を抱いています。
 シナリオ傾向によっては旧作同様、ボスキャラも張れそうなポジション。

 その野望の一環として瑠璃を皮切りに、デジモンをパートナーに持つ人間を
 部下にしようと力を試すという傲慢な実力行使に打って出ました。
 上述の通り、圧倒的強さで中盤までは絶対優位に戦いを進めます。

 しかし宙が怯まずベテルガンマモンに己を保たせ、それが引き金となることで
 カノーヴァイスモンの出現を招いてしまい一気に不利へ立たされます。
 最終的には無数のコウモリに別れてどこかへ逃げたので、死んではいないはず。
 もっとも、これで吸血鬼化した美女たちも元に戻ったところをみると
 彼にとっては多くを失ってしまう最後の手段だったのかもしれませんが。

 結局、人間を見下してベテルガンマモンの秘めるモノを引き摺り出すための
 エサとしか考えていなかったことがアダとなってしまったのでしょう。
 人類なめんなよというわけです。

 中の人は森川智之さん。
 数多くの主役から美形悪役、気のいい父ちゃんまで演じる超人気ベテラン声優です。
 枚挙のいとまがないほどの代表作を持ってますが、観測範囲で挙げるならば
 「宇宙の騎士テッカマンブレード」のDボゥイ、「勇者シリーズ」のデュークやワルター、
 「ガンダムX」のシャギア、「スパロボシリーズ」のキョウスケ、
 「ジョジョの奇妙な冒険」の吉良吉影、「キョウリュウジャー」のトリンなど多数。

 ヴァンデモン系を演じるのは初めてではなく、及川やマミーモンとの兼役として
 ベリアルヴァンデモンの役もつとめるなどデジモンにも以前から縁が深い方です。
 かつ、基本系のヴァンデモンを演じるのはこれが初めて。
 無印での大友龍三郎さんとはまた違った、妖しくも恐ろしいその演技によって
 ヴァンデモンというキャラクターをより引き立てることに成功していたと思います。

 たぶん、今までで一番イケメン度が高いヴァンデモンじゃないでしょうか。
 せっかくなので再登場を期待したいですな。
 
 
 
・サングルゥモン

 成熟期の魔獣型デジモン。確かアニメ初登場です。
 設定に則るなら、こちらも相当にプライドの高いデジモン。

 普段はヴァンデモンが化けているアビエル京極の飼い犬?として振る舞っています。
 その姿でちょくちょく闇に紛れ、情報集めみたいなこともやっていたようですね。
 戦いとなればその本性を表し、高層ビルの壁をも自在に駆け巡る敏捷性を見せます。
 元が四つ足だから犬系にしか擬態できなかったのでしょうか?

 バトルでは、中盤においてパートナーのいないアンゴラモンをやすやすと制圧。
 その後はマタドゥルモンと共にヴァンデモンの戦いを見物していましたが、結果として
 ヴァンデモンの敗北に終わると、興が醒めたようにどこかへ去っていきました。

 彼ら一派はドラクモン含めヴァンデモンとは対等に振る舞っており、言うなれば
 同盟のようなイメージですがどうやら仲間意識は皆無だったようですね。
 それも敗因のひとつかもしれません。
 
 
 
・マタドゥルモン

 完全体のアンデッド型デジモン。クロスウォーズ以来の登場です。
 ゲームでは「デジモンリアライズ」にかなり重要な立ち位置で登場してました。

 普段はアビエルの執事に擬態しており、その姿での物腰は柔らか。
 ただ、デジモンとしての本性を表すと尊大な言動も目立つようになります。
 ヴァンデモンにはもっとも対等に振る舞っていますが、中の人の関係もあって
 むしろこちらの方が格上ですらあるのではないかと個人的には疑っています。

 最終的にはヴァンデモンの敗北に伴い、サングルゥモンとほぼ同時に逃走。
 この結果については辛辣なコメントを残しており、勝っているうちは顔を立てても
 敗れた者への情のようなものは持ち合わせていないようです。
 というかコイツも相当野放しにしちゃいけない類だと思うんですが……

 中の人は堀秀行さん。
 デビュー付近には正義のヒーロー役が多く、特に80年代から90年代前半にかけ
 その骨太な美声を披露し続けていました。
 「聖闘士星矢」の一輝、「魁!男塾」の剣桃太郎、「ドラゴンボールZ」
 のギニュー、「ダイの大冒険(旧)」のヒュンケル、「機動武闘伝Gガンダム」
 のキョウジ&シュバルツ、「ONE PIECE」のバーソロミュー・くまと
 ジャンプアニメに多数の実績あり。こちらも錚々たる顔ぶれです。

 デジモンには過去「クロスウォーズ」でドルビックモン役として出演しました。
 本人は謙遜してましたが、デスジェネラルという強敵において先陣を切り
 実際の強さとはまた別のところで印象を稼いでいます。
 
 
 
 
 
★名(迷)セリフ
 
 
「いい夜だ……」(ヴァンデモン)
 
 アビエルの姿でのセリフ。
 こういう類、今まで意外と言わせてもらえてないんですよね。
 そういえば。
 
 
「そっちは興味ないけどね」(瑠璃)
 
 イケメンCEOとして知られるアビエル京極について話を振られて。
 彼女にとってはあくまで「ピッタリ探し」の一環でしかないようです。
 もともとイケメンに釣られる方でもないですしね。
 
 
「頼んだよ、娘たち……」(ヴァンデモン)
 
 血を吸って下僕に変えた美女たちを送り返して。これもアビエルとしてのセリフ。
 直前に見せる、美酒を堪能した後のような舌なめずりが妖しげです。
 
 
「よっし問題ない、帰ろう」(清司郎)
 
 会場近くで待機中に。なんか言い方がツボでした。
 
 
「イヤだ!
 ヴァンデモン、オレはこの女だ! いいな!」(ドラクモン)

 
 まともなセリフとしては最後となったものです。
 瑠璃への復讐に走るあまりの行動でしたが、これがヴァンデモンの逆鱗に触れ
 あっさり殺されることになってしまいました。
 逃がすべきでなかった輩ですが、ある意味始末してもらったようなものです。
 
 
「堪えがたい…!
 この世界では、下等な人間どもが幅を利かせ…ヴァンパイア族はただの伝説……
 我々にとって、人間などすべて下僕…!
 この世界を支配できるのは、気高く美しきヴァンパイア族のみ…!
 もっとも気高き王の資格を持つ私は、ヴァンパイア族を増やし…
 その真祖となり…人間どもの支配者になる!」(ヴァンデモン)

 
 瑠璃にぶち上げた理想。アビエルの姿の時のセリフとして挙げるのはこれが最後です。
 伝説に語られる吸血鬼とこのヴァンデモンが同一かというと違うと思いますが、
 本人にとってはどっちだろうと構わないのかもしれません。
 
 
「我はこの世を支配する、ヴァンパイア族の真祖たるべき者…
 ヴァンデモン!」(ヴァンデモン)

 
 瑠璃を前についに正体を明らかにして。お久しぶりです。
 
 
「ヴァンデモン。我々は見物でよいな」(マタドゥルモン)
 
 玉座?の上で悠々と構えながら。余裕たっぷりです。
 この時点では宙たちをある程度評価していても、自分たちには及ばないと
 完全に見くびっていることがわかります。
 
 
「べテル、ガンマモン…!
 乗り、越えるぞ…!」(宙)
「乗り、越える…?」(ベテルガンマモン)
「二人でっ!!」(宙)
「………!
 おう! 二人で!!!」(ベテルガンマモン)

 
 宙の死を連想したのか、ベテルガンマモンが自身を失いかけた際のやり取り。
 グルスガンマモンとしての姿は絶大な力を誇りますが、演出からわかる通り
 独りだけで強くなってしまう進化です。
 あるいは、それがグルスガンマモンとしての本質なのかもしれません。

 乗り越えるとは、そんなグルスガンマモンのあり方に頼らないということ。
 二人で手を結び、より高みに昇ってゆくということ。
 そしてそれは宙と、ガンマモン自身が本来望んでいることのはずです。

 たっぷり5秒近くかけたベテルガンマモンの表情の裏ではきっと、
 私たちには想像もつかない暗闘が行われていたのでしょう。
 もっとも、一番ヒヤヒヤしてたのはグルスガンマモンかもしれませんが……
 彼としての人格がどこかで常に起きてると仮定すれば、ですが。
 
 
「オレと正々堂々、戦え!
 卑怯なマネは…許さん!」(カノーヴァイスモン)

 
 ヴァンデモンへの命令にも似た勧告。
 目的はどうあれ、宙に手を出したことを言っています。
 不正を嫌うというデジモン図鑑の設定にも沿ったセリフですね。
 
 
「誰に向かって言ってるのだっ!!」(ヴァンデモン)
 
 上の直後。なんならちょっと前からキレてます。
 急にガタガタッと格が下がっちゃったかな、って感じのセリフですね。
 格下と見做していた相手に尊大な口を叩かれるのは我慢ならないのでしょう。
 
 
「フン……ヴァンパイアの千年王国?
 しょせんこの程度だったか……」(マタドゥルモン)

 
 ヴァンデモンの敗北を受けて。辛辣です。
 誘われて乗ってはみたけど、掲げられた理想には懐疑的だった、というより
 そもそもあんまり興味がなかったのかもしれません。
 設定に則れば下僕を増やすより、強い者の血をこそ求めるような性格だし……
 
 
「大儀なき王国…それすなわち、砂上の楼閣のごとし。
 蟻がつつけば、崩れ去ることいとおかし」(アンゴラモン)

 
 今回のアンゴラポエムです。
 途中までは逃走してゆくマタドゥルモンらを背景にしています。
 結局ヴァンデモン一派に結束など無く、宙とガンマモンが力を合わせてたどり着いた
 カノーヴァイスモンの光にはかないませんでした。
 ここでいう「蟻」とは、ヤツらが虫けら同然と侮った人間のことなのかもしれません。
 
 
 
 
★次回予告

 今度はデジタマモンですね。これまた懐かしい。
 しかし、どうやら今回はかなりヤバいキャラに仕上がっているようですね……
 なんかやっぱり21話あたりから徐々に凶悪度が上がってきてない???