総括03(第3クール)
3クール目過ぎたのと折り良く?今週は休みなんで、また軽くまとめました。
記事の傾向は今まで通り、正直にかつ言葉を選びながら、ですが
たまに忖度したり暴言と取れる文章になってしまうかもしれません。ご容赦ください。
★ストーリー構成
順を追って流れを見てみましょう。
まず27話で揃ってムゲン大陸に到着、と思ったら28話で離散。
29話からは拉致されたヒカリの追跡行へ移りますが、その矢先にウォーグレイモン登場、
そしてロップモンの記憶復活とコモンドモン登場というイベントが挟まれます。
そこからペガスモン登場、テイルモンからのエンジェウーモン登場、光子郎、ミミ、
ヤマト、丈の受け持ち回と矢継ぎ早に展開し、次は(たぶん)空回というのが現状。
印象的にはテイルモン加入前と加入後とで大きく前後に分けられると思います。
ポイントはやはり、30話のウォーグレイモン登場。
いまのところ出れば圧勝という切り札ポジションですが、究極進化は相手が究極体など
完全体レベルを大きく超えている場合か、逼迫した状況で出し惜しみできない場合
(こうなったら究極大獣神/グレートガンバルガーだ!的な)など、
ある程度のハードルがあり、一応安売りはされていないと言えます。
また4回目の進化となる36話では環境に対応し、ブリッツグレイモンに進化。
バンクなどから見てもサブ扱いなのは確実ですが、サプライズ気味の投下とあって
界隈がざわついていたのをよく憶えています。
ペガスモンもそうですが、定石通りの進化で終わるとは限らないと示した形ですし。
しかしながら相変わらずメンバーの出番が偏っており、28〜35話までは
ひたすら太一組視点でのみ話が続くので、離散させた意味があんまりありませんでした。
しかも中途半端に他メンバーの状況を映したり、なまじ連絡は取れたりするもんだから
「ヒカリの拉致を承知してそうなのに自分の状況から抜けようとしない」キャラが複数発生、
不必要に印象を悪くするという事態になってしまいました。フォローも特にないです。
特に丈先輩なんて、なんと10話も温泉に浸かってるだけだった上に脱出経緯は口頭説明、
という信じられないほど雑な合流で度肝を抜いてくれました。もちろん悪い意味で。
「動いてる感」がある分、走ってるだけのヤマト組がマシな方だったという……
敵デジモンもチョイス自体は悪くないんですが、全く喋らなかったり喋っていても
何言ってるか全然わからんヤツが大半なので、バトル演出の割には盛り上がりが弱めです。
37話のゴグマモンや39話のジャガモンが相当マシに見えるレベル。
まあ「ミレニアモン復活阻止」という具体目標ができたのはいいと思います。
たぶん失敗するし、しょうがないから殴り倒す展開になる気がしますけども。
それと複数で指摘されてたことですが、黒い稲妻やミレニアモンの影響を受けている敵と
単なる現地住民の区別があまりついておらず、ISS落下阻止のため現地住民を力づくで
排除したかと思えば、次で現地住民を助けるために戦ったりと、その場その場の都合で
現地住民への対応を露骨に変えるというチグハグなことになっちゃってます。
36話のアレらは話の通じる手合いじゃないし、単に優先順位と言えばそれはそうなんですが
なんというか、欺瞞を隠すのがあんまり上手くないなあ……というのが正直なところ。
この際全部ミレニアモンのせいにしちゃえば、まだ統一感が出たんですけどね。
39話のポテモンなんかは、冷静に捉えると単なるモンスタークレーマーだし……
ところで5クール構成ってホントなんですかね。
本当なら、各人のドラマはこれからもっと掘るつもりかもしれませんが……期待薄ですね。
そもそもメンバー同士でさえやり取りが足りてないですし。
★作画・演出
30話のクロスモン周り全般、32話のペガスモンVSケルベロモン、37話のリリモンVS
ゴグマモンあたりが見どころです。他の回も戦闘自体は見ごたえあり。
38話のワーガルルモンVSメフィスモンも悪くないですね。
★キャラクター
枝葉では良い部分もあるけど幹がいびつなんだよなぁ、という印象です。
・太一組
32話でちょっとタケル組に譲りましたが、33話まではほとんど彼らの視点で進みます。
その間にヒカリ拉致と救出、さらには究極進化と目白押し状態だったわけですが、
困ったことにあんまり書くことがなかったりします。
何度も記したことですが、とにかく太一が徹頭徹尾に強すぎるのが理由なんですよね。
意気消沈するシーンが無いわけじゃないけど、あっという間に立ち直って歩き出すのもあって
取ってつけた感がすごいことになってるんです。
もっと言えば、こちらの感情を揺さぶるようなリアクションを全然してくれない。
本当にただ、強くて頼もしい「だけ」の人物になってしまっているんですね。
とはいえ、ここまで来たらいっさい折れずに突き進んで欲しい気もしてきました。
こっから派手に落ち込んだりしたら、それはそれでブレブレになるレベルに達してますし。
ラスト手前でだけそうなる、というのならまだわかるのですけど。
ウォーグレイモンの進化バンクは素直に良いと思えました。
メタルグレイモンばりにでかいのには驚かされましたが。ワープ進化じゃないから、
ってのもあるんでしょうけれど。
・ヤマト組
2クール目は太一組同様出ずっぱりでしたが、ここへ来てまさかの長期放置。
28話以降、10話もの間まともな出番がないという事態に陥りました。
その間は走ってただけです。何をしていたのか具体的にわかんなかった分マシという、
わけのわからないことになってましたけれど。
久しぶりの担当回となった38話では、突如としてガブモンとの出会いが描かれます。
ただしそれがいつの時期なのか、どういう経緯でそうなったのかは描かれてません。
描く気ないんじゃないかと思ってたぶん、お出しされたこと自体は良かったんですが
40話近くにもなってようやくこれ? という印象は拭いきれません。
よもや彼らまでもがこんな扱いを受けるとは……
太一の次に究極進化を遂げてもおかしくはないし、その時期も遠くはないと思ったら
いまだ片鱗すら見せたかどうかという段階。これは悪い意味で読めませんでしたわ。
いやだって、フツー二番手の究極進化を10話以上も放置するなんて思わないじゃないですか。
タケルとの関係についても、上記38話でやっと明言されてます。これも遅すぎる。
タケル自身の出番もそうですが、無印じゃ3話で開示された設定です。
ここまで引っ張るようなもんでもないでしょうに……
・空組
メインの中ではいちばん問題を抱えている方々。と に か く 影 が 薄 い。
無印の空は一見ボーイッシュで活動的に見えて気配りがうまく、
皆を柔らかくフォローする文字通りのオフクロさん的ポジションの人物でした。
責任感が強すぎて袋小路に陥ったり、自己評価の非常に低い側面があったりなど
弱さもたびたび見せましたが、そういうところも含めての彼女だったと思います。
翻って、本作の彼女は上記の繊細な面をおおむね取っ払った人物になっています。
その結果どうなったかというと、太一の横でコメントを述べるだけの人物になりました。
戦闘要員としては力強さを維持してますけど、そこに彼女たちの魅力はないし
それに代わるものも提示できてるとは言えない。これはかなり深刻な状況です。
いったい、公式は彼女らをどうしたいんでしょう?
40話である程度フォローはされると思いたいんですけど、どうかなぁ……
4話に13話と、担当回がことごとくアレなのも尾を引いてますね。
博愛主義はいいですが、それを振り回してるように見えるのはマズいと思います。
そもそも紋章の類も出してるだけで、いまだに意味を語ってくれませんからね。
語ってくれないと掘りようがありません。とっとと掘ってほしいものです。
もう手遅れかもしれないけど。
・光子郎組
28話から35話まで現実世界の近況をレポートし続けていた方々。
そのため出番自体は一応あるし、仕事してる感もあると言えばあります。
ただISS墜落って、ずーっと提示されてた割には「サブイベント」なんですよね。
落下被害軽減はもちろんやらないといけないことなんですけど、DW主体の中で
無理やり現実世界を絡ませたようなもので、中途半端感が否めないのです。
もっと言っちゃえば「ここまでして見せる必要ある、これ?」って印象なんですわ。
36話でやっと具体的方策が練られ、そのまま彼らの担当回として提出されるんですが、
とにかく離散に次ぐ離散で他メンバーとの接点が少なく、接点があったとしても
彼らが一方的に喋ってるだけなんで、そこまで関係性を作ったように見えません。
そんな状態で「僕にはみんながいる」と言われてもその、正直困ります。
面と向かってちゃんと会話したことのないメンバーだっているというのに。
おまけに「独りでいるのが好きだった」以外の背景が全然描かれていないという。
上記の通りですから、無印のような養子設定はまだカケラも出てきてません。
匂わせはされてるという意見もありますけど、ここまで引っ張るもんじゃないはず。
引っ張ってるというよりあんまり掘る気ないんじゃないかな、とすら思えます。
なお、太一組以外では唯一ハッキリと究極進化の兆しを発揮しています。
他のメンバーだって出してるかもですが、だとしたらかなりわかりづらい。
・ミミ組
ヒカリ拉致がらみで無駄に印象を悪化させた方々その1。
状況が半端に語られてるもんだから、ヤマトに比べても相当に不利な状態です。
おまけに37話で語られた内容と大差がないんで、これじゃ語らなかった方がマシなレベル。
いや合流時点で語っても「君ら何してたの……」ってなるので割に詰んでるんですが。
それでも37話では、ミミの感情表現と周りを巻き込む奔放さでインパクトは残してますが
大会社会長の孫という設定が加わったせいか、何か引っかかるというかズレは感じます。
これが本作の彼女なんだよと言われれば「そうですか…」と言わざるを得ないのですが。
うまく言えないけど、キャラの見せ方が恣意的というかワザとらしさを感じる時があります。
特に上の37話では、発言の大半がスベってた気もするし。一種のスベり芸かな?
ただ現状、空よりは印象度があるんですよね。
29話からこっち割にずーっと出てることを思うと、空の現状がどんだけヤバいかわかります。
・丈組
ヒカリ拉致がらみで無駄に印象を悪化させた方々その2。
しかも合流直前まで二人揃って温泉に浸かってただけなんで、何もしてなかったのと同じ。
どうやって脱出したのかは丈自身が説明してくれましたけど、その回を見せろよ。
ナニモンと一悶着してブロッサモンを追い払ってと、描けるものはあったでしょうに。
ヤマトと一緒に行動していた38話は嫌でも無印23話を思い出す取り合わせだったのですけど、
特にそれっぽい提示はなく代わりに示されたのはなぜか無印のバケモン回オマージュでした。
いや私バケモン回は別に大好きなんですけど何故そこでやった。
続く39話では唐突にポテト愛を酔っ払った口調で語り出すなど、やはりズレてるというか
奇行で丈先輩のキャラを立てようとしているところがあるように感じ取れますね。
丈という人物はとにかくマジメで、運が悪いけど頑張り屋で、そういうところが
状況とチグハグになって笑いを取ることがあるというだけだと思うのです。
いや確かにバケモン回みたいなパターンもあるけど……あるんだけど……
アレを基準にされて立てられても困るというか、その、ええと、
デ、デフォの丈先輩はああじゃないと確立された上でお出しされてるものだし……
にしても本作のゴマモンは影が薄いですねぇ。ナマイキ成分取っちゃったからな……
ナマイキに見えて気配りのできる子で、丈とは補い合う仲だったんですが。
そこは実のところ、件のバケモン回でもしっかり描かれてる部分です。
・タケル組
本格登場は20話なのに、パートナー同士まともに話したのは30話過ぎてからという方々。
デジタマからのスタートとはいえ、まさか1クールも放置されるとは……
本作はホントこーゆーのが多いです。
キャラ描写的にも実のところ2クール目からあまり前進がなく、中身が乏しいまま
とりあえずパートナーだからというだけで一緒にいるように見えてしまいます。
言葉でどう飾っても、視聴してる私の感情を揺さぶるものは特にありませんでした。
私、結構カンタンに泣いてしまうほうなんですけどね……
ただパタモンからの進化という点において、ペガスモンは改めて優れたモチーフと感じています。
「ああ、02につなげる気ないんだな」とも思いましたけどそれとこれとは話が別。
言いたかないけど、そこは最初から期待してませんでしたし。
・ヒカリ組
DWに来るなり兄やアグモン以外と引き離されたり、拉致られたり、生贄にされかけたりと
散々な目に遭ってるヒカリですが、本人が1ミリも動揺していないせいで不幸とか不憫とか
そういう表現がまったく通用しないという凄いことになっています。
無印のヒカリは妙に大人びてるというか、良くも悪くも悟ってる菩薩系に近い電波なんですが
本作は年相応というか、タケルと比べても自我があんまり確立されてない感じで
それが異様な電波体質とか、テイルモンへの信頼度MAXな側面に繋がってる感じです。
狂気すら感じると評したことがありますが、そもそもそれ以前の段階というか。
思春期に入ったら02時以上に苦慮することになりそうな気すらしますね。
そんなヒカリをゼッタイマモルモンと気を吐いているテイルモンは、なんと言いますか
世間知らずなお姫様の世話を焼く騎士という感じで、悪くはないキャラ付けになってます。
例えるならオヴェリア・アトカーシャに対するアグリアス・オークスのような。
あるいはルリアとカタリナ・アリゼのような。
そういうの好きでしょと聞かれたら好きですと答えるしかない。
一見まったくイメージの重ならないダークナイトモンが元の姿というだけあって、
意図的にそういう騎士的な性格を持たされている部分は結構あるのかもしれません。
無印のキャライメージと多少のズレは感じますが、まあギリギリ許容範囲ですかね。
このコンビのお話が割と良いデキなのは、テイルモンの存在が大きいと言えましょう。
徳光さんの後を継いだ園崎未恵さんの演技も、かなりの安心感があります。
ラスボス経験もあるベテランなんで、このぐらいは当然かもしれませんが。
・コモンドモン
選ばれし子供たちの足として、31話から登場した獣型デジモン。
背中の甲板状はオプションではなく、しかもキャビンらしきものを明らかに体内に持ってる
輸送のために生まれたような存在です。こういう設定は嫌いじゃありません。
足役としてはなかなか有能で、37話での居眠り以外は特に大きな失態もないです。
それだけにあの居眠りは惜しいですが、働きすぎなところもあったんで同情はできます。
39話で彼を皆が総出で洗ってあげる場面は、本作屈指の和みカットになるかもしれません。
中の人は横山だいすけさん。
「おかあさんといっしょ」の11代目うたのおにいさんでもある人なんですが、
ほぼ「ワホーン!」しか言わないので活かしきれてない感があります。
突然歌い出したら腰抜かすかもしれないけど。
・ロップモン
29話から思わせぶりに出てましたが、31話でケルビモンの前世を思い出したことにより
突然メチャクチャ喋りはじめました。えらい極端です。
しかし過去の戦いについての情報をかなり持っており、ミレニアモンの存在と
それが復活しようとしていることを太一と空に伝え、これを阻止することが
当面の目的になると提示してくれたので、果たした役割は極めて重要と言えます。
また、コモンドモンを呼び起こして足役に付けてくれたのも彼?でした。
下記のレオモン一派と同じようなことを言って別行動となりましたが、これで退場ではないはず。
なんらかの形でまた協力に現れてくれると思うので、今はそれ待ちですね。
……さすがにあれっきりってことはないよな?
・レオモン一派
3クール目に入るなり表舞台を去った方々。
光子郎たちと入れ替わりみたいな恰好です。エルドラディモンも一緒。
次に出てくるのがいつかはわかりませんが、案外ロップモンと合流してるかもしれませんね。
・ゲストの皆さん
テイルモン加入後は特にですが、まともに喋るゲストが増えてきたのは何よりだと思います。
よく考えてみたら別に褒めるようなことじゃない気がするけど、それでも良いことですよ。
・敵陣営の皆さん
27話から列挙してゆくとトータモン、グラウンドラモン、ヴォルクドラモン、アロモン、タンクドラモン、
メガドラモン、パロットモン、クロスモン、バケモン、メタルファントモン、ゴクモン、ファングモン、
ケルベロモン、ベーダモン、マンタレイモン、アノマロカリモン、グソクモン、チクリモン、マリンデビモン、
ブレイドクワガーモン、メタリフェクワガーモン、ゴブリモン、ゴグマモン、トループモン、サラマンダモン、
メフィスモン、ジャガモン、そしてダークナイトモン。
こんな感じでしょうか。抜けはある気がするけど、バリエーションなら前2クール以上です。
モブも含めればデッカードラモンとかモノクロモンとか、他にもあれこれいますけど。
この中では新大陸最初の強敵であるグラウンドラモンと、ちゃんとセリフのあるゴグマモンを推したいですね。
前者は作画で頑張って立ててたし、後者は新規デジモンというのもポイントです。
前者を推すのは個人的に「強い野良」が好みだからですが。戦ってみたらそこらのボスより強かった的な。
ダークナイトモンについては暗躍してただけで本当に喋らなかったんで、出場期間の割に印象は弱いです。
テイルモンの外の人だった件については確かに意外性がありましたが、意外性しかなかった感も。
まあ、騎士っぽいキャラ立てに繋がってるんだとしたら無意味だったとも言い切れないのですけど……
★今後へ向け
残り2クールあるのだとしたら、こっから少しは子供たち同士の関係性や各々のドラマなど
そちら方面を埋めはじめる方向性に期待したくもなるんですが、これまでにも書いた通り
そっちを掘る気があるようにはあんまり見えないので、期待はしないでおきます。
やってくれたら御の字、ぐらいの感覚かな。
子供たちの立て具合もですが、魅力的な敵役がいないのも不安要素です。
無印はデビモン、エテモン、ヴァンデモンにダークマスターズと語れる強敵だらけでしたが
本作はぜんぜんキャラを立てようとしないヤツかブツブツ何か言ってるだけのヤツ、
または言ってることがすっごい漠然としたヤツが大半なんで非常に食い足りないんですね。
上でゴグマモンを評価しましたが、アレはマシな方というだけで言動はいちゲストの域を出ません。
とにかく、強化が望まれるのはドラマ面。
それをやる気がないというなら、せめてバトルを盛り上げる存在感のでかい敵役が欲しいです。
ミレニアモンが一応強敵にあたりますけど、今のままだとすっごいフワッと現れたあげく
フワッとした感じで斃される予感しかありません。お願いだから戦い甲斐のある悪役をください。
正直、期待感はもうそんなに無いです。
こっから逆転ホームランかますなら、いくらでも手の平返しするんですけどね……