仮面の奥
脚本:山崎 亮 絵コンテ:貝澤幸男 演出:長谷川和哉
作画監督:市川吉幸/宇代祐規/中野彰子/村上直紀
総作画監督:諸葛子敬
★あらすじ
デジモンを利用しての連続誘拐事件解決に挑むグローイングドーン。
ウルヴァモンが不覚を取ったことで一時は不利へ陥りいますが、スカージキロプモンが
実行役のオブリビモンを無力化したことでなんとか乗り切ります。
後日、アスカを外に連れ出していたトモロウのもとに再びミハルが現れました。
彼女はトモロウとアスカの関係を知り、自分にも姉がいたことや
その姉の笑顔を取り戻すために行動していることを聞かされ、シンパシーを感じます。
やがて、誘拐犯の片方である大槻が国民保護省の判断で釈放されました。
そのサポタマから「GIFT」との痕跡とその首謀者と思われる仮面の人物が判明し、
敢えて泳がせることでこの人物との接触をはからせ居場所を見つけるのが狙いです。
が、大槻は逃走をはかった先で何者かにコールドハートされてしまいました。
そして現場に残されたサポタマには、ミハルからの不可解なメッセージが。
気になって仕方ないトモロウは、メッセージ通り旧アーケード街に赴きます。
果たして現れたのは「GIFT」の首魁。その正体こそがミハルでした。
ミハルはこの世界が歪んでおり「正しいコード」に書き換えねばならないと語ります。
そのために、彼女はトモロウを仲間に引き込もうと考えているのでした。
そこに襲ってきたのはブリリアントソーンと、五行星のひとりローズ・ウッドヴィル。
彼女たちは「GIFT」をテロリストと認定しており、排除を目的としていました。
邪魔をするならば、誰であろうとも同じように排除しようという勢いです。
戸惑いながらもミハルを庇ってしまうトモロウは、ブリリアントソーンと激突。
レーナはローズとタイマンする羽目になり、文字通り一蹴されてしまいます。
その場はキョウが割って入りますが、ミハルは岸和田に連れ戻されました。
ローズは「GIFT」の件から即刻手を引くよう警告、部下とともに去ってゆきます。
憂鬱な幕切れの中、己の力不足を実感したレーナは意気消沈。
一方、なおもトモロウに拘るミハルの次の一手は……?
★全体印象
34話です。
32話ラストであっさり正体を明かしたミハルが、いよいよ本格的に動きました。
最初に会ったときから、ずっとトモロウを取り込みたがっていたはずです。
あるいはもっと前から、接触をはかってみたいと機会を窺っていたのかもしれません。
また、その過去もちょっとだけわかりました。姉がいたのですね。
でもお姉さんに何があって、「取り戻す」ために何をしようとしているのかは不明。
トモロウにとってはシンパシーをおぼえるに充分だったのかもしれないですが。
ここで引っかかってくるのは、視聴者たる私がおぼえた違和感。
私の目線だと、ミハルは「GIFT」の「教祖」として人々にデジモンへの過剰な依存を誘発、
あるいは洗脳して悪事を働かせているヤバい人物にしか見えません。
カノン達が評した「テロリスト」という表現にほとんど違和感がないのです。
そんな彼女を庇ってしまうトモロウの行動にも、だから違和感が出てしまうんですね。
ただこの違和感が狙ってのものなら、ある程度以上の合点はいきます。
少なくとも「GIFT」のこれまでの所業からトモロウ達が完全に味方するとは考えにくいし、
ミハルの真意が完全にわかれば彼らも止める側に回るんだろうな、とは思ってます。
彼女への感情と、彼女がやろうとしていることへの是非は別ですから。
その他気になるのは、やはりレーナ組周りです。
完全体進化を成し遂げていないのは彼女たちだけだし、近くこの展開はある気がしてました。
ミハルの今回の再登場からの即行動といい、いささか急に来たなとは思いますが。
どちらも、もう少し前から布石を置いてればと思わずにはいられません。
脚本は山崎さん。絵コンテは貝澤さんです。この前担当されたばかりのような……
演出の長谷川和哉さんは22話以来の登板。三ヶ月近くぶりですね。
★キャラなど個別印象
・トモロウ
肉親が失ったものを取り戻したい、というミハルの言葉に絆されちゃった人。
彼にとってミハルは本質的には自分に近く、何を考えているのかわからないところがあっても
病院で話してくれたことに嘘はないと直感したのでしょう。
しかしながら、視聴者目線ではミハルに守ってあげたいと思わせるだけの要素が足りず、
そこが違和感につながっているのだと思います。意図的なのかどうか、
それは今後わかることだし、上に書いた通り「GIFT」へ味方するかどうかはまた別。
あのような極端なことが許容できるはずもないし、そこはあまり心配してないです。
ただ、もしサポタマの中の「GIFT」が洗脳電波みたいなものを発しているのなら
そっちの方が気がかりです。意志に関わりなく「GIFT」の手駒にされかねない。
もし危惧していた通りのことが起きて、最悪の事態に繋がったとしたら……
いずれにせよ、あまり良い予想はできそうにないですね。
・ゲッコーモン → モナークリザモン
全体にシリアスな中、その平常運転が32話に続き清涼剤みたいになってます。
堪え性のない性格は相変わらずとあって、トモロウが手を焼く描写も多めでした。
しかしバトルでは一足飛びに完全体進化を成功させており、どんどん強くなってます。
・レーナ
いつになく果敢で、サポ主を直接取り押さえようとして負傷する場面がありました。
でもその行動は性格だけじゃなく、焦りのあらわれでもあったのかもしれません。
何事もなかったから良いものの、一歩間違えれば人質が危なかった状況ですし。
行き詰まりみたいなものを感じていたのでしょうか、食欲もないようでした。
そういうことは口に出さないけど、マコトを見つめる視線もいたたまれなかったです。
後から入ってきた彼に先を越されたこと、実は相当ショックだったのかもですね。
自分たちに何が足りないのか、ひそかに自問自答していたのでしょうか。
ただ上で急に来たと書きましたが、こういう描写をあまり引っ張っても損というか
その回その回の雰囲気ってものがあるし、布石を打てば良いってものじゃありません。
せめてヴァンデモン回のときにもうちょい何かあれば、とは思いますね。
まあ、そんな彼女たちもたぶん次で成し遂げるでしょう。
でも話数的には「ゴーストゲーム」のラモールモンと同じだから、その観点で見れば
そこまで遅いわけじゃないのかもしれません。
本作が4クールであったとしても、リリモンやズドモンの例もあります。
・プリスティモン→ウルヴァモン
前半にオブリビモン、後半にライラモンと二度も不覚を取ってしまいました。
相手が五行星レベルだった後者より、前者の方が衝撃は大きかったりするかも。
悔しい気持ちは互いに言語化しなくてもわかりすぎるほどわかっているのでしょう、
言葉少なにレーナへ寄り添う描写が印象に残りました。
・マコト組
しばらくぶりに完全体進化を披露。
前半ではオブリビモンを一撃で倒し、攻撃力の飛躍的上昇を見せつけてます。
後半でもいきなり完全体進化で馳せ参じてますが、出番はありませんでした。
レーナからは明らかに焦りと羨望の目で見られていますが、気づいてません。
もちろん、レーナも気づかれないようにしているはずです。
ファミリーに対してのこんな気持ち、勘付かれたくはないでしょう。
・キョウ組
相変わらず美味しいところで出てくる男たち。
でも今回は状況がわからないままなので、ローズからも釘を刺されていました。
彼らがどう判断するかで、グローイングドーンの方針も変わってきそうですが……
・マキ/吉村
マキは例によって依頼案件の説明役。あれからGIFTによる襲撃は途絶えたみたいですね。
あるいは本当にトモロウの行動を見るため、近しい立場の人物を襲わせただけなのかも。
吉村はセリフはないものの、キョウと車で行動する姿が描かれています。
・ローズ
29話とは打って変わって苛烈な面を露わとしています。
セリフからレーナに注目していたのは間違いなかったようですが、必要とあれば
容赦ない舌鋒を浴びせ、排除にも躊躇いがありません。
キョウ組がフォローに回っていなかったら、レーナ達は良くて大怪我です。
いや、ミハルには何かまだあったしこの場合はレーナだけがやられ損になった可能性も……
ウルヴァモンが退化だけで済んだの、アレでも手加減してくれてたんでしょうか。
でも今回だけ見ると、彼女やカノン達の言い分も別に理解はできるのですよ。
これまでの事件の多くに「GIFT」が関わっていて、その凶悪性も高いとなれば
テロリストとして排除せねばという結論に達するのは当たり前です。
彼女たちにとれば、迷う方がおかしい話でしょう。
ミハルが行方をくらました時点で目的を失い、それ以上何もせず去ってゆきましたが
実際ここでキョウまで相手にするのは得策ではないし、メリットも必要もありません。
言葉通り、彼らは「GIFT」の危険性を理解できていないと見たからです。
手を引くように、との発言は「次はないぞ」って意味でしょうね。
「GIFT」はともかく、ミハルの処遇をめぐってはまた対立する可能性が高そう。
・ライラモン
短いですが、今回でとうとう本格バトルを披露しました。
ローズと一緒に花びらを伴い、ツカツカ歩みを進める姿には強者の風格があります。
それを裏付けるように、成熟期のウルヴァモンでは一蹴されてしまう強さを見せました。
必殺技のライラシャワーは「セイバーズ」版と異なり糸、ないしツタ状で、ビーム系というより
操作可能なエネルギーの触手みたいにも見えます。さらにそれを一箇所へまとめ、
ドリルのように束ねてウルヴァモンのガードを容易く突き破り退化させました。
それにしても、デリートと退化で済むダメージの差がよくわかりませんね。
・ブリリアントソーン
どこから嗅ぎつけたのか、トモロウとミハルの接触現場を突き止めて廃城に現れました。
今回はギャグ要素なし。振る舞いは若干露悪的でさえあります。
トモロウからすれば、一方的な決めつけによる実力行使自体が気に入らない行動ですが。
実力的には二体がかりとはいえ、モナークリザモンを相手に持ち堪えていました。
なんなら隙をついて、ミハルの排除行動を優先しています。
31話ではアレでしたが、今回はある程度実力を見せてくれたんじゃないでしょうか。
パートナー達の言い合いはだいぶ口汚いです。
31話でも思いましたが、パートナーデジモン同士はあんまり仲が良くないのかも。
それがメトカノの本心の暗喩でないと良いんですが。
・八百
オブリビモンを使って連続誘拐を実行していた「GIFT」の手の者。
もっとも彼の視点には「使う」という感覚がなさそうですが。
かの集団の例に漏れず、オブリビモンを様付けで呼んでて狂信的な雰囲気でしたし。
これ絶対洗脳だと思うんですけど、実際んとこどうなんでしょう。
事件の後国民保護省に突き出されましたが、釈放されたのは相方の大槻だけ。
こっちは今でも収監?されているはずです。そこで何が起きてるかは知りませんが。
中の人の半田裕典さんは「ゴーストゲーム」にも出演していました。
また、ゲームの方では「サイバースルゥース」にてエグザモンを演じています。
・大槻
オブリビモン絡みに噛んでいたハゲの方。
こっちの方が目立ってますが、サポ主じゃありません。ええいややこしい。
ごく普通の会社員だったそうですが、レーナに切りつけたりその割には凶悪。
しかし、人質を取った際の手つきから本来の小心な性格が見て取れます。
レーナにそこを見抜かれて人質は奪還、途中逃げかけましたが確保されました。
釈放の後すぐ「GIFT」に接触しようとしていましたが、トモロウの監視に気づいて
闘争を図った先でコールドハートされてしまいました。
後でミハルが自ら正体を晒したとはいえ、拠点の手掛かりは失われた形です。
中の人の掛川裕彦さんは、キャリア40年のベテラン。
「クロスウォーズ」ではあのゴクウモンも演じていました。
・オブリビモン
UFOそっくりの姿をした完全体のサイボーグ型デジモン。
この風体でマシーン型じゃないのは、円盤部最上部にある脳が証拠でしょうか。
ここだけなんか生っぽいですし……ダミーかもしれないけど。
指定場所に置かれた身代金をミラーワールドから回収する役を担っていたようですが、
金と思われた中身は潜伏していたゲッコーモンであり、その場で八百が捕縛。
警戒音を発しながら攻撃しようとしたところ、ウルヴァモンに横から吹っ飛ばされます。
さらにスキャッターロケットを受けますが、大したダメージは被っておらず
逆に触手で絡め取り、ついでにゲッコーモンを捕まえて八百も解放してしまいます。
そのまま反撃に出ようとしましたが、介入してきたスカージキロプモンの一撃によって
技を披露する間もなく無力化されました。まあ技名長いですものね……
というわけで、セリフも担当声優もなし。
仮にもあのエスピモンの完全体とは思えない無口っぷりでした。
あの姿でペラペラ喋られてもそれはそれで困る気がするけど。
チョイ役に等しい扱いでしたが、コイツのせいで晒した失態はレーナ組にとって
精神的ダメージが大きかったらしく、本話の空気に一役を買ってました。
・ミハル
ヒロインになりそうでならなさそうな、でもやっぱりならんとも言い切れない子。
トモロウからアスカの話を聞き、自分の姉と重ね合わせていました。
病院でのやり取りは、トモロウに彼女へシンパシーを抱かせるキッカケになっています。
そこから、一方的に排除対象と決めつけるローズ達への反発に繋がるわけですね。
でも視聴者目線でその立場を冷静に見れば、今回だけでも連続誘拐事件を明白に許容、
さらに秘密を守るためとはいえ、大槻のコールドハートを良しとしています。
過去の事例を見ても情報屋の連続襲撃、久遠寺工業の情報漏洩に連続殺人と
「GIFT」が次々に凶悪事件を起こしているのに、止めようともしていません。
まるっきりデジモンの方が優先であり、人間は二の次と定めているように見えるのです。
マキに至っては、明確に彼女から狙うよう伝えた描写があります。
しかも、トモロウの行動を見るためだけにやった疑いすらある。
ここが「何かあるだろうな」と思わせつつ、視聴者からの感情移入を妨げる要因でしょう。
ましてパートナーと思しきはメフィスモンですぜ。完全な邪教じゃないですか。
トモロウを引き込もうとする姿にも不気味さの方が先に立ってますし。
まあ、これでいかにもヒロインでござい、的な雰囲気作りがされていたら
本気でスタッフの感覚を疑うところですが、そういうわけじゃないんですよね。
トモロウには惹かれるものを感じさせつつ、彼の想像の及びもつかないこと考えてそう。
それが何かわかったとき、トモロウが賛同するとはとても思えないんですよね。
過激すぎるやり方はただでさえ反発を招きやすいのに。
で、いざとなったら強引にでもトモロウを引っ張り込もうとする怖さも感じるのです。
「GIFT」メンバーの様子が明らかにおかしいのが単純に極端な「信心」のせいじゃなく
「洗脳」によるものだとしたら、それも可能と思われるからです。
無論、どうやってそんなことをしているのかまでは分からんのですが……
何にしても、これからの彼女の行動がGIFT編を左右するのは間違いありません。
事によるとGIFT編全体の評価にもつながるし、重要なポジションに変わりはないですね。
・岸和田
パートナーのものと思われる能力を今回で披露しました。
水を介しての神出鬼没ですか……まさかのスプラッシュモン三作連続出演だったりして。
水ということで水の五行星を一瞬連想しましたけど、たぶん違うんでしょうね。
ホノカの前任が誰か知ってるはずのローズが何も反応しなかったし。
基本的にはミハルの意に沿ってますが、トモロウに関してはどうやら考えが違う模様。
触れあってはならないと釘を刺してましたが、文字通り糠に釘でした。
どうやら大槻をコールドハートしたのも彼だし、思ったより派手に動いてますね。
前から気になってましたけど、彼はどの時点からミハルの側近だったんでしょう。
先に彼がいてミハルを祭り上げたのか、それともミハルを見込んで彼女の願いのために
GIFTを作ったのか……今のところ分からないことだらけです。
果たして利用しているのか、利用されているのか。それともその自覚がないのか。
または彼にも理想があり、そのためにミハルを必要としているのか……
なんにせよ、予想以上の難敵になりそうな予感もします。油断できない人物ですね。
・ED
ラストで眠るミハルに触れていた手が誰のものなのかわかりました。
あれはお姉さんのものだったんですね。
こうなると、姉君がどんな状態にあるのかという暗示にも見えてきますが……
★名(迷)セリフ
「完全体……」(レーナ)
オブリビモンの進化段階を見て。
抱えていたであろう焦りが初めて表に出た瞬間です。
「フ……やれるもんならやってみなっ!」(レーナ)
ナイフを握る大槻の手が震えているのを見て。
果敢ですが、やはり無謀と隣り合わせの行動にも見えます。
飛び込んでいって貢献するのが自分、という思いが先走ってる雰囲気。
「成熟期で完全体に歯向かうとはなぁ!」(大槻)
ウルヴァモンが健闘むなしく捕まったのを見て。
なんか知らんけどものすごく偉そうですが、わかりやすさもあります。
今のままではダメだ、というレーナ組の現時点での限界を示すものですから。
「……何よ」(レーナ)
「……なんでもない」(プリスティモン)
犯人たちは確保したものの、力及ばなかったことに想いを馳せて。
ミスを犯したわけでも油断したわけでもない、ただただ力不足だった。
互いにそんなことはわかっているから、互いに何も言えないのです。
言葉にしてしまったら、現状に甘えてしまうと思ったのかもしれないし。
「まるで、太陽みたい……」(ミハル)
トモロウからアスカの人となりを聞いて。
この瞬間はただ純粋に、彼へ共感していたのだろうと思います。
「わたしにも姉がいたの」
「かけがえのない……とっても暖かい……太陽みたいな人だった。
わたし……姉さんの笑顔を、取り戻す。
わたしたち同じね」(ミハル)
だからこそ、自身の内情を開示する気になったのでしょう。
さらにこの後、トモロウにすべてを話そうとした節が窺えます。
この押しの強さは、寂しさの裏返しでもあるのかもしれませんが。
「トモロウ。あなたも本当はわかっているはずよ。
この世界は一握りの力のある者たちにとって、都合のいいように歪められている……って。
デジモンがその最たる例。
デジモンは人に寄り添い、導き、愛を与えてくれる存在。
なのに、その存在を公表しないどころか……バグと呼んで次々に消し去っている。
そんな世界、おかしいよね?
だから、世界のコードを正しく書き換える必要があるの」(ミハル)
トモロウに自らの正体と、GIFTの目的の概要を話して。
しかし、相変わらずケムに巻くような物言いで具体的な手段を話そうとしてません。
トモロウを引き込んだらその時に話すつもりだったのかもしれないけど。
いずれにせよ、彼女の考えは純粋すぎます。それゆえの怖さがある。
デジモンに肩入れするようになった経緯はわかりませんが、やはり純粋であるがゆえの
バランスの悪さみたいなものも感じさせられますね。
「目には見えない……けれど確かにある……世界のすべてを決める仕組み……」(ミハル)
コードとは何か、と訊かれて。ここテストに出るかも。
「トモロウ……あなたはこっち側。わたしたちは同じ……
さあ、一緒に行きましょう」(ミハル)
勧誘する気まんまんのセリフ。トモロウはただただ戸惑っております。
まあ明かしているようで、明かしていないことが多すぎる感じですものね……
ちなみに病院のときと合わせて2回も邪魔が入ります。
「なに躱されてんだ」(トロピアモン)
「ちっ……」(オウリアモン)
ゲッコーモンが咄嗟に作ったバリゲードにより「リーフレッド」を防いだのを見て。
やはり少しピリついています。この二人を見ているとメトカノも本当に仲良いの?
と疑いたくなってきますね。
「お前らが……勝手に決めるなよ!
何が正しいのか、よくわかんないけど……今は、オレのビートに従う!」(トモロウ)
今はミハルを守る、と決めて。
戸惑いはあっても迷いを振り切っていることは、進化の勢いからわかります。
それに何かを守る、と決めたときにこそ力を発揮するのが彼らですからね。
「完全体にもなれない雑草は、少し黙っていてくださる?」
「見込み違いだったようね……」(ローズ)
ライラモンに文字通りウルヴァモンを一蹴させて。極めて辛辣です。
基準を満たせない者には容赦がない、という側面がハッキリ出ている瞬間。
もっとも、後で自分の目にやはり狂いはなかったと思い直すことになりそうですが。
「キョウくん。
GIFTの件からは、今すぐ手を引きなさい。
あなたたちはあの組織がどれだけ危険なのか、わかっていない……」(ローズ)
去り際に。次邪魔したらマジで容赦しないからね、と同義です。
実際キョウはレーナを守っただけで、詳しい事情は後から聞いた形なのですが。
「……ごちそうさま」(レーナ)
ラーメンに手をつけずに。
ローズに手も足も出なかった不甲斐なさが、抑えきれぬ憤懣としてあらわれています。
厳しくなる一方の状況。このままではファミリーの役に立てなくなってしまう。
なのに、どうしたらいいのかわからないのです。食事も喉を通らない、とはこのことでしょう。
この場面、変わらず旺盛な食欲を発揮するゲッコーモンが空気を緩和してました。
彼のマイペースさが和みになること、最近増えてるように感じます。
「そんなことないよ。わたしたちは同じ……ね、トモロウ……?」(ミハル)
トモロウと心を通わせてはならない、と忠告してくる岸和田に応えて。
もはや完全にロックオン状態です。次に何を仕掛けてくるか本当に怖い。
トモロウを引き込むため、グローイングドーンの壊滅を目論んだとしても不思議じゃないですよ。
少なくとも今のところは。GIFTがクリーナーとそのデジモンを敵視してるのは自明だし。
無論、そんなことをしてトモロウが言うことを聞いてくれるかどうかは全く別ですけど。
★次回予告
サポタマ工場らしき場所が見て取れますね。見知らぬゲストキャラ?の顔も。
さらにどうやら、ボマーモンがアニメ初登場を飾るみたいです。
能力からみて明らかに破壊活動狙い、となれば次もGIFT絡みかな?
そして成るか、レーナ組の捲土重来!?