東京侵食 漆黒の影
脚本:古怒田健志
絵コンテ:古屋陽子/貝澤幸男 演出:ひろしまひでき
作画監督:二階堂渥志/北野幸広 総作画監督:浅沼昭弘
★あらすじ
太一たちがたどり着いたのは、なんと銀座でした。
いったん家に戻ろうと渋谷まで赴く三組ですが、どういうわけか渋谷から出られません。
歩いて駅を出ようとすれば元の場所に戻り、電車に乗れば渋谷駅に戻ってしまいます。
やがて人々の影や壁など、いたる所から奇怪なデジモンたちが現れます。
これを振り切って駅を強行脱出する太一たちですが、渋谷の街がみるみる変貌。
影のデジモンたちは集合し、巨大なアイズモンとなって襲いかかってきました。
銀座もこの渋谷も、このアイズモンがデータをコピーして作った贋物であり、巣なのです。
ということは、東京の異変はこのデジモンが原因…!?
考える暇もなく戦いが激化し、太一たちは完全体進化で立ち向かいます。
が、アイズモンは瞬時に建物を生成して攻撃を遮ることのできる意外なほどの強敵でした。
そこへヤマト、空、丈たちが合流し、完全体六体による一斉攻撃が敢行されます。
さしものアイズモンもこれは防ぎきれず、そのまま決着がつきます。
──と思われた矢先、さらに巨大な影が現れました!
★全体印象
16話です。
完全体進化が一区切りつき、割に長かったチーム分けも今回で合流。新展開ですね。
そこへ偽の東京を持ってくるというのは、現実世界との接点を思い出させてくれるものでした。
やはり現実の地名が絡んでくると、それだけで無条件にドキドキしちゃいますね。
中途半端に時間が経ってるんで弊害も起こってるんですが、詳しくはあとで。
バトルでは初めて完全体六体全員が完全体となり、一斉攻撃を披露しています。
このメンバーで同時展開することは旧作含めても意外に少ないので、割にレアな場面。
能力が高いとはいえ、相手が成熟期なのはなんだか物足りない気もしますけれど。
脚本は7話以来となる古怒田健志さん。メインスタッフにこれという新顔はおりません。
★キャラなど個別印象
・太一組
実は意外にコレというほどの場面はなかったりします。
戦闘では四度目となる完全体進化を披露。なんかもう完全に使いこなしてますね。
さすがに究極体進化には手こずると思うんですけど、このぶんだと27話ぐらいにはなっちゃうかも。
進化段階設定がある作品としてはセイバーズが29話と最も究極体の登場が早かったのですけど、
今回でそれを超えてくる可能性すらあると思います。
・光子郎組
東京の様子にずっと違和感を抱き続けていた光子郎。もっとも、太一も近い見解だったようですが。
バトルでは素早くアイズモンの特性を見抜くなど、参謀役としてすっかり本調子に戻りました。
まあ小細工なしの正面突破でカタがついたので、特に作戦立案はしてないのですけど。
力こそパワー。
・ミミ組
明確な異変へ最初に遭遇した方々。
パルモンにハンバーガーを勧めていましたが、これは無印30話のオマージュですかね?
最終的には「一緒にハンバーガーを食べるために頑張る」というモチベーションで奮起します。
彼女たちらしいと言えなくもない。
ところで、横滑りしながら進化してゆく演出は今後の定番になるんですかね?
スピーディだし尺の節約にもなるんで特に問題はないですけど。
・ヤマト組/空組/丈組
すでに完全体進化した状態で登場。どのようにして入ったのかは定かになってません。
やり取りからみて、この三組が来た時にはすでに異変が顕在化してたのかも。
登場はだいぶ後半なんで、戦闘以外にはほぼ絡んでません。
・タケル
出番まだかな……
・ヒカリ
今回のセリフは過去最長と思われます。
やっぱり荒木香衣さんに雰囲気が近い。いいですね。
それはそれとして、彼女も優子ママもなんであんなに落ち着いてるんでしょう。
特に優子ママ。長男がもう3日ぐらい帰って来ていない上に連絡も取れないというのに、
ちょっと落ち着きすぎじゃないですかね……?
まさか何のリアクションもないとは、見てるこっちが「????」になります。
書き置き残せばいいってもんでもなかろうに。
旧作だと大して時間が経ってなかったんで、この手の問題は回避されてたんですけど……
せめて「いったいどこ行っちゃったのよ、太一…!」の一言ぐらい欲しかったです。
あとお父さんどこ行った。もともとあんまり存在感ないけど。
・アイズモン
シェイドモンかと思ったら新デジモンだったというオチ。
しかも成熟期だそうです。世代まで丸かぶりじゃねえか。
本当は完全体で設定ミスじゃないのかと思ったけど、オロチモンになってるっぽいし……
さて、こいつはデータを捕食し、再生成してそのまま再現できるという特殊能力を備えています。
その能力は東京の一部、少なくとも銀座と渋谷をまるごと再現できるほどのものがあり、
成熟期というのが本当なら規格外のスペックを誇っていることになります。
取り込んだデータ量が多いんで、そのぶん爆発的にパワーアップしていた可能性もあるんですが。
しかし人間の思考や情緒までは全くコピーできないのか、RPGなどの町人か何かみたいに
同じセリフを繰り返すだけの木偶しか配置できていません。
しかし見た目の擬態は完璧に近いようで、太一たちも途中まではかなり油断していました。
まあ、攻撃するときには結局擬態を解かないといけないっぽいんで不意打ちは案外不得手かも。
戦闘では分身が集まって巨大な姿となり、敵の眼前に突如ビルや線路、飛行機などを生成して
攻撃を防御、同時に攻撃することができます。この能力は完全体3体をも手こずらせました。
さすがにヤマトたちが合流した後は強行突破され、そのまま撃破されていますが。
が、それでもまだ斃れてはおらず次なる進化を遂げ、オロチモンとなったようです。
どうやらこちらも、完全体としては規格外の力を備えていそうですが…?
★名(迷)セリフ
「わたし、いつでも大丈夫」(ヒカリ)
えらい久々にしゃべったんでつい挙げてしまいました。もはや口をきくこと自体がレアです。
まあ無印だと20話までは影も形も出てこないんですが。
「やってやるわ!
パルモンと一緒に、アボカドチーズバーガーを絶対に食べるんだもん!」(ミミ)
迫るアイズモンを前に。
絶対に東京を元へ戻し、パルモンに好物をご馳走するという決意表明です。
なんかプリキュアみたいな言い回しだけど。
★次回予告
丸々オロチモンとの戦いになりそうです。
成熟期として規格外の力を備えていたぶん、それが進化したとなると手強いのは道理でしょうな。
現実世界に浸食したデジモンにDWのものより危険な印象があるのは、果たして布石か否か。
メタルグレイモンの上に太一とヤマトが載っていたのはなんででしょう。
なんかオーラも出てましたけど……ウォーグレイモンの兆候が出たらさすがに驚きますよ。早すぎる。
2話でオメガモン出てるのを思い出すと何を今さらってなるんですが。