危険な推し活

脚本:谷畑ユキ 絵コンテ:角銅博之 演出:ましろ
作画監督:有我洋美/吉田雄一/中野彰子/fishken/宇代祐規
総作画監督:金久保典江

★あらすじ

若手俳優・浦戸リュウキの周囲で起こっている不審な失踪事件を調べるため、
潜入捜査と解決の仕事を請け負うことになったグローイングドーン。
ファンミーティングは女性限定のため、マキに衣裳を借りたレーナが潜入します。
会場には、美の伝道師と呼ばれるローズ・ウッドヴィルの姿も。

運よく浦戸に接近できた彼女でしたが、クリーナーであることが露見。
昏倒させられ気付いたときには、ミラーワールドに引き込まれていました。
ローズら数名の女性たちも一緒です。

そこに現れた浦戸。本性を表した彼は、完全体ヴァンデモンに変化します。
彼自身がデジモンであり、浦戸の姿は偽装にすぎなかったのです。
ファンミーティングで気に入った女性たちを集め、敢えて正体を晒して追い込み
恐怖を味わわせた上でe-パルスを吸い取るという悪趣味な輩でした。

プリスティモンとも引き離され大ピンチのレーナでしたが、皆を守るため奮闘。
ついに追い詰められたところで、逃れてきた相棒との合流に成功します。
他の皆を逃がし、ヴァンデモンとの対決に臨みました。

完全体相手に無謀な勝負と思われましたが、レーナは敵の「弱点」を突きました。
浦戸が彼女の胸に薔薇を差そうとした際、一瞬警戒していた銀のアクセサリー。
これを弾丸として撃ち込み、みごと格上食いに成功したのです。
彼女たちの決意と信念、そして思い込みの勝利でした。

直後にサングルゥモン達が襲ってきましたが、突如現れたライラモンが消去。
そのパートナーはローズでした。そう、彼女は五行星・木の星なのです。
事件にあの「GIFT」との関連を疑い、自ら潜入捜査をしていたのでした。
二人の側近とともに、いよいよ彼女も動き出したのです。

そんな裏事情をツユ知らず、レーナは嘆いていました。
ダメにした衣裳の弁償で、賞金が飛んでしまいそうだったのです……
   
 
 
★全体印象
 
29話です。GIFT編に属するお話ですが、事件にGIFTとの関連はありません。
その代わり、今回はデジモン自身が自分の意志で人間を襲うケースになってました。
しかも14話のスナイモンのように本能的行動で襲ってくるのではなく、
人間をほぼ完璧に模倣し巧妙に獲物を誘い込む知能犯です。

これに対しレーナ組の完全体進化があり得るのでは、と最初予想したのですが
ローズも関わってきそうということでそちらの顔見せを優先する形となり
今回は良いところを持ってゆかれる形になるのでは、と予想していました。

ところが蓋を開けてみたら、意外な形での格上食いという結果に。
これ、レーナだけじゃなくて相手側も「思い込んでた」のかもしれませんね。
レーナの思い込みと敵の恐れ、それぞれが相互作用したのかも。

ローズはというと、最後にちょっとアシストした程度。
それまでは正体を隠し、レーナの奮闘を見守るという立場に徹していました。
どうやら彼女に興味を抱いたようです。関係性の推移に注目かも。
部下二人は完全な顔出しでした。こちらも今後に期待ですね。

脚本は谷畑ユキさん。本作初登板です。
デジモンシリーズ自体にもどうやら初登板で、私の守備範囲ですと
最近では「デリシャスパーティ♡プリキュア」と「あやかしトライアングル」
に参加していた模様。

それにしても、何者なんだましろ……
調べても相変わらずにじさんじとキュアプリズムしか出てこねェ……
  
 
 
 
★キャラなど個別印象
 
 
・トモロウ組

 今回は完全に蚊帳の外でした。
 しかし恒例のボケとツッコミは健在です。
 
 
 
・マコト組

 トモロウ組と同じく蚊帳の外でしたが、ホラー映画趣味をここぞと発揮し
 ラスト手前のシーンではマコトが無駄に豊富な知識を披露していました。
 君らどんだけホラー映画好きなんですか……

 それはともかく、次回は彼らに見せ場がありそうなので期待しましょう。
 今度はブリリアントソーンの二人が絡んでくるかもしれないけど。
 
 
 
・キョウ組

 今回はニリンソウに行っており、事件が終わったあとでやっと顔を出しました。
 レーナの連絡が途絶えたと連絡を受け、急いでやってきたのでしょう。
 ローズとは五行星脱退前からの付き合いらしく、その素姓を明かす役割でした。
 当時はどんな間柄だったのでしょうね。
 
 
 
・レーナ

 マキに借りた衣裳でドレスアップし、今回は大半その格好でいました。
 彼女自身はマキの趣味に付き合わされて辟易してましたが、似合ってると思います。

 しかしながら「推し活」自体にも場のノリにもまったくついてゆけておらず、
 端っこで申し訳程度に参加してるレベルでした。でもこれは仕方ないでしょう。
 そんなノリとは無縁のところでずっと生きてきたのですから。
 もちろん彼女の性格自体があの場のノリに合わなかった、とも言えますが。

 浦戸に近づけたのは言わばラッキーだったのですが、幸運はそれで終わりません。
 胸につけた銀のブローチを彼が警戒していたことを覚えており、
 それを利用して逆転の一手とすることを思いつき成功させたのです。

 結果、単独撃破の最初が完全体という金星を挙げることができました。
 ブローチが銀でできていなかったら、思いついても実行できなかったでしょう。
 今回の彼女らは、占ったら最高の運勢が弾き出されたに違いありません。

 でもそれは、相方ともどもピンチに陥っても最後まで諦めないという
 言わばガッツが齎した結果でもあります。
 何がなんでも生き抜いて居場所を作る、守るという気概あってこそですね。
 グラニットに見せた生き様は、ここでもしっかりと健在でした。
 
 
 
・プリスティモン→ウルヴァモン

 ぬいぐるみのフリをして潜入、という常套手段を取っていました。
 もっともローズや浦戸にはすぐに露見しており、レーナが昏倒している間に
 ミラーワールドの別の場所に引き離され、サングルゥモンに襲われていました。
 相手は成熟期、簡単にエサにされると侮られていたようです。

 実際には無傷で切り抜けており、ヴァンデモンに一撃を入れてレーナを救出。
 そのまま進化し、絶対的優位から来る油断に溺れている相手に肉薄。
 隠し持っていた銀のブローチを弾丸として撃ち込み、打ち倒すことに成功しました。
 上で書いた通り、レーナ組としては初の単独撃破です。

 ラッキーと、危機的状況によって互いの想いが強くひとつになったおかげです。
 心の一致がより良い結果を呼び込むことは、すでに何度も描かれていますね。
 
 
 
・マキ

 どうやら衣装を貸すついで、レーナを素材にいろいろと遊び心を入れたらしい人。
 ドレスコードが求められる場とあって、気合が入ったのでしょうか。
 でも今回の勝利は、衣裳に銀のブローチが含まれていたおかげでもあります。

 ただ結果だけ見るとレーナに裾は破られるし、靴はどっか行ってしまったはずだし、
 ブローチは弾丸にしたせいでたぶん失われるしで散々です。
 今回の賞金をもってお詫びとするしかなさそうですが、それで足りるでしょうか。
 前々回で借金が発生しそうになっていたことを思い出すと、背筋が寒くなりますね。

 それにしても、あんな衣装を持っているなんて金があるんですねぇ。
 紹介料それなりに取ってそうだし、トモロウ達しか入り浸ってないように見えますが
 なんだかんだ引く手数多なのでしょう。内藤に至っては顔も知ってたし。
 
 
 
・ローズ

 言わずと知れた五行星のひとり。
 表の顔はビューティアドバイザーとして、年商10億というセレブです。

 今回は、レーナと同時にファンミーティングに潜入していました。
 まあ顔が売れてるし潜入というより、堂々と入り込んだ格好ですが。
 その美貌から真っ先に浦戸に選ばれるなど、いきなり貫禄も見せつけています。

 その後、選ばれた他の二人と一緒に昏倒している姿が描かれていますが、
 これは敢えて相手の手の内に飛び込むための行動でしょう。
 側にパートナーもいなかったので、クリーナーではないと認識されたようです。
 もしレーナがいなかったら、すぐライラモンを呼び寄せるつもりだったでしょうが。

 その後、脱出しようと必死に先導するレーナを静観。
 美容の一環として格闘も身につけており、その技で最低限身を守りつつ様子を伺い、
 いよいよとなったら介入するつもりで構えていたように見えます。
 しかしプリスティモンが合流してきたため、レーナ達に任せて一旦その場を退去。
 その後ライラモンを連れて戻り、レーナ達をカバーしました。

 とまあ敵対的な行動は取っておらず、最後はフォローまでしてくれています。
 真の目的は事件と「GIFT」との関連を調査することでしたから、そちらとの関与も
 今のところ見受けられません。少なくとも「格上の同業者」の線は脱してませんね。
 EDで描かれたイメージからはさほど逸脱していないように思えます。

 それだけに、メインとの関係性が今後どうなってゆくのかは気になるところです。
 特に、レーナと縁ができたことは特筆すべき点かもしれませんね。
 ひょっとしたら、レーナ組の完全体進化には彼女が関わったりするのかも。
 とはいえ、関与のしかたが敵対とは限らない気がしてきましたが。

 そもそも現在のところ、彼女にグローイングドーンと事を構える理由はありません。
 もしあるとしたら、それはやはり「GIFT」絡みということになるでしょうか。
 ミハルと並び、今後しばらくの動向に最も注目すべき人物のひとりですね。
 
 
 
・ライラモン

 ヴァンデモンが無力化したあと、急襲してきたサングルゥモン達を上から射撃し
 あっさりとデリートしてのけました。セリフは「ライラシャワー!」のみ。
 格下が相手ですから、まだまだ実力を見せてはいないでしょう。
 果たしてロゼモンに進化する展開はあるのでしょうか……

 中の人は今回で下地紫野さんと判明しました。
 「アイカツ!」で二代目主役として活躍した大空あかりや「ゼノブレイド2」の
 ホムラとで名の知れた方ですが、シリーズファンにとっては「サヴァイブ」の
 フローラモンとして馴染みがあるでしょう。奇しくも同じ植物系です。
 その他「ゴスゲ」でもゲスト出演してましたっけ。
 
 
 
・ヴァンデモン

 人間に化けてファンミーティングと称し女性を誘い込み、e-パルスを吸って
 生ける屍となったその体を自分のミラーワールドにコレクションしていたという、
 悪趣味の上にも悪趣味を重ねたような輩です。
 ジョーカーモンのときにも思いましたが、コイツ本当にやり直せるんでしょうか。

 さらに悪趣味なのは、ミラーワールドに連れてきた獲物にわざわざ正体を晒し
 逃げる時間を与えて追い込み、恐怖が最高に達したところを襲うやり方です。
 曰く、恐怖という感情はe-パルスとして最高なのだとか。コイツ本当に(略

 もちろんただ悪趣味なだけではなく人間への完璧な擬態や映画出演もこなす実力、
 女性を夢中にさせる俺様系スターとしての地位の確立ぶりなどを見る限り
 その知能は極めて高いといえるし、順応性の高さもうかがえますね。
 コイツならこれぐらいはやるだろう、という妙な信頼感もセット。

 ただし今回は悪役としての格がそれほど高いとはいえず、実力差を過信したあまり
 「弱点」を突かれて格下と侮っていたレーナ組に討ち取られる失態を晒してます。
 コウモリは操ったものの、肝心のナイトレイドすら出してませんし。
 退化した際の姿が目つきだけはよく似てるズルモンなのは良いチョイスでしたが。

 上で書いた通り、彼自身も「銀」を自分の弱点と思い込んでたのかもしれません。
 単に吸血鬼の伝承と関係なく、本当に銀がダメだった可能性もなくはないのですが。

 中の人は吉野裕行さん。
 過去シリーズには「デジモンセイバーズ アナザーミッション」の桂小三郎役があります。
 アニメの方にはこれが初出演ということになるでしょう。

 どちらかというと愛嬌のある声質なのでギャグキャラもよくこなすのですが、
 まさしくその声質ゆえにヒールをやってもどっかに愛嬌を残せるタイプの役者さんです。
 最近では「SPY×FAMILY」のフランクリンと「キン肉マン 完璧超人始祖編」の
 スプリングマンが個人的二大ハマり役。
 
 
 
・浦戸リュウキ

 ヴァンデモンの仮の姿。俺様系チャラ男という印象です。
 苗字の由来はドラキュラ伯爵の元ネタになったとされる「串刺し公ヴラド」でしょう。
 この異名を背負ったヴラド3世は中世ハンガリー王国に存在したとされる
 「ドラゴン騎士団」の一員でもあったので、名前はそちらからの拝借でしょうか。
 リュウキ=竜騎=ドラゴン騎士団という感じで。知らんけど。
 
 
 
・サングルゥモン

 魔獣型の成熟期デジモン。プリスティモンをエサにすべく追っていました。
 デジモン自体がe-パルスの塊でもあるし、共食いは普通にあるんでしょうね。
 事実、3話でシャンブルモンがハイエモンピアスに食われていましたし。

 ヴァンデモンの手下だったのでしょうが、エサのことしか考えていないのか
 彼がやられた後も一切ひるむことなく急襲してきました。
 そこをライラモンに攻撃され、容赦なくデリートされてしまっています。
 
 パートナーデジモンの看板を背負ったこともあるのですが、今回は悲惨でした。
 初出演の「ゴーストゲーム」の方が扱いはずっと良かったです。
 
 
 
・石蕗カノン/金雀枝メト

 ローズの側近である二人組。通称を「ブリリアントソーン」といいます。
 「石蕗」は「つわぶき」、「金雀枝」は「えにしだ」と読みます。
 上司にあたるローズが薔薇を意味する名前からの繋がりですね。

 メトの中性的な外見と言動に惑わされがちですが、両方ともれっきとした女性。
 女性キャラ(とその相方)限定のEDに二人とも出ているのが何よりの証拠です。
 よく見ると二人ともメチャクチャ睫毛が長いし。

 価値あるもの以外には冷淡というローズの側近をつとめているぐらいですから
 二人とも相当の実力者のはずですが、いまのところ顔出しレベルなんで未知数。
 連れているのが成長期となると、チームセブンと同じく進化バンク持ちでしょうか。
 戦いとなったら果たしてどのような進化を披露するのでしょう。

 二人揃って、敵役にはあまり見えないキャラデザです。
 しかし綺麗な薔薇には棘があるもの、油断は禁物かもしれませんね。

 カノンの中の人は嶋村侑さん、メトの中の人は山村響さんです。
 嶋村さんは「ゴーストゲーム」でジェリーモンとして出ずっぱりだったほか、
 「アプモン」でも後半オフモンとしてレギュラーを張るなど経験豊富ですが、
 山村さんはシリーズ初出演になるはず。

 そして奇しくも二人して「Go!プリンセスプリキュア」でメインキャラ、
 つまりプリキュア役でした。よもやこの二人で来るとは。
 「ゴスゲ」の主役デジモンのガンマモンも中の人が同作のプリキュアなので、
 なんだかニアミスのような形になりましたな。
 
 
 
★名(迷)セリフ
 
 
「ああ……いい表情だ……」(ヴァンデモン)

 アバンパート、恐怖に怯える女性を見て。実にゲスいです。
 あとこの場面はどっちかというと彼の方がいい表情をしています。
 
 
「つけ麺3倍だー!?」(ゲッコーモン)
「どういう聞き間違いだよ……」(トモロウ)


 今週の聞き間違い。本来は「イケメンヴァンパイア」です。
 聞きなれない言葉は何でも食い物の名前に聞こえちゃうんでしょうね。
 
 
「話題のホラーは当然チェックしますから!」(マコト)

 ここぞとばかりに趣味アピール。しかもドヤ顔です。
 見たところ、その趣味をファミリーと共有してはいなさそうですが。
 そういえば、マコト組以外のホラー耐性ってどのぐらいなんでしょうね。
 
 
「違和感はあるだろ。レーナがあんなヒラヒラなの」(トモロウ)

 違和感なく潜入できてよかった、というマコトのセリフに続いて。
 たぶん本人に悪気はないと思います。
 
 
「でも、ドレスにはミスマッチね」(ローズ)

 転倒したレーナから離れたプリスティモンを拾い、手渡した直後。
 まさにそのプリスティモンを指してのセリフです。
 これにはレーナも若干カチンと来たようですが、受け流されました。
 
 
「ファビュラス! お前は、オレに相応しい」(浦戸リュウキ)

 ファンミーティングに集まった女性の中から、真っ先にローズを選んで。
 以後、彼女とレーナを入れた四人にこの言葉が送られています。
 ファビュラスとは「伝説的な」とか「並外れて素晴らしい」という意味ですが、
 濫用しすぎると軽薄に映るという典型例ですね。
 
 
「ウフフ……面白い子」(ローズ)

 ラッキーとはいえ、浦戸に選ばれたレーナを見て。
 よほどお気に召したのか、後で「本当に面白い子」と繰り返しています。
 本当のロックオンはここにあったのかもしれません。
 
 
「浦戸……? そんな人間など、存在しない。
 なぜなら……キミたちのような獲物をハントするため、
 この私が作り出した存在だからな……! ハハハハハ!」(ヴァンデモン)


 浦戸としての姿を消し去り、本来の姿に戻って。
 たぶんこれ毎回やってるんでしょうね。獲物の恐怖を煽るために。
 実際、レーナとローズ以外は恐怖と恐慌に陥っていました。
 
 
「恐怖に染まったe-パルスは極上でね……
 だからキミたちも精一杯逃げて、私に絶望の顔を見せてくれ!」(ヴァンデモン)


 レーナたち四人に鬼ごっこを持ちかけて。嗜好が良くわかるセリフです。
 元からこうだったのか、それとも恐怖が最も美味だと気づいてこうなったのか……
 サポ主はどうなったんでしょうね。真っ先に犠牲になった可能性もあります。
 
 
「策があろうがなかろうが何とかすんの!
 ここにいるみんな、あたしが守る!」(レーナ)


 策があるわけではないのね、と言うローズに。
 彼女らしいセリフですが、ローズには嘲笑に近い態度で返されています。
 
 
「油断はダメよ。ここにいるみんな、あたしが守る……でしょ?」(ローズ)

 迫るコウモリを叩き落として。余裕綽々です。
 既に近くにライラモンを伏せさせているのかもしれませんが、この程度の修羅場は
 彼女自身幾度となく潜り抜けているということでしょう。
 ただ今回は、レーナがどこまでやれるか見届ける方向に切り替えたようですが。
 
 
「プリスティモンなら絶対うまく逃げてるはず……!
 なんとか合流しなきゃ……! プリスティモンも、諦めてない!」(レーナ)
「レーナと合流すれば、状況を変えられる! きっとレーナは諦めてない!
 私も絶対諦めないわ!」(プリスティモン)


 互いに奮闘しながら。二人の心が強くシンクロしている証です。
 
 
「人間ごときがデジモンに勝てるわけがない……
 いくら足掻こうが、助かる道はない……! もう諦めろ」(ヴァンデモン)


 レーナの顔面を掴んで。まだe-パルスは吸っていません。
 吸血鬼らしく、口で直接吸うのが好きなのでしょうか。
 しかし、このセリフが後で挑発に逆利用される結果に……
 
 
「もしかしてビビってんの?
 自分はさんざん女の子を怖がらせておいて……ウケる」
「あたしは絶対、アンタなんかにビビんないから!」(レーナ)


 ローズ達を逃がし、ヴァンデモンへ投げた挑発。
 ただの誘いではなく、お前なんかに絶対屈しないという決意表明でもあります。
 これにまんまと乗って正面から行ったことが、ヴァンデモンの敗因となりました。
 
 
「あたしからもプレゼントあげる!
 ヴァンパイアっていろいろ弱点があるわよね? 
 ニンニク、日光、杭……銀の弾丸!」(レーナ)


 ウルヴァモンが薔薇を投げつけた直後に。
 スキャッターロケットを捌かせたのと薔薇は、おそらく気を逸らす囮。
 本命たる銀のブローチはすでに、ウルヴァモンの手に託されていました。
 
 
「言ったでしょ? 油断はダメよ、って」(ローズ)

 ヴァンデモンを制した直後、襲ってきたサングルゥモンたちを斃して。
 カバーしてくれた形ですが、徹頭徹尾レーナを試すような振る舞いでした。
 
 
「楽しかったわ。また会いましょう」(ローズ)

 その挙げ句にコレです。
 敵対者というわけじゃないけど、やはりどこかウエメセですね。
 
 
「銀の弾丸って、もともとは吸血鬼の弱点じゃないですよ?」(マコト)

 ヴァンデモンを無力化した秘策が銀、と聞いて。
 この後長々と蘊蓄が披露されるんですが、長いので割愛します。
 キミ、そんな知識いったいどこで仕入れたんや……
 
 
「銀が効果あるって信じてたから、効いたのかもな。
 それはそうとその格好、ずいぶん頑張ったんだな」(キョウ)


 マコトがややこしくした話をうまく纏めつつ、さりげなくレーナを誉めています。
 うーむ、デキる男ですよ沢城キョウという男は。
 レーナの方もかなり嬉しそうです。ファミリーとして以上の感情が見える。
 
 
「これ……賞金額で弁償でき……る?」(レーナ)

 ダメにした衣裳がたぶんブランド物の高価なものだと知って。
 なんか今回の彼女、引きつり笑いが多かったですね。
 
 
「まあいいわ。おもしろい子にも会えたことだし。
 ねぇ、メト? カノン?」(ローズ)


 ラストシーンのセリフ。メトとカノンは無言で頭を下げて応えています。

 彼女の真の目的は「GIFT」との関連調査でした。浦戸がサポ主としてデジモンを使い、
 女性たちをコールドハートさせていたのではと疑ったのでしょう。
 結局、浦戸本人がデジモンでありサポ主はいなかったのでハズレだったわけですが。
 
 いちおう同業者のはずなんですけど、余裕ありすぎて味方にも見えませんね。
 敵対する理由がないからと、あまり安心はできないかもしれません。
 真っ当に協力者やってくれるようになったらゴメンなさい言うようにします。
 
 
 
 
★次回予告

 マコト組が大活躍の予感。しかも完全体進化が来そうなサブタイですぞ。
 相手のデジモンはちょっと見覚えないんですが、何モンでしょうか?